『ぼくはトラック運転手さんでちゅ』は、今回の第81話で一旦クローズ

『ぼくはトラック運転手さんでちゅ』は、今回の第81話で一旦クローズにしようかと。

というのも...、今回でストーリー的に一区切りついたような気がします。
特に心境の変化もないし、ネタやシーンもまだいろいろと浮かんできますが、まぁ、とりあえず、ね。

◆◆◆作成後記◆◆◆◆◆◆◆◆

全体のストーリーは当初から概ね頭の中にありました。創作にあたっては、
まず、『ぼくはトラック運転手さんでちゅ』っていう主人公の人物設定をはずさないようにトラックの機能や構造を話のシーンに活かしたり、仕事で行く地方の光景を描写したり...、っていう軸は通した上で、ぼく自身の小さい頃からの実体験や空想(妄想?)も織り込むっていうルールは常に意識しました。
ストーリーの中では、第2話に登場する「田舎のおばあちゃん」が、その後のミラクルな展開につながるゴッドマザー的な存在として設定しています。
そして、主人公ゆうやが行く先々で偶然(?)出逢う女性と『おむつ』を通したエピソードを繰り広げながら、最後には企業のトップからイメージキャラクターとしてのオファーを受ける...なんていうオチでまとめたんですが、実は、この多くの偶然だと思っていた出会いがおばあちゃんや秘書さんの策略だった...。これは各場面で微妙な表現の中に隠したつもりですが、読者の皆さんに伝わったかどうか。

でもね、創作当初はこんなに長々と(だらだらと)続けるつもりではありませんでした。月に一話づつ進めて半年くらいで終わらせるつもりだったんです。
それが、書き始めてみると、『おむつ』の、うれしい、恥ずかしい、快感、懐古、郷愁...、みたいな面をいろいろなエピソードに織り込んでいくうちに、どんどん登場人物は増えるし、おもらしやおむつ交換のシチュエーションも、トラックの中、洋品店内、屋外、宿舎、飛行機の機内、病院、レストラン、博物館、等々、脈絡なく広がって数十話にも達して自分でも収拾しきれないほどになったんです。
なので、途中、ゆうやを取り巻く人々の関連を系図にしたりして頭の整理しながら進めました。(文末に添付してあります)

ストーリーの中では、懐古についてはやはりぼくの育った時代が影響してますね。
第31話の病院の屋上に干してあったたくさんのおむつの光景とか、
第52話からの『昭和懐古庵むつき別館』の展示施設を通して、映画『三丁目の夕日』のような昭和の佳い時代のイメージを膨らませて描写してみたり、割烹着の似合う良妻賢母を絵に描いたようなお母さん(高松さん)の凛とした清楚なイメージを映して、ぼくの幼年時代の記憶を絵画的に表現できたらと思って書き進めましたが、どうしても表現が稚拙になってしまうのは文才の足りないところです。

また、全編に共通するイメージは、『大きな赤ちゃん』というある種特殊な性癖をあくまでソフトに淡い淡い雰囲気で伝えるように心がけたつもりですが、少なからず各所に妄想が入ってストレートな描写の方向に脱線してしまいました。すみません。
これは、パソコンに向かって書いている最中でも、視線を下げると股間のおむつやおむつカバーが常に見える状態が影響したのかもしれません。時には、左手がホックをはずしたおむつカバーの中に入っていて...っていうこともあったような。

更に、『おむつ』の子細についてはぼくの愛用者(笑)としての実体験をもとに、
・おむつのぬくもり、
・おむつがとれない赤ちゃんとして扱われるような恥ずかしさやうれしさ、
・おむつをしている容姿自体の恥ずかしさや可愛らしさ、
・おむつへおもらしする時の濡れていく感触、
・おむつ交換の時の恥ずかしさ気持ちよさ、
などなど、かなり主観的な(自己満足的な)描写が入ってしまいました。
また、ベビーアイテムも、主役のおむつやおむつカバーの感触や匂い、スナップホックの音までぼくの主観で表現しました。また、ロンパースやよだれかけなどの衣装から哺乳瓶も揃えて、大きな赤ちゃんの世界をイメージできるようにしたつもりですが、イラストや挿絵がなかったので、わかる人にはわかる...的な、描写だったかもしれませんね。

とはいえ、2007年3月から始めて6年間。当初はそこそこのペースで書いていたものの、途中で中だるみがあったりするたびに、みなさんから応援をいただきながらマイペースで続けられました。いただいたコメントは数え切れず、また、メールもでそれを上回る件数の応援をいただきました。ありがとうございます。それに加え、このメールがきっかけでお知り合いになれた方々も多く、リアルな親交につながったのがほんとうれしいです。

でも、最終回に近付くほど書くペースが落ちてきたのが自分でもずっと気になっていました。最近目がかなり疲れやすくなってパソコンに向かう時間を制限したこともありますが、それよりも終わること自体への葛藤や自分の気持ちとの抵抗感が徐々に増してきたからだと思います。

今後は、このダラダラに一旦終止符を打って、ぼくの頭を整理してから次作を考えたいと思います。なので、この先、同シリーズの『続、ぼくはトラック運転手さんでちゅ...』となるのか、全く違うタイトルになるのかは未定です。
たとえば、ハリウッド映画の『スターウォーズ』が途中からエピソードを一気に前半生に戻して主人公のスカイウォーカーの生い立ちからリリースし直したように、一旦ぼくの子供の頃から自伝的に書くのもいいかなって思ってみたりも。まぁ、映画のように器用にはいきませんが...。
いずれにしても、たぶん、もっとショートショートになるような気がします。

というこで、
重ね重ね、こんなぼくの稚拙な文面におつきあいいただきありがとうございました。
END

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<参考>
ゆうやを取り巻く人々の関連(系図):サムネイルを左クリックすると拡大します。
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ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第81話)

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『ぼくはトラック運転手さんでちゅ』
「第81話.健康診断(その21);ハッピーエンド」
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さすがに鈍いぼくも、いよいよ話が核心に触れようとしてきたのがわかりました。

「それはなぁ...、あ、沙耶香ちゃん、うまく説明してくれるかやぁ。『センセイ』の面倒をみる時間だでね」
「はい」
秘書さんは、まるで打ち合わせ済みっていう様子で時計をチラッと見ると、おばあちゃんの立つ方向に視線を向けました。
(...)

おばあちゃんは白い割烹着を直しながらソファーから奥のほうへ。一番奥の書棚の横にドアがありました。
(まだ奥に部屋があるんだ...)
そして一旦こちらをチラッと見ると、ドアを大きく開けました。

(えっ...!)

見えちゃったんです、その部屋の一角が。
ぼくはなんとも言えない違和感を覚えました。

(ピンク...?)

明るい陽の差し込むその部屋の壁紙の色は、ぼくたちのいる格調の高い院長室の雰囲気とは全く違うものでした。
しかも、ぼくの座っている角度からは全体は見えないものの、たんすの上にはぬいぐるみがたくさんだし木の柵の付いた何かまで。

おばあちゃんは、まるでぼくがその部屋の様子を察したのを確認するかのように軽く微笑むと、中へ入って行きました。

(子供部屋?いや、ベビー...)

「あ、院長センセイはそろそろお目覚めなの。いつも午後のこの時間まであの休憩室でお昼寝されて、その後で回診に行かれるか会合に出かけられるか。お忙しい方だから少しの休養ね」と秘書さん。あたかもぼくが結論を出そうとするのを妨げるような切り出しです。
そして、
「あ、普段はおっきする時には私か奥様の由貴さんがお世話に入ってね、...交換とか、きれいキレイしてあげるのよ。今日は名誉会長がみえてるから直々にね。やっぱりお母さんのほうがいいみたい」

「...」
ぼくは『おっき』とか『お世話』とか、健常な大人には似つかわしくない単語の響きに琴線を触れられつつ、閉じられたドアの中の様子を想像しました。

(あの木の柵の付いたのはベッドだよな...、ベビー用?...いや)
更に、『...交換』とか『きれいキレイ』とか、疑う余地がありません。

(おむつ...だな)

間違いないですよね。これまで出会ったファミリーみんながそうだったんですから。

「それでは私から背景を説明しますね。あとから院長センセイもみえると思うけど...」と秘書さんは続けます。
「えーと、今の神尾ファミリーは、ここ名古屋と青森の病院経営が中心なんだけど...、なほちゃんのお父さんの河井睦夫さんは衣料品製造会社を経営されてるし、私の叔父の衣料品販売会社もあるでしょう。小林さんのところは運送会社経営だし、タエさんの娘さんの旦那さんの葉山さんは広告宣伝業なのよ。私の実家の昭和懐古庵とかを関連テーマパークのように仕立てちゃえば...。ねっ、これだけ揃ってきたら、事業のスキームを整理統合して、もっと効率よく収益を上げるための複合企業体ができるんじゃないかって考えたの」

(...なんだかスケールの大きな話しになってきたぞ...)

ぼくは次から次に並べられた業種をイメージするだけで精一杯、その複合って言われても...。
秘書さんは、ぼくの頭の上に『?』がいくつも立っているのを察して、

「無理もないわね。いきなり細かい説明でごめんなさい。例えば、ベビーからシニア用までのファッショナブルな衣料品をメインにして、『大きな赤ちゃん』のための用品とかまでも扱う総合衣料産業とか、通販と対面販売を両立させたアンテナショップの展開とか、病院に併設した売店もリニューアルしたいわね。そしてその商品を効率よく配送するシステムも重要になってくるでしょう...」

秘書さんの頭の中には既に事業のアウトラインが組み立てられているんでしょうが、ぼくの理解はまだそこまでついていけません。

すると、横からなほちゃんも、
「あ、私が市場調査した結果でも、紙おむつの出荷額は去年くらいからベビー用よりも大人用のほうが多いの、おむつは大人のものなのよ。特に、その中でも潜在的な『大きな赤ちゃん』の市場が無視できないことは、ゆうやちゃんも察しているでしょう。それに、最近では布おむつの生地は木綿の浴衣地の『お下がり』だけじゃなくて、おむつ専用に織られた生地が出回ってるし、おむつカバーだって大手のあのメーカーがスナップホック式をホームページに復活させたり...」
と、なほちゃんも補足します。

「うん...」

二人は一生懸命説明してくれますが、神尾ファミリーの経営の話しや市場のことばかり。そこからは、そもそも

『ぼくと何の関係があるのか』、『何でぼくはここにいるのか』

っていう疑問に答えてくれてないんですね。

ぼくは、その思いをぶつけようと、
「でね...、そのぉ、ぼくは...」
「ん?あ、なに?ゆうやちゃん」
「うん、ぼくには事業とか経営とか難しいことはよくわからないけど、もっとわからないのは...」
その時、奥のドアが開いておばあちゃんが顔を出しました。

「あ、沙耶香ちゃん、ちょっと手貸してくれるかやぁ」
「はい、今行きます」
秘書さんはサッと立ち上がると、ぼくとなほちゃんのほうを見て、
「ちょっと待っててね。あ、なほちゃんの分かる範囲で説明しててもらってもいいから」と言って秘書さんはおばあちゃんのほうへ。

なほちゃんは、ぼくのほうを見て肩をすくめます。そして、
「やっぱり一人じゃ大変よね。本当の赤ちゃんなら左手だけでひょいってアンヨ高い高~いできるけど、センセイは大柄で重いから...」
「そ、そうだね、あはは...」
ほくは実際の状況がわからないままあいまいに応えました。
「だけど、センセイってね、あの部屋にいる時は私が言うのもなんだけどすっごくかわいいのよぉ」
「...」
「おむつしてロンパース着てベビーベッドでネンネしてるの。ゆうやちゃんとおんなじね。でも、あの部屋から一歩出ると、急に偉いお医者さんに見えるから不思議よ」
「...」

やっぱりそうでした。想像通りっていうか、ここまできたら確定のシチュエーションですけど、ストレートに言われるとやっとモヤモヤが晴れるっていうか。

「でね、平日は忙しいからそこの小部屋で我慢してるみたいだけど、週末で『あの』お部屋が空いているときは、一日ずっと赤ちゃんでいるの」
「『あの』部屋って...、さっきぼくも入れてもらったあの『特別室』?」
「そうよ、あの矮小空間っていうか身も心も赤ちゃんに戻れるような環境を構想したのもセンセイ自身だし...。入れ替わり立ち代り私たちスタッフにおむつ替えてもらって幸せそうにしてるわ」
「ふーん...」
「ここの『トクショウ』っていうシステムを事業化したのもセンセイだし。各界の人や芸能人までコネを作ってはこっそり売り込んでるの。けっこうヤリ手っていうか、そのこだわりの強さは並じゃないわね」

ぼくは、院長先生の人物像を想像しました。確かに、自身が『大きな赤ちゃん』だからこそ、夢を持ってその夢を叶えるためにいろんなことを考えて...。

「だけどぉ...、もうけっこうの年だし、65歳かな。息子の副院長センセイは病弱であまり外に出られないし...事務方みたいなお仕事ばかりやって...、副院長っていうのも肩書きだけなのよ」
「...」
「ねっ、だから、大きな赤ちゃんへのこだわりが強くて、みんなから好かれるような人材を前面に立ててね、経営を進めて行こうと...」
なほちゃんは、これまでの女の子っていう感じから、秘書さんみたいな賢さをにじませました。でもぼくは、あいかわらずの鈍さで、
「ふーん...、でもそんな人ってなかなか見つからないんじゃない?」

「...」なほちゃんは、何も言わずにじっとぼくを見つめました。

(...それってまさか...)

「ここにいるじゃない、ゆうやちゃん」

「えっ?、ぼくが?」
「そうよ、ゆうやちゃんよ。ゆうやちゃんなら、その役目にぴったりだって」
「ちょちょっと待ってよ、ぼくは経営なんて」
「なんで?、ゆうやちゃんは『大きな赤ちゃん』でしょう、それにぃ、会う人みんながいい子だって、すごくかわいいって、言ってるわよ。ゆうやちゃんのアパートのお部屋見せてもらった時も完全にベビールームにしてたじゃない。そして、『ここが』、なほちゃんは、ぼくの股間を手でさすりました。
「あ、いや、だけどぉ、それと経営ってつながらないしぃ」
「大丈夫よ、経営自体は副院長や沙耶香さんたちが実質やってくれるし、ゆうやちゃんはイメージキャラクターっていうか、対外的な場にちょっと顔を出してもらって、いろいろな方とお話したり、ね、徐々に慣れてくれればいいんだから。一番大切なのはおむつへの思いなの」

「...」
ぼくは、なんといったらいいのかわかりませんでした。
なんでぼくみたいな頼りない若造が経営に参加することになるのか、話だってうまくないし、イメージキャラクターってCMとか...??。

と、その時、奥のドアが開きました。そして、秘書さんとおばあちゃんが出てきました。

そして、その後から、スーツ姿の恰幅のいい大柄な男性が。
ぼくは、反射的にソファーから立ち上がりました

「やぁ、君が『ゆうやくん』か」
太い響く声で、愛想よく右手を差し出します。

「あ、はい」
「私は院長の『河井』です」
「あ、ども...」

ぼくが照れながら右手を出すと、センセイは左手も添えてしっかり握手してきました。微かにミルクのような匂いも...。

「いやー、みんなから聞いてるけど、やっぱりかわいいねぇ。そのロンパースもゆうや君のために特別に作らせたんだけど、ね、なほちゃん」
「そう、ほんとかわいいの。このお尻のぷっくりと膨らんだラインにもちょうどいいサイズでしょう」
と言うと、なほちゃんはぼくの体を後ろから支えて横を向かせ、センセイにお尻を見せてからぽんぽんとたたきました。
「あっはっはー、可愛いカワイイ。それに、ワシの見立てでも純粋で誠実そうな目をしてるし...、やっぱり母さんの直感は鋭いわ」
「あははぁ、あたしは何もしとらんがね。なほちゃんやひろこちゃんたちが見極めてきたんだし...」

センセイはぼくの手を握りながら何度も大きくうなずくと、
「さぁ、立ってるのもなんだからそこに掛けて、沙耶香ちゃん、お茶出してくれる?」
「はい」

センセイがよいしょっとソファーに腰かけると、ぼくもソファーに。その間も、なほちゃんはぼくの腰の辺りを支えながら座る位置まで気にかけてくれます。秘書さんは一旦奥の給湯室へ。

ぼくはぼくで自然とセンセイの腰のあたりに目が行きました。...でも、大柄なスーツ姿のせいで、お尻のあたりはあまり目立ってないようで。
(でも、おむつのはずだよな...)

「あらためて、ようこそ来てくれたね。君がここに何故いるのかっていう話はもう聞いていると思うけど、我々の事業の発展と継続のために君が是非必要なんだ」
「ちょっとぉ...」
「まぁ、あまりにも急なことだから戸惑いもあるかもしれないが、これまで、いろいろな方面から君を調べさせてもらった。気を悪くさせたら申し訳ない、この通り」
院長先生は、ぼくに頭を下げました。

「あ、いえ、そ、そんな、ぼくなんかに..。頭を上げてください」
「いやね、ワシも正直、ね、そのぉ...、君とおんなじでね。まぁ、気持ちが通じるっていうか、この先うまくやっていけそう感じがするんだよ。しかも睦実がな、あ、君のところの社長の奥さんが言ってるけど、勤務態度がまじめでルート営業の成績も高いって言ってるわ。お客さんにも信頼されてるみたいじゃないか。それに、偶然通りかかった交通事故現場でけが人を助けたりしたこともあるって。この事業もな、金勘定や策略を練るのがうまいっていうだけじゃ成功せんと思ってる。思いやりとか優しさとか、そのほんわかとしたイメージを前面に出さないとなぁ」
センセイは腰の辺りをさすりながら、
「ほらほら睦樹、お前もそんなに偉そうなこと言ったってそのお尻は?」
「あ、まあまあ母さん、そこんとこは...。もう、かなわないなぁ、あはは」

センセイが笑ってごまかすと、みんなもなんだか笑顔に。
(なんだか、この人もいい人なんだ。)

「でも、ほんとぼくは何も知らなくて...」
「あ、大丈夫、すぐに経営の実務をやってもらうんじゃなくて、息子の積夫の代役として外周りや、イメージキャラクターとしての仕事を少しづつやってもらえればいいから。そして、行く行くは、この事業の中枢を支えてほしいし、更には、商品の配送事業の分社化も任せたいと思っている」
「はぁ...」

ぼくは、あまりに大きな話に目が回るばかり。
これまでは、『腕一本で』ってトラックの運転のことばかり考えてきたのにね。

「でもぉ、今のトラック運転手の仕事は...」
「あぁ、社長の小林さんも了解済みだから。でも、『正直つらいけど』って言ってたわ。そこを何とかって頼み込んできたんだけどね...」
「そうですかぁ...」
「確かに、ゆうや君が抜けたら大変なのはよくわかるよ。『牽引』と『大特』免許の他にもクレーンとかいろいろな資格を持ってるんだよね。で、その代わりは今うちのスタッフが探しててなんとか穴埋めができると思ってるし、いきなり明日からここへ出勤なんてないから心配しないで。当面は今のトラック運転手の仕事も続けて、この病院にはバイト感覚で寄ってもらえばいいから。実際、事業化の準備期間が必要なんで1年くらいは慣れる時間があるしね」

「...はい、わかりました。やってみます」
「おう、それはよかった」

センセイはもう一度右手を出して握手してきました。そして、
「じゃぁ、まずはお祝いとお礼を兼ねてプレゼント...。布おむつトラック1台分っていうのはどう?」
「えーっ?」
「冗談だよ。まぁ、実際ほしければ倉庫からいくらでも持ってっていいからね。それに、トクショウとあの特別室は空きがあればいつでも使っていいから」
「ありがとうございます...」
「それとな、なほちゃんだけど...、これからも大切にしてやってほしいんだ」
「えっ?」
今度は、なほちゃんが声を上げました。
「いやぁ、今回のことでなんだか調査員みたいなイメージを持ってるかもしれないけど、全てこのワシがお願いしてやってもらったことで、なほちゃんには責任がないから...。それに、感じるのは、なほちゃんの気持ちが傾いているような...」

「...」
なほちゃんは顔を赤らめて下を向いてしまいました。
ぼくも、なんと言ったらいいのか。

「なんていうか、こうやって二人並んで座っているのを見てもお似合いなんだわ。それに、今もゆうや君が腰かけるのをなほちゃんが自然にサポートしてたよね。その仕草がなんとも愛らしくて」

「まぁそうたでぇ...、あたしも、さっきなほちゃんがゆうやちゃんのおむつカバーとロンパースのホックを止め直してたの見たとき、同じように思ったわ。なんだか無限の母性みたいのがなほちゃんの背中に見えたんよ。観音様みたいにな...」と、おばあちゃんも。

ぼくは、観音様のことはわかりませんが、これまでなほちゃんがぼくに優しくしてくれたことを振り返っていい子だなって素直に思ってました。
なおほちゃんも、そっとこちらを見て微笑んでいます。

「ほーだらぁ、お似合いの二人だでぇ、このあとも仲良くするんよ!」

...結局、ぼくはこのおばあちゃんの手の平で転がされていただけ。

でも、これまでの出会いの一つ一つを大切にしてきたことによって、幸運を手にすることができたのかもしれませんね。感謝感謝です。

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このストーリーはフィクションです。
登場する団体・名称・人物は全て架空のものです。

ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第80話)

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『ぼくはトラック運転手さんでちゅ』
「第80話.健康診断(その20);院長室での再会」
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「さあ、ゆうやちゃん、そろそろ...」

秘書さんは壁の時計を見上げて、一旦なほちゃんと視線を合わせてうなずくと、ソファーから立ち上がりました。

「はい、ゆうやちゃん、タッチしようか」
なほちゃんはぼくをソファーから起こすと、手を貸して立たせてくれました。

秘書さんは、机でパソコンの画面をのぞき込むと、
「夕方の会合まで2時間あるし...」
と、独り言を言いながら、インターフォンのスイッチを入れて、

 ♪ポ~ン...

「あ、高松です。鈴木さんをお通ししても...」
「...、はいはい、いいがよ」
スピーカー越しにかすれた声が。
(...?)
ぼく、太い声を想像していたのに意外でした。しかも、なまってるみたいだし...。

「さあこっち。院長先生のお部屋にね...」
秘書さんとなほちゃんは、ぼくを両側からはさむように並ぶと、部屋の奥に向かって歩き始めました。

(いよいよだな...)
分厚いドアの前で一旦止まります。そして、秘書さんが軽くノックして「失礼します」と言いながらドアをゆっくり開けると、

「はいはい、どうぞどうぞ」
目の前に立っていたのはおばあちゃんでした。

(えっ!?)
想像していた白衣の恰幅のいい偉そうな先生...とは大きな違い。
小柄で少し腰の曲がったおばあちゃんが白い割烹着を着てニコニコ顔で立っています。

「あっ!」
ぼくは思い出しました。
「おばあちゃん!」
そう、あの新潟の用品店のおばあちゃんでした。

「思い出してくれたがぁね。もう何年も前だでね」
「はい!、あの時はありがとうございましたっ」
ぼくは懐かしさが込み上げてきました。
あの時も、年代物のおむつを目当てに、地方に出かけては古い用品店とかを巡っていた最中にたまたま入ったお店でした。
そこで親切に応対してもらって...。その後のぼくの『おむつ運』みたいなのが一気に開かれた出会いだったんですね。

「まぁまあ、そんなとこ立っとらんで、入った入った」
「はい!」
ぼく達は、おばあちゃんに手招きされるままに部屋の中へ進みました。

分厚い絨毯が敷かれた広い室内は、適度な広がり感を演出する大きな窓のおかげで、豪華な調度品や壁一面に造り付けられた書棚からの威圧感が薄められ、格調の高さと居心地の良さが絶妙にバランスされていました。

(...なかなかセンスいいなぁ)
ぼくが周囲を見渡して感心していると、
「ほらほら、こっちだが」
おばあちゃんに促されて中ほどのソファーへ。

「そこ、座らんね」
「あ、はい」
ぼくは、おばあちゃんの正面に座りました。

・・・・・

「それにしても久しぶりだがねぇ。あん時のこと、よく覚えてるわぁ...。だけど、今日はまた一段とかわいいこって...」
おばあちゃんは、ぼくを上から下までゆっくりと観察してから、しわくちゃの笑顔でうんうん頷きます。
そう、ぼくはロンパースによだれかけをした完全な赤ちゃんスタイルでしたね。きっと、この先、大人の会話になるのか、ならないのか微妙な空気を漂わせていたんでしょうね。

「あはっ、いいがよぉ、わたしゃ『大きな赤ちゃん』には慣れてるでね。それにしても...、変わっとらんがねぇ」
「はぁ...」
ぼくは、恥ずかしさで顔を赤くしたまま小声でボソボソと。すると、
「おむつだらぁ?そのお尻。まん丸に膨らんでぇ」
おばあちゃんからのいきなりのストレートです。

「あん時も店でな...、子供用品の棚をゴソゴソかき回して、ずっと売れ残っとった布おむつの束なんか取って来るからおかしいと思ったんよ。しかも、お尻を見たらあんた、まん丸で...。すぐわかったわぁ、おむつしてるって」
「...」
ぼくは返す言葉がありません。

「それにな、あたしの見てる前でおもらししちゃったんよな。で、おむつ替えようってことになったんだけど、ほしたら、あんたのしてたおむつカバー、かわいがったことぉ驚いたわー。普通は病気か何かだど思うわ、大きなお兄ちゃんがおむつしてるんだから。でも、だったら医療用か介護用だわな。ピンク色のネコっ子のおむつカバーなんて、好きでもなげりゃ、せんよ、あはは~」
おばあちゃんはすごく楽しそう。
秘書さんとなほちゃんも「あらあら」って感じでぼくを見て笑っています。

「...」
ぼくはと言えば...、顔が火照って、どんどん真っ赤になっていくだけ。なんともコメントできません。

「でな、そのおむつめくったら、あんたのあそこ、ツルンツルンでぇ、赤ちゃんみたいだったわ」
おばあちゃんは、更にクスクス笑いながらぼくの股間を指差しました。

「そ、それは...」
「あはっ、『こんなにおっきなお兄ちゃんになっても、ぼくはおむつがとれない赤ちゃんのままなの~』って言ってるんと同じだったんよぉ」
(...)
「んで、すぐにおもらししちゃうしなぁ、普通は大人になったらおむつにおしっこ簡単にできんよ、練習せんにゃ。それをあんた、赤ちゃんみたいにすーっと、ほんと自然だった、普段からおむつしてる子だって、よーくわがったから...」
「...」

おばあちゃんはよくしゃべること。
次から次へともう楽しくてしょうがないって感じ。横では、なほちゃんと秘書さんもニコニコ顔で相槌を打ってるし...。

「で、おむつ、ぬれてないのかや?」
「えっ?、あ、いえ、今は」
おばあちゃんの突っ込みに慌てるぼく。

「そうかや?ばあちゃんが見たるでぇ、そこに楽にしてぇ」
と言いながら、おばあちゃんはソファーからよっこらしょっと立ち上がりぼくの前に膝を着きました。

「あ、ほんと、大丈夫ですから、まだ...」
と言ったんですが...、
おばあちゃんは「確かめてたるでぇ」とでも言うように一瞬微笑むと、手がさっと伸び、ぼくのロンパースの股間のホックを外してしまいました。
「うっ...」
「まあいいがら、ちょっとおとなしくして」
(...)
ぼくは観念して座ったまま足を大きく開きました。

おばあちゃんは、ロンパースの前をめくると、
「あらー、かわいいおむつカバーやねぇ。どれどれ...」おばあちゃんは、おむつカバーのホックの一番下だけ外してギャザーのところから指を中に入れてきました。
「あ...」
「ん?、ぬれてない...がや?」
おむつの中でおばあちゃんの指が怪しく動いて、
「うっ」
ぼくは、お〇ん〇んの先を触れられて反射的に腰を引きました。
「あ、ごめんな。でも、まだチッチしとらんみたいな、先のほうはちょっとヌルッとしてたような...、なぁ沙耶香ちゃん?」
「あ、はい、まだ大丈夫だと思います。ここにお通しする前に秘書室で替えましたから」
「そうかいそうかい、ばあちゃんがおむつ替えたろうと思ってたんに...。まあ、ゆうやちゃんもお姉ちゃんたちにおむつ替えてもらってうれしかったがやぁ」
「...」

おばあちゃんは、おむつの中から指をそっと抜くと、にこにこしながら、
「おりこうさんやね、まだおもらししとらんがったわな。今度おむつがぬれたらばあちゃんが替えたるでぇ、おしえるんよ」
「...(うん)」ぼくは、コクリとうなずきました。
「はいはい、いい子だわぁ...、なほちゃん、直しておいてくれるかや」
「あ、はい」
おばあちゃんは、なほちゃんにぼくのおむつカバーとロンパースのホックを止め直すように言うと、
「実は最近腰が痛くてなぁ、低い姿勢がちょっと、ベッドの上なら楽なんだけんどな」
「お体大切にして下さいね。私達ができることはなんでもしますから...」

そんな和やかな雰囲気の中で、いつしかぼくも恥ずかしいのを通り越して、だんだん楽しくなってきました...。

・・・・・

しばらくの間、アットホームな会話が続いて一段落すると、
「それにしても、よぐ来てくれたわぁ...」
おばあちゃんは、目を細めてかみしめるように言いました。

(なんだっけ...、そおだっ!)
ぼくは、この雰囲気に飲まれて大病院の院長室にいるのをすっかり忘れてたんですね。
でも...、
だとすると、ぼくの目の前に座っているおばあちゃんが...?

「あのぉ~...」ぼくは切り出してみました。
「ん?なんね?」
「おばあちゃんが院長センセイ...?」

ぼくがオドオドした様子で尋ねるので、おばあちゃんはクスクス笑いながら、

「あ、ははっ、わたしゃ院長じゃぁないがよ」
「...??」

ぼくが状況を飲み込めない顔でいると、横から秘書さんが説明を始めました。

「あ、あらためて紹介するわ。こちらは当病院の『名誉会長』で、院長先生のお母様の『河井ムツ』さんよ。院長先生は『河井睦樹(むつき)』さんっていって、今はこの奥で『お昼寝中』なの」
「えーっ!(そんなに偉い人だったんだぁ...ただの田舎のおばあちゃんかと...)」
「まあまあ、沙耶香ちゃん、そんなことはどうでもいいんよ。わたしゃもう隠居の身だでねぇ」
「だけど、まだまだしっかり私達を『ご指導』いただかないと。今回ゆうやちゃんも『選んで』もらって」
「うんまぁ、それも...、もういいがよぉ。こうやって会えてうれしくてな...。それに...、あん時、ゆうやちゃんに会えたのはほんと偶然だったんよ。『ミツ』の孫娘の美奈ちゃんの出産の時だったわ、手が足りながったんで新潟に呼ばれて店番してたんよな。ほしたら、ゆうやちゃんがおむつ買いに来て...」
「あ、『ミツ』っていうのは私の実の祖母の『山本ミツ』ことで、名誉会長の妹なの」
秘書さんは要領よく補足すると横を向いて『なほちゃんも自分のこと話したら』っていう視線を送りました。

「...、じゃあ私も...。実は名誉会長は私の本当のおばあちゃんなの。院長先生は私の伯父さんで...、別に隠してた訳じゃないの、なんとなく言い出しにくくって」、なほちゃんもぽつりと。

「...」
ぼくは、かなり混乱気味でした。これまで出会ってきた人たちは、実はファミリーだったんですね。
確かに、そう言われれば、なほちゃんは『河井』だし、おばあちゃんや院長先生の河井ファミリーだって言われればそうかなって。
でも、『山本』さんとか、秘書さんの『高松』さんとかって、苗字が違うからぜんぜんつながりがわかりませんね。

「そうなぁ、女は結婚すると姓が変わるからわからないわな...」と、おばあちゃん。そして続けて、
「元々な、うちは『神尾(かみお)』っていう家だったんよ...。四人兄弟姉妹で、あたしが長女の『神尾ムツ』で、下が弟の『神尾浩一郎(こういちろう)』、その下が『神尾ミツ』でな、一番下のが『神尾浩二郎(こうじろう)』だったわ。あたしは、この病院を創設した『河井誠一郎』ってのと結婚してな『河井姓』になったんよ。『ミツ』も新潟の洋品店に嫁いで『山本姓』に変わったわ...」

おばあちゃんは、昔を思い出すようにゆっくり話します。そして、
「弟の『浩一郎』な、その娘婿の『桜清志(きよし)』さんは青森県の弘前で病院やっとるわ。んで一番下の『浩二郎』はもう早くに亡くなったけんど、その嫁さんは『タエ』さんっていってこの病院に勤めてもらってる。名前は再婚して『松島姓』になったけんどな...」
「『タエ』さんって、もしかして、あの洗濯室の?」、ぼくは『松島』って聞いてふと思い出しました。
「そう、タエさんな。あの人は働きもんだでぇ。あたしの義理の妹だし、そんなに働かんでもええのにって言っても聞かんの。洗濯が好きだって、いつも大きな赤ちゃんたちのおむつ洗っては干して、もう頭下がるわぁ」。おばあちゃんは申し訳なさそうに言いました。

「ふーん...」、ぼくはおばあちゃんの話を聞きながら神尾ファミリーの家系図を頭に浮かべようとしましたが、ややこしくてなかなかつながりません。
とりあえず、なほちゃんも秘書の沙耶香さんも親戚だったってこと。

「そうそう、タエさんの孫たちも元気にしとるかやぁ?」
「...」

「あ、タエさんには二人の娘さんがいて、一人は青森に住んでいる葉山さんで、その娘さんは『順子』さん、〇〇航空で客室乗務員やってるわ。もう一人は静岡で宿舎の管理人をやっている松島さんで、その娘さんは『寛子』ちゃん。二人からも、ゆうやちゃんとのこと聞いてるから」と、秘書さんは次から次へと説明します。

「えぇ~っ...」ぼくは、順子さんや寛子ちゃんまでファミリーだったことに驚くばかり。
しかも、これまで出会ってきたみんなが、次から次へどうやったらそんなに都合よくぼくと接触できたのかも不思議です。

「...そう、『なんで?』って思うわよね。こんなに都合よくつながるなんて。でも、それは簡単。ゆうやちゃんのお勤め先の社長さんの奥さんは?」
「小林睦美(むつみ)さんだけど...」ぼくは秘書さんに誘導尋問されていきます。
「実は、旧姓は『河井睦美』さんっていうの。おばあちゃんの娘さんよ。運送会社社長の小林さんのところに嫁いだから姓が変わったの」

(なーるほど!)

ぼくは、頭の中でかなりつながってきました。
だから、静岡県内の仕事で泊まる時はあの宿舎を指定されたり、飛行機で青森まで行って弘前の病院に見舞いに行ったり。その初フライトの時も順子さんの乗務担当便が事前にわかっていたんですね。

そして、
(弘前の病院って言ってたな...)
あの病院もおばあちゃんの親族がやってたってことですね。

(だから...)
この愛育病院と同じトクショウみたいな治療方法を実践してたってわけ。
ぼくは、その病院にいた『めぐみちゃん』っていう女の子のことを思い出しました。
高校生なのに、おもらしが治らない大きな赤ちゃんで、おむつでお尻をまん丸にしてたっけ。
(可愛かったなぁ...)
ぼくが妄想モードに入りそうになると、
「それと、浩一郎さんの娘婿の清志さん、弘前で病院やってるって言ってたでしょう、その娘さんは『桜ももこ』ちゃんよ、この病院に医師として赴任してる...」

秘書さんは、もう隠すこともないって感じでどんどん説明してくれます。
「ももちゃんも?」
「そう、何年かしたら弘前の方に戻るみたいだけど、今は研修中だから」

(ふーん)
ももちゃんも、神尾ファミリーだったんですね。

(...?!『△◇□☆』...)

ぼくは、ふと浮かんできました、もうひとつの線が。
ここまでくると...、つながりは偶然ではないような気がして。
「あのぉ~、間違ってたら...」
「えっ?」
「すみません、秘書さんの苗字、『高松』さんでしたよね?」
「ええ、そうだけど」
「あの、もしかしたら『昭和懐古庵』って...」
「あそれ、私の実家」
秘書さんは、あっさりと答えました。

「やっぱりぃ...。じゃあ、事務の『高松紀子』さんは」
「私の母よ」
「ですよね...。その節はお世話になって...」
「あはっ、聞いてるわよ。ももちゃんと一緒に赤ちゃんになったって。あの施設もね、お兄ちゃんが、あ、剛志(たけし)っていうんだけど、経営センスがないもんだから、お父さんの代で終わっちゃうかもって心配してるの。昭和のノスタルジックな雰囲気がたくさん詰まってて私は好きなんだけど...」
「うん、ぼくも好きだよ。『○丁目の夕陽』の映画のセットに使えそうなところがいっぱいあったし」
「そうかなぁ...?、ゆうやちゃんは、布おむつの展示が良かったんじゃない?お母さんが言ってたわよ、あの前でしばらくじっと見てたって」
「あ、えっ、それは...」
「あはは、いいのいいの。それより、あのおむつの展示品ね、倉庫の分も合わせると相当な量と種類があるの。かわいい柄物ばかりでその内オークションに出そうと思ったりして。ゆうやちゃんにもまた分けてあげるから」
「はい!、よろしくお願いします」
「あはっ、そういう返事はいいんだからぁ」

ぼくは照れ笑いしながらも、あの『昭和懐古庵むつき別館』での様子を思い出していました。
(昭和のお母さんも良かったなぁ...、それにしても...)
ぼくは、徐々にファミリーの全貌が見えつつある中、あらためて共通点を探すまでもなく、みんな『おむつ』っていうキーワードでつながっていることに驚かなくなってきました。
なほちゃんも、そのお姉さんのあゆみさんも、寛子ちゃんも、順子さんも...、みんな実は甘えん坊で...。
沙耶香さんだって、まだ見てないですがこのお尻の膨らみは間違いありません。
そういえば、この病院にいた副院長の奥さんのユミさんや娘のユリさんもおむつだったし...。

(おむつファミリーなんだ...。その『黒幕』はおばあちゃんかな?、なんたって『かみおむつ』さんだもんな...)。

ぼくはダジャレで自身を納得させたところで、ふと横を向くと、なほちゃんと目が合いました。

「そうそう、最初に会った時...、一生懸命探したのよ、ゆうやちゃんのトラック。伯父さんからGPSの位置情報で高速のサービスエリアに入ったからって。車体の色や会社のロゴマークでやっとみつけて...。近付いていったら、ドナルドダックみたいなお尻して歩いてたからすぐわかったけど」。
なほちゃんは、ぼくとの最初の出会いを種あかししました。それにしてもドナルドダックとは...。

「あ、でも、始めの内は指令に従った言われるままだったけど、実際にゆうやちゃんに会ってら、ぐっと惹かれちゃって...、ほんとよっ」
「はいはい、大丈夫。ゆうやちゃんだってなほちゃんが演技してるなんて思ってないから。ねぇ、ゆうやちゃん?」。秘書さんは間をとりなします。
「うん!」。ぼくもなほちゃんに向かってにっこりと。
「よかったぁ...」なほちゃんは涙目になっていました。
(おいおい...、だけどさぁ...)
ぼくは、なほちゃんを泣かせてしまって切ないと思う一方で、神尾ファミリー総掛かりでぼくをどうしようとしているのか疑心暗鬼になってきました。
おばあちゃんもぼくのそんな思いを察したのか、
「ごめんなぁ、これまで何の話もせんと...。実はな、うちの旦那の誠一郎が亡くなる時に親族みんな集まって決めたんよ。それはな...」

さすがに鈍いぼくも、いよいよ話が核心に触れようとしてきたのがわかりました。


~~~『ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第81話)』に続く

このストーリーはフィクションです。
登場する団体・名称・人物は全て架空のものです。

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登場人物(参考)

■おばあちゃん(山本ムツ)は『第2話:田舎のおばあちゃん』に登場
■なほちゃん(河井奈保子)は『第3話:ヒッチハイクの子』から登場
■静岡の宿舎の管理人のおばちゃん(松島郁子)『第16話:宿舎のおばちゃんにも...』から登場
■宿舎の管理人の娘のひろこちゃん(松島寛子)は『第20話:ひろこちゃんとドライブ』から登場
■なほちゃんのお姉さんのあゆみさん(河井亜由美)は『第24話:婦警さんの動揺』から登場
■運送会社社長の奥さん(小林睦美)は『第25話.婦警さんの素顔』に登場
■客室乗務員のおねえさん(葉山順子)は『第29話:高度1万メートルの至福』から登場
■弘前の病院の患者のめぐみちゃん『第31話:病院で』から登場
■トクショウの子のユリさん(河井由里)は『第63話:トクショウの『子』?』から登場
■受付のおねえさん(ユミさん;河井由美)は『第64話:アキちゃんのおむつ交換』から登場
■研修医のももちゃん(桜ももこ)は『第48話:タイヤ交換』から登場
■昭和懐古庵の昭和のお母さん(高松紀子)は『第52話:懐古庵で~懐かしい光景』から登場

ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第79話)

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『ぼくはトラック運転手さんでちゅ』
「第79話.健康診断(その19);秘書さんのチェック」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

秘書さんは、ぼくを3人掛のソファーに仰向けに寝かせ、おむつカバーのホックを1づつ外して前をめくりました。

(んっ...)

腰回りが緩むと同時に、少し蒸れていたおむつの中に空気が入ってひんやりと。

「あー、バンビちゃんとワンちゃんの柄のおむつだぁ。かっわいい~ぃ」

秘書さんは、ぼくのおむつカバーの横羽根も左右に開いて、なほちゃんの方に向きながら、

「これって、最近のトクショウの一番人気の組合せじゃない?」
「そうそう、よく知ってるわね」
「だって、最近のおむつの追加発注はこの柄が多いし、お遊戯室の子供達のおむつ交換を見てると、『これがいい!』っていう子が多いでしょう。なほちゃんの好みじゃないかもしれないけど」
「もー、沙耶香(さやか)さんったらぁ。私のことはいいから...」
「そう?...だって、なほちゃんの好きな柄は藍染めだったじゃない。今もそのお尻はそうなんでしょう?」
「だからぁ...」
なほちゃんは、自分のおむつのほうに話が及んで顔を赤らめました。

(あはは...)
ぼくも思わず他人事のように笑いそうになると、秘書さんの手がまた動いて、

(っ...)

前で交差していた左右のおむつも開いて...縦のおむつだけになりました。ぼくのおむつはどんどん開かれていきます。

「それにしても、ゆうやちゃんってほんとおむつ似合うわねー」

秘書さんにまた振られました。
「赤ちゃんぽいっていうかぁ、トクショウにはそういう子がたくさんいるけど、やっぱりゆうやちゃんは一番だわ。顔だちもぽわ~んとしてかわいいしぃ」

「うん、私もそう思う。哺乳瓶でミルク飲んでる時の顔なんてね、目を細めちゃって、トローンとしてほんと幸せそうよ」って、なほちゃんもうなずきながら話します。
そして、追加の一撃、
「それに...、お尻ね、まだ少し青いのよ」

(えっ?)
ぼくは思わず声を出しそうになりました。自分のお尻なんか気にしたことがなかったので...。

「なほちゃん、それ、ほんとぉ? もしかして蒙古斑?」
秘書さんは目を丸くしてなほちゃんとぼくの腰の辺りを交互に見ました。

「うん、こんなに大きくなってもまだ残ってるなんて珍しいでしょう」と、なほちゃん。

「そうね、だけど、なほちゃんもよく見てるわねぇ」
「ぁ、あ、そりゃぁそうでしょ、仕事なんだから。赤ちゃんのおむつ交換の時には、おしっこやうんちの色や形だけじゃなくて、皮膚の状態とかも同時に確認するでしょう。それに...、アンヨ高い高いすると丸見えだし」
「はいはい、看護師さんとしての模範回答ね。さっきもおむつ替えてたからお尻もよく見えたわけね」

(...)

ぼくのほうが恥ずかしくなりました。
おむつをしているところを見られるのはもう慣れてきましたが、お尻の色のことまで。
しかも、たった今会ったばかりの秘書さんにですからね。

(あーあ、ぼくって...)
大きなため息をつきながら、何でこうなっちゃうのかって思っていると、

「そう、じゃぁ、せっかくだから見せてもらってもいいかな?」
(うっ)

不意討ちでした。ぼくは縦に残っていた股間のおむつを急にめくられてびっくり。

「あらー、かわいいお〇ん〇ん。ずいぶんちっちゃいのね」
(...)
「でしょうー。おむつの赤ちゃんにはぴったりなの。でも、ちょっといたずらすると...、けっこう大きくなったりして」
「あはっ、そこだけは大人なんだぁ。なほちゃんもさっき試してたもんねっ」
「...」
「まあいいわ、でもその前に...」と、その瞬間、両足をつかまれて高々と持ち上げられ...、お尻が高く浮きました。
(あっ...)

「アンヨ高い高~い」
秘書さんは、ぼくを赤ちゃんと同じようなおむつ交換のポーズにすると、お尻の辺りを覗き込んで、
「あー、ほんとだぁ、青いわねぇここ」と言って指差します。

「でしょう。蒙古斑ってアジア系の赤ちゃんの象徴よね。普通は中学生くらいになる頃にはほとんど消えて無くなっちゃうけど、ゆうやちゃんのお尻にはまだ残ってて...、ここもずっと赤ちゃんのままみたい」
なほちゃんも微笑みながらうなずきます。

「そっかぁ~、だからおむつもずっと取れないのかな?...やっぱり、名誉会長の目は確かね」

「えっ?(名誉会長?)」
ぼくは思わず声を出してしまいまし。
「あっ...、その、あとで院長先生から話があると思うけど...」

秘書さんはしまったって感じで言葉に詰まりましたが、
「あ、ごめんね...」
と言ってぼくの足を下ろし、お尻をおむつの上に。そして、ゆっくりと足をM字に開き直すと、縦のおむつを1枚だけお〇ん〇んの上に被せて、

「ぁうっ!」

ぼくは、いきなり握られてビクッと。

「ごめんね、アンヨ高い高いの姿勢で止めてて苦しかったでしょう。だから...、ちょっといい事...」

(うわっ...)

秘書さんは、にっこり。そして、

「こうかな?」
「うっ、そ、そこは...」
「ん? ここ?」
「...っ」

秘書さんの手は、ふわっと、でもしっかりおむつの上からぼくのお〇ん〇んを握り...、みるみる内に、
「あらー、どんどん大きくなってきたわ」
「...」

そして、根元のほうから先端にかけてゆっくりぬっくり往復運動を始めました。

「あっ、ぅ...」
「どうかな?、こんな感じで」
「うわっ」

握った手の力を弱めたり強めたりしながら徐々にリズムが速くなってきます。

「あっ、あ...」
ぼくは、恥ずかしさよりも、お〇ん〇んの先端が熱くムズムズする感覚に負けて足を更に開きました。
「あー、赤ちゃんみたいにアンヨ大きく開いてぇ...。あらら、先っちょのほうがなんだか濡れてきたみたい」
「...」
「ほらほら、なほちゃん、ここ」。秘書さんは、楽しそうに指指しながらなほちゃんに見せました。

「えっ? あー、おむつに染みるてきてるー」
なほちゃんも秘書さんの握った先端をのぞき込んで笑いました。
おむつも1枚だけなので、垂れてきた露で濡れてきたのでしょう。

「おもらしかなぁ?ねえ」、秘書さんはわざとらしく。

「じゃあ、めくってみよっかぁー...」
おむつをそっとめくられて、お〇ん〇んが丸見えに。

「...」
「あらー、もう垂れてきたのね。ゆうやちゃんたらぁ...」
なほちゃんも隣から大げさにからかいます。

「じゃぁ...」
「あ、うわ」
今度は、おむつ無しで直接お〇ん〇んを握られました。
「あっ!」
たまりません。おむつが被せてあっても、先端がにゅるにゅるになっていく感触はいいんですが、手で生に握られると、柔らかい感触が一段とよくて...。

ぼくは広げたおむつの上で二人に見られながら徐々に高まってきました。

「ほーら」
「あ、あっ、ぁ...」
「どう?ほら、くにゅくにゅ」
「あ...」
「もうだいぶ垂れてきたのね、いいのよ、おむつも敷いてあるし、赤ちゃんなんだから、おもらし?、ほらほら」
「あっぁ...」

そして、ぼくは腰が浮く感じに。開いていた足も無意識に閉じたり開いたり...。

「ほーら、もじもじしちゃってぇ、かわいいんだからぁ。アンヨ閉じちゃって恥ずかしいのかな」
「...」

秘書さんは手を緩めずに、ぼくに微笑みかけます。ぼくもおもわずなずくと、

「そぉ、うれしいのぉ」
「あ、なほちゃん、ゆうやちゃんの足、大きく開いておくように支えておいてくれる?」
「いいわよ」

なほちゃんは、ぼくの足がM字に開くよう手をかけました。

「そうそう、そうやってしっかり押さえおいて」
(...)
「じゃぁ...」
「うっ」

秘書さんの手の動きが加速しました。

「あ、あっ...」
ぼくは股間の刺激に耐えられず身をよじろうとしました。でも、なほちゃんに足を押さえられて悶絶するばかり。拘束されることで快感は増幅されるんですね。

「あ~、もう...で、でちゃ...」
「ん?何が?」
「あっ」

そして、絶妙に握られたお〇ん〇んの熱い高まりは、根元から前立腺を通って腰骨のほうまで衝撃波のように伝わり...、更に腰が浮いて、

「ぁ、うっ...(うあぁ~)」

その兆候を察した秘書さんの手がさっと動いて股間のおむつを被せた瞬間、
びゅびゅっと出てしまいました。

「あらあらあら...」、なほちゃんも気付いたようです。

「でちゃったね~、いい子いい子。おむつにたくさん垂れたんだもんね」
秘書さんは勝ち誇ったような満面の笑みです。

(...)
ぼくは、頭の中が真っ白になったまま放心状態。

「ゆうやちゃん、どう?」っていうなほちゃんの声も遠くに聞こえましたが、焦点が定まりません。

「ぼーっとしちゃってぇ、でも良かったみたいね。だけどぉ、少し早いかなぁ...」
「いつもおむつしてる赤ちゃんは、出ちゃうのも早いんじゃない」

二人の考察に、ぼくは『秘書さんのテクニックにかかったら誰だって...』って言い返そうとも思いましたが、悦ばせてもらった股間の余韻を感じながら黙っていました。


「ふー~...」

「どうだったかなぁ? ため息ついちゃってぇ」、秘書さんはあらためて笑顔で尋ねました。
ぼくがゆっくりとうなずくと、

「良かったぁ、悦んでもらえて」そして、
「さあ、なほちゃん、替えのおむつ取って、あそこの...」と指差しました。

なほちゃんは、
「あ、はいはい...」と返事しながら、秘書さんの机の横に回り、大きめの衣装ケースを抱えて持ってきました。

「はい、ここに置くから」
「ありがとう。じゃぁ...」

秘書さんがそのふたを上げると、たくさんのおむつとカバーが入っていました。
(うわーっ)

布おむつは、平織りの雪の花模様や藍染めのクラシックなものから、カラフルな動物やキャラクター柄まで。しかも、すぐ使えるように重ねてたたんであります。

(...なんで秘書室にまでおむつの替えが?誰が使うの?)
ぼくは、あまりにも違和感なく置いてあったケースやおむつの使用感を見て、日常的にそれが使われているんだと思いました。

そして、あらためて秘書さんの体型を確認しようと目を凝らした時、

「ゆうやちゃん、これでいいかなぁ?」、秘書さんは取り出したおむつをぼくの目の前に近付けました。

(ぁ...)
それは、黄色いひよこちゃんの絵が点々と描かれたおむつ一式。でも、その柄以上に、鼻先に触れそうなおむつの匂いがプーンと漂ってぼくを刺激しました。

(...ん?)
それは、普段自分のものでもかいている洗いたてのおむつの匂いに加え、微かに甘酸っぱいフェロモンのような甘美な匂いが混じった...。

「どうかなぁ、別のがいいかな?」、ぼくは秘書さんの言葉に我に返ると、
「うん!これがいいでちゅ」って応えました。

「あはっ、『でちゅ』だって。すっかり甘えん坊さんね。はいはい、じゃぁこれで」

「さあ、じゃぁ、ここから...」
秘書さんは、ぼくのお〇ん〇んに被せたおむつをそっとつまんでめくりました。

(うっ)
おむつの中はさっきの発射直後のトロトロにゅるにゅるのまま。それでお〇ん〇んをゆっくりなでるように拭いていきます。
(うわっ...)

もっと...、と思いましたが、秘書さんはクスクス笑いながら、
「もうダメ。早くきれいキレイしないとおむつかぶれになっちゃうから、ねっ」と言って、すぐに濡れていないところに持ち代えてきれいにしてくれました。

「はいっ、濡れタオル」、横からなほちゃんのサポートが。
「ぁ、さすがぁ、なほちゃん、気が利くわね。...はい、そしたら、おむつ入れ替えちゃおうね。アンヨ持って」
「はい」

ぼくは二人に手際よく股間をキレイにしてもらうと、両足を上げられ、新しいおむつをお尻の下に敷いてもらいました。
「はい、下ろすわよ~」

(ふ~ー)
お尻がおむつに着地すると、

「なほちゃん、それ...」
「あ、はい」

なほちゃんは、衣装ケースの中から小さな巾着袋を取り出し、中から丸い缶を取り出しました。

(ベビーパウダーだ...)

「さあ、ゆうやちゃん、これパタパタしようね」

秘書さんは、丸い缶のふたを開けてパフを取り出し、ニコニコしながら、
「はーい、パタパタ~、パタパタ~...」
股間をポンポンと、サワサワとさすられいい感じ。そして、やさしく甘美な匂いが漂います。

「ほーら、ゆうやちゃんのここ、真っ白になったわ。気持ちいいかな」
「...(うん)」
ぼくもうなずきます。

「...でしょう。このパウダーの匂いって、甘くて優しい感じで...、なほちゃんも大好きなのよねぇ」
「そういう、さやかさんだってぇ、いつも使ってるじゃない」
「あ、えっ、私は...」
「もー、そんな、ごまかしてもダメなんだからぁ、ゆうやちゃんだってとっくに気付いてるわよ、そのお尻」
「えっ?」

秘書さんは、ぼくの顔をちらっと見ると、
「...ぁ、わ、私もこのパウダー大好きよ。お風呂上がりとかによく使うの、サラサラで気持ちいいし」とごまかしました。

「...」
ぼくとなほちゃんは思わず顔を見合せ、『まぁいっか』って顔。
秘書さんは、
「さ、さぁ、おむつしちゃおうね」って手を動かします。

「はーい、かわいいお〇ん〇ん、ナイナーイ」
縦のおむつを股間から通して前にあて、横のおむつを左右から回して前で交差させ腰を包んでいきます。

「このくらいかなぁ、きつくない?」
「...」

ぼくがにっこりうなずくと、
「はーい、よかった。じゃぁ次はおむつカバーね」と、うれしそう。

「こうやってぇ...」
カバーの横羽根を一旦ぴんと伸ばし、左右から回して前でマジックテープで止めました。
そして、股間から前当てを通しておむつを覆って...、

 ♪ポッ

おむつカバーのホックを止め始めます。

 ♪ポツ、プッ、プチッ...

ぼくは、静かな部屋に響く金属音に無性に恥ずかしくなっていきます。
 ♪プツッ、ポツ...

(あぁ...)

秘書さんも、微かな笑みを浮かべながら黙々とホックを止めていき、最後の一つを止め終わると、
「はーい、できたぁ...」と言って、カバーの前をポンポンと軽くたたきました。


「いい子だったわね~...。それにしても、このピンク色のクマさんのカバー、すっごくかわいい...、だけどぉ、男の子なのにピンク? なほちゃんの好みかなぁ」、秘書さんは、なほちゃんのほうを向きました。

「え、ぁ、ゆうやちゃんの好みよ。かわいいのが好きだから...、ねー」
なほちゃんはぼくのほうを向くと、
「ゆうやちゃんのお部屋にあるおむつカバーって、こういう色のが多くて、ピンクや黄色のお花畑みたいになってたのよねー。衣装ケースにもいっぱいだったし」
「(うっ)...」
ぼくが振られて応えに詰まっていると、秘書さんはゆっくりうなずきながら、

「ふーん...、なほちゃん、そこまで潜入したの。ミッションには書いてなかったけど」
「えっ...、あ、その...」
今度はなほちゃんが固まります。

「まあいいわ、目的は達したんだから。手段はお任せだものね」
秘書さんはニヤリとしました。


(それにしても『ミッション』とか『目的』とか、なんなんだ?、これまでのことは全て秘書さんの指示だったっていうこと?)

ぼくは、これから始まる院長先生との対面を前に、組織か何かの大きな力に捉えられた仔犬のような気分になってきました。

(さて...、だとしたら、ひとつ派手に対戦してみるかっ)
ぼくは、スパイ映画のヒーローのように格好つけてアクションして...、と思った瞬間、

「ほらほら、ゆうやちゃん、おむつカバーもナイナイしなくちゃね」

秘書さんは、ぼくのロンパースの股間のホックをプチッ、プチンと止め始めました。

「ほーら、できた。まん丸お尻のかわいい赤ちゃん...」


どうやら、格好いいヒーローにはなれないようでちゅ...。


~~~『ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第80話)』に続く

このストーリーはフィクションです。
登場する団体・名称・人物は全て架空のものです。

ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第78話)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『ぼくはトラック運転手さんでちゅ』
「第78話.健康診断(その18);いよいよ院長室か?」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「はーい、出来上がりー」

なほちゃんは、ぼくのおむつカバーのホックを止め終わると座りなおしました。

「ふぅー...」
「あはっ、ため息なんかついちゃってぇ...」

ぼくはおむつ交換のドキドキが終わって大きく深呼吸、なほちゃんも微笑みます。

「どう、落ち着いた?、おむつ気持ちよくなったでしょう」
「うん...」
「良かったね。ふかふかのおむつだもんね。ベビーパウダーもパタパタしたしぃ」

ぼくは、サラサラになった股間とお尻の気持ちよさも合わせてうっとりしました。

「そうそう、それにぃ、ゆうやちゃんって、おむつ替えるの不思議と楽なのよね」
「えっ?」
「赤ちゃんみたいにアンヨ高い高いするときも...、替えてもらうの慣れてるっていうかぁ」
「そう?...」
「そうよぉ、おむつを前に当てるときも、足をしっかり開いてくれるでしょう、普通の人はどうしても力が入っちゃうの。それに、おむつカバーのホックを止める時は、足を少し閉じるようにしてカバーが突っ張らないようにしてくれるでしょ、あれだと止めやすいのよね。トクショウの卒園生と同じレベルかな」
(うっ...)

なほちゃんは、ベビーパウダーの缶を片付けながら目を細めてゆっくり話します。
ぼくは『替えてもらうの慣れてる』って言われたのが妙にうれしかったのですが、半面で、何でだろうっていう気にもなりました。
だってぼくはこれまで彼女とかって縁がなくてずっと一人だったし、おむつも自分で替えてたのに。
(それにしても...)

ぼくは、部屋の天井をボーッと眺めながらこれまでのことを思い返しました。
(あの頃からだよな...)
そう、あの新潟のおばあちゃんに出会ってからというもの、なほちゃん、ひろこちゃんやあゆみさん、ももちゃん...と、たくさんの人に出会ってはおむつを替えてもらうことばかり。弘前の病院でもそう、静岡の懐古庵でもそうだったし、この病院に来てからだって、婦長さんや実習生ののんちゃん、レントゲン室の受付のユミさん...って、検診に来ただけなのにもうすごいことになっていますよね。

(そりゃ慣れるわなぁ...)

「...だけど、この部屋の光景に慣れちゃうと、ほんと自分が小さな赤ちゃんになったように思えるわよね。ゆうやちゃんも感じたでしょう...」
「えっ、ぁ、あ、そうだよね、この部屋ね」

ぼくは、これまでのおむつ交換歴のことをボーッと考えていたので、なほちゃんの質問に思考が戻るのが遅れました。

「どうしたのかな、ボーッとしてたみたい」
「あ、いや、その、ちょっと」
「そう? また、他の人におむつ替えてもらってることとか考えてたんじゃない?」
「...」
「もー、ゆうやちゃんたらぁ」

なほちゃんには完全に読まれてました。
ぼくがだまっていると、

「ゆうやちゃんって、わかりやすいのよね...、でも、そこもかわいいところかも、ねっ」
「うっ...」

なほちゃんは、ぼくのおむつの股間のあたりを軽くポンとたたくと、

「ねっ、そろそろ行きましょうか...」と言って、ベッドから降りました。

ぼくはもう少しここでゆっくりしたかったんですが、もともと予定外にこっそり入った『特別室』だし、長居はできないんですよね。
なほちゃんは、ぼくの目を見て、『いいわね』っていう表情を見せました。こういうところはしっかりしてます。
そして、
「さあ、ゆうやちゃんもおっきしようね」と、ぼくの背中を起こしてベッドに座らせると、
自分もピンク色のスモックの乱れを直し始めました。そして、チェック柄のミニスカート
の腰の辺りも形を整えていると、
(あっ)
ちょっと見えちゃいました、なほちゃんのクリーム色のおむつカバー。スカートの中でまん丸に膨らんだそれは、レントゲンの後の処置室で一度見てますが、何回見てもいいですねぇ。
白く細い美脚とは対照的なもっこり感。白いバイアステープと左右に4つづホックが並んだ表地には、黄色と水色の『くまちゃん』のプリント柄がくっきりと...。

「ほらほら、もー、のんびり屋さんなんだからぁ」

ぼくがボーッとしてるもんだから、
「はい、お手々だして」と言いながら、ぼくの上体を半分抱えるようにしてベッドから降ろし、スリッパをはかせました。

「はーい、じゃぁ、行きましょうね。こっち...」

なほちゃんはぼくの手を引いて巨大なドアのほうへ。
そして、そのでかいドアのノブに手をかけ、ゆっくり回して引きました。
「さぁ...」

その時、ぼくは、ふと振り返り立ち止まりました。
この『異様』な部屋の光景をもう一度まぶたに焼き付けておきたかったのかもしれません。
もう、きっと、こんな特別室には入れてもらえないんだろうなって思っていましたから。

(...)

ぐるーっと目をやると、テーブルも椅子もベビーベッドも、そして、食器類や哺乳瓶といった小物類や、おむつハンガーまで巨大な空間。当然そこに干されたおむつも2倍のサイズなのに、唯一おむつカバーだけは実際の大人用サイズなんてね。

(ややこしいなぁ...、だから、『大人』じゃないんだよな)

自分でも訳わからないような説明で納得しながらも視覚情報が脳内で混乱して自分を小さく見せようとしているのに勝てません。

(周りが大きいだけなんだよ)

でも、2枚並んで干されているかわいいピンクと黄色の大人用のおむつカバーが、まるで小さな本物の赤ちゃん用に見えるのも事実。

(...っ! もう...)

ぼくは、ずっと眺めていたい思いにかられながら、視覚バランスが麻痺しないうちに、その異様な光景から意識を振り切りました。

「さぁ、この光景にハマっちゃうのはわかるけど...、もう行かなくちゃ」
なほちゃんもぼくの背中を押します。
「うん」、ぼくは素直に巨大なドアから廊下へ出て行きました...。

「あの奥までね、平衡感覚が狂うかもしれないからゆっくり行きましょう」

なほちゃんについて、遥か遠くに見えるような奥のドアに向かって歩いていくと、やはり来た時とは逆に、体が伸びて大きくなっていくような錯覚にとらわれるんですね。実際に体は変わらないっていうのは百も承知、そのトリックもわかっているのにですよ。

(うーん...)

徐々にサイズが変化していく廊下の幅や高さや手すりの位置...、っていう細部にまでこだわった作りにはやはり完敗なんでしょう。

「さあ、どうぞ」

なほちゃんに手を引かれて奥のドアから小間に出る頃にはすっかり視覚と意識のズレがなくなって現実に戻っていました。

「ここから」

正面の『Staff only』って書いてあるドアの前を左に折れると、なほちゃんは病院の廊下側のドアを開け小間を出ました。

(迷路..っていうか...)

「ゆうやちゃん、どうだった? 特別室」って、なほちゃん。
「うん、すごい仕掛けだったね。まるで遊園地の魔法の部屋みたい。入って行くと自分がどんどん小さくなっていく感じでさ」
「ほんとそうよねぇ。入り口からそうだけど部屋の中もね、視覚的に赤ちゃんになっていくように作ってあるんだから...」
「そうそう、それが病院の中にあるなんて驚きだよなぁ」

ぼくはまだ半分夢心地で応えましたが...、なほちゃんは徐々に浮かない顔に。そして、反応が途絶え...ポツリと、
「でも...いいなぁ、ゆうやちゃんは...」
「ん?」

「だって、あの部屋を担当する時はいつも思うの。私なんかいつもしてあげる側で...」
「...(そっかぁ...)」

なほちゃんも本当は赤ちゃんになりたかったんでしょうね。この意識まで洗脳されそうなミラクルハウスで看護婦さんっていう立場じゃなくて。
ぼくには、おむつで膨らんだなほちゃんのお尻がそう訴えているように見えました。

「でも無理よね、私はゆうやちゃんみたいに『特別』じゃないし」
「えっ?」
「あっ、あ、特にたいした意味じゃないから」

(『特別』って?...)

なほちゃんは急に話題を変えてごまかしましたが、あの洗濯室のお母さんも同じように言ってましたよね、『特に丁重に』とかって。

(何か...)

ここまでつながると、さすがの鈍いぼくも何かあると感じ始めました。そして、思わずなほちゃんを見つめて切り出してしまいました。
「あ、あのぅ...『特別』って」
「...」

なほちゃんは言葉を詰まらせます。

(やっぱ聞いちゃいけなかったかな...)

視線を反らせて一旦下を向いたなほちゃんは、次の瞬間、意を決したように顔を上げ、

「あ、あの、ごめんなさい。実はこのあと、院長先生からゆうやちゃんに大切なお話しがあるんだって」

「...???」

「あ、わ、私はそれしか聞いてないから...、ごめんね説明せずに連れてきちゃって...、この奥の部屋なの」

(やっぱり...)

思った通りでした。でもぼくはそこで一旦リセット。目一杯の笑顔をなほちゃんに向けました。別になほちゃんが悪い訳じゃあないし、指示されてしたことでしょうから。

「良かったぁ...」

なほちゃんも安堵の一言。ぼくがそれ以上何も聞かなかったのと、これまで話すタイミングをずっと図ってきた重荷が取れたような晴れやかな笑顔を見せてくれました。

「じゃあ、いいかなぁ、この奥だけど」
「うん!」

ぼくは、なほちゃんに手を引かれて更に廊下の奥へ。トクショウの廊下とは違って無機質なオフィスのような作りです。

「この廊下は、患者さんはあまり通らないところなの。事務方やスタッフメインだから、なんとなく殺風景よね。それとこの右側の部屋は倉庫で...」

なほちゃんは部屋の横を通り過ぎるたびに次々に説明してくれますが、楽しそうっていうよりも、まるで院長室に向かうぼくの緊張をほぐそうとしているように見えました。

「あのぉ...」
「はい?」

「院長先生って...」
「えっ?」

なほちゃんは、ぼくの質問に一瞬戸惑ったようでしたが、

「あぁ、結構偉いみたいよ。県内の総合病院の先生方の集まりで代表幹事をやってたり、政治家のセンセイ方とも交流があるみたいだしぃ。でも、私からはただのオジサンにしか見えないけど」
「そうなんだぁ...(だろうなぁ、芸能人とかもたくさん『入園』するっていってたし...いろんなコネができるわな...でも、なんだか妙になれなれしい感じも...)」

ぼくは、大病院の院長先生が一看護師にこんなに軽く言われてもいいのかなと思いつつ、なほちゃんがあえて敷居を下げてぼくの緊張を緩めるためにあえて言ってくれてるのかもって解釈したり...。

「さ、この左奥の部屋よ」

なほちゃんはぼくの勘ぐりをよそに、左腕を真横にさっと伸ばして左折の合図をすると、ぼくをT字路の中に引っ張りました。

(おっと...)
ぼくは分厚く当てられたおむつを股間に感じながらヨチヨチ歩いていたので、不覚にもバランスを崩してなほちゃんの胸に倒れ込んでしまいました。

瞬間的にぼくを支えるなほちゃん。

「あ、ごめん」
(...)

なほちゃんはそれに応えず、意外にも、ぼくをぎゅっと抱きしめてくれました。

(えっ???)

ぼくのほうが戸惑いました。でも、なほちゃんは動きません。
「...」
「...ほ、ほんとごめん。ぼーっとしてたから」

「いいの...、ゆうやちゃんもう少しこのまま」と、ささやくように言って、更にぼくを引き寄せました。

(...)

ぼくはなほちゃんの胸の谷間で窒息しそう。

そして、ぼくはなほちゃんが背中に回した腕の力を緩めないのをいいことに、胸元に鼻を押し付けたり頬を寄せたりしていました。それでもなほちゃんは嫌がる素振りを見せないばかりか、ぼくの背中をトントンと軽く叩きながら、

「この先、院長室に入っちゃったら...、もう...」

なほちゃんは言葉に詰まりました。

(...?)

なんだか今生の別れのような...。

「私が今までゆうやちゃんにしてあげたこと...、全部言われたからしたんじゃなくて...、してあげたいって思ったからなの、信じて」
「...う、うん信じるよ。でもなんだか大袈裟だよ...、部屋に入るだけでしょう。バイバイじゃないんだから」

「...」
なほちゃんは何も応えずに、ぎゅっと抱くだけ。

(え、まさか?)

「院長先生からいろんな説明があると思うけど、私は単なるエージェントじゃなくて...」

(ぇ、エージェント???)

しかも、ぼくが胸元から見上げると、なほちゃんの目が潤んでました。

(うっ、何か...)

謎めいたなほちゃんのつぶやきに混乱するぼく。訳がわかりません。泣かせるようなこともしてないし...。

「本当は連れてきたくなかったのよね...。でも、ゆうやちゃんは『選ばれた人』だから...」
「もー...。だからぁ、ぼくには何のことか」
「そう、そうよね...。でも私からは...」

なほちゃんは抱いてくれていた腕を緩めました。覚悟を決めたって感じ。

「じゃあ、行きましょうね。きっと...」

ぼくも覚悟を決める時が来たようです。でも、実はなんだか訳がわからないままですけど。


そして、ゆっくりと頭を起こすと、なほちゃんの肩越しから院長室へ伸びる通路が見えました。雰囲気がだいぶ違うようです。

(...)

左右の壁はウォールナットの板張り、床には分厚い絨毯が敷かれ、ゴールドのボーダーラインが豪華な感じを高めています。

(いよいよか...)

「あそこの部屋だから」
なほちゃんは、少し緊張した声で指差しました。

近づくと、重厚な扉の横には『院長室』と書かれた金色のプレートとインターフォンのスイッチが、更に天井からはモニターカメラも伺っています。

(ちょっと...)

ぼくは、さすがにこの威厳には一歩引いてしまいましたが、

 ♪ピンポ~~ン
(えっ?)

なほちゃんが呆気なく駒を進めてしまいました。
インターフォンのスイッチのLEDが赤から青に点滅して、
「はい?」
「あ、わたし。鈴木さんをお連れしたから」
「はいどうぞ」、と同時に扉が内側から開いて、中から端正なスーツ姿の女性が現れました。

「どうぞこちらへ。院長先生からお話がありますので」

ぼくたちは、ゆっくり中へ入りました。

(秘書室か...。でも、なほちゃんも妙に慣れなれしいな)

その女性は、なほちゃんの後ろに立ったぼくと視線を合わせると、

「こんにちは、鈴木さん?」
「...」

ぼくは緊張したまま声も出ずにうなずくだけ。

「はい、スズキゆうやちゃんです。今、病棟を案内してあげてて」と、なほちゃんが横からヘルプ。

「はじめまして、ゆうやちゃん。私は院長先生の秘書の『高松』です」


秘書さんは微笑みながらぼくに近付き手を差し出しました。
(...?)

そして、ぼくの手を握ると、
「ほんと、かわいいわねぇ、まん丸のお尻してぇ」

(...そっかぁ、この格好だもんな)

ぼくは視線を下げ、自分のロンパース姿と大きく膨らんだ腰周りを見降ろしてからゆっくりと顔を上げると、秘書さんはにっこり。さすがにトクショウのある病院ですから、『大きな赤ちゃん』は見慣れてるんでしょうね。

「ゆうやちゃん。なほお姉ちゃんにおむつ替えてもらってよかったね」と言ってぼくのお尻をポンポンとたたきました。

(...)
「あらあら、パンパン。おむつたくさんあててもらってぇ、ぬれてないかなぁ」
「あっ!」
秘書さんの手がさっと伸び、ロンパースの股間の隙間からおむつカバーの中へ指が入ってきました。
(うわっ...)
ぼくはその素早い動きになすすべもなく立ち尽くしたまま、秘書さんの指がおむつの中でモゾモゾ動くのを感じて腰の力が抜けそうです。

「あ、あっ、そこは」
「ん?ここは...?、まだ濡れてないみたいね。替えてもらったばかりだし」
「...」

「やっぱりぃ、見てたんでしょ特別室」
なほちゃんがふくれたように問い正します。

「そうよ、そこのモニターに映ってるんだから、イヤでも目に入るわ」
(うっ...)

目線を秘書さんの机の横の壁の上のほうに移すと、モニターが3台並んでいます。
左側の画面はさっきの特別室の内部、真ん中は院長室の前の廊下、そして右側は院内の正面玄関やホールや裏の通用口が数秒間づつ切り替わりながら映っています。

「こうやってぇ...」

秘書さんが机の横に並んだ操作盤のレバーをスライドさせると、左側のモニターの画面がズームアップしてさっきのベビーベッドが大きく映し出されました。

「...」
「もっとズームもできるのよ、それにゆうやちゃんのおむつ交換の様子はビデオに撮っておいたから...」
「あ、も、もう、わかったから」
なほちゃんが止めに入りました。

秘書さんは、これからなのにって顔をしましたが、まあいっかって感じで、

「そうぉ、だけど、なほちゃんって、おむつ替えるのやっぱり上手よねー~。ゆうやちゃんの満足そうな顔が印象的だったわ」
「そりゃそうよ。本職なんだから」

なほちゃんはなんだか意地を張っているような言い方。

(...)
「はいはい、なほちゃんは小さい時からなんでも器用だったしね」

(この二人、親戚か?)
ぼくは二人のやり取りから、近親者の感じを受けました。

(そういえば...院長先生のことも気安く話してたよな...そうなのかも)
ここの関係者の何人かは同族なのかもしれませんね。まあ、別に驚くこともないんでしょうけど。

(だけど、あゆみさんは警察官だしなぁ...)

なんて考えていると、

「ゆうやちゃんもおむつびっしょり濡らしてぇ、おりこうさんに替えてもらってたのよね~」
「あっ...」
「ん? あ、ここ?」
「うわっ...」

そう、秘書さんの指はまだぼくのおむつの中に居座ったまま。なので、たまにモゾモゾ動くたびにぼくは腰が引けて...。

「あ、そうそう、院長室に入る前には一応チェックが必要だから」
「えっ、チェック?」
「そう、ボディーチェック。最近は物騒でしょう。だから危険物とか身につけてないかどうか調べるの」
「...」
「はい、じゃぁ...」

(...ぁ)

秘書さんは、ぼくのおむつカバーの中に入れていた指をゆっくり抜いてにっこりと。
ぼくも、ふーっと息をはいて股間の緊張が解けましたが、次の瞬間、

 ♪ポッ、ポツッ

(うっ...)

ロンパースの股間のホックを一つづつはずし始めました。

「あ、ちょっとぉ」
「なあに?」
「...」
「だって、しっかり見ないとわからないでしょう」
「そこから?」
「そうなのっ!」

ぼくは訳がわかりませんでしたが、ビシッと言われてしまったのでそれ以上抵抗もできず...。

 ♪ポッ、ポツッ...

あっという間にロンパースの股間が開いてホックのところがぶらぶら垂れ下がりました。そして前をめくり上げられると、ピンク色のクマさんのおむつカバーが丸見え。

「あー、かわいいカバーね。さっきはモニターだから柄まではよく見えなかったけど、これほんとかわいいわ。じゃぁ中のおむつは?」

「...」

「よくわからないから、もっとよく見せてくれる? そこのソファーに横になってぇ...、ほらほら、なほちゃんも手伝って」
「あ、はいはい...」

秘書さんは、ぼくを3人掛のソファーに仰向けに寝かせました。


~~~『ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第79話)』に続く

このストーリーはフィクションです。
登場する団体・名称・人物は全て架空のものです。

ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第77話)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『ぼくはトラック運転手さんでちゅ』
「第77話.健康診断(その17);ママの赤ちゃん」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「あらあら、甘えん坊さんね、おっぱいかな?」

なほちゃんは、一旦ぼくの顔を離してからエプロンの前をずらし、スモックの胸のボタンを片手でゆっくり外し始めました。

真っ白なブラが現れます。

ごくりと唾を飲むぼく。

そして、そのフロントフックも外れると、豊かな乳房がポロンと現れました。

(ぁ...)

なほちゃんはぼくの頭を優しくなでて、「いいわよ...」って。


ぼくは目をつぶり、なほちゃんの豊かな胸の谷間に顔を埋めました。
息が苦しくなるくらいに鼻を押し当ててから、片方の乳房に頬をすり寄せ...、乳首をくわえると、
「あっ...」
微かな吐息のようななほちゃんの声。
ぼくが一瞬引いて乳首から口を離し顔を上げると、なほちゃんはにっこりと微笑み、もう一度ぼくの頭を胸に引き寄せて口元に乳首を近づけてくれました。

素直にくわえ直すぼく。

「ぁ...」

今度はぼくも乳首をくわえたまま離しません。上目遣いに見ると、なほちゃんは目をつぶっています。

(...)

ぼくは一呼吸してから、そのツンと立った乳首を軽く噛んだり、なめたり、吸ってみたり...。

「...っ」

そのたびに、なほちゃんは体を微かに反応させながら吐息混じりの声を出し、体勢を徐々にくずしてベッドに横になりました。ぼくも一緒に横に...。


ぼくがしばらくおっぱいを吸っていると、
「ごめんね...、出ないでしょう」
「...」
「本当の赤ちゃんがいないから出ないの。でも、ゆうやちゃんはママの赤ちゃんだから,,,、しっかり吸ってくれたら...」、なほちゃんは微笑みました。

(そりゃ無理でしょう...)

さすがに子供を産んでないと母乳は出ないんですね。

「ごめんね。でも、こっちのほうは...、してあげるっ」

なほちゃんは、ぼくのロンパースの前を開いてお腹のほうからおむつの中に手を入れてきました。

「あっ...」

お○ん○んに軽く触れられてぴくっと。

「あらあら...びっしょりじゃない。さっき宿直室で見た時にはこんなに濡れてなかったのに...、それにまだ温かいし」
「...」
「たった今かな?ちょっと奥に行ってた時でしょう」
「...」
ぼくは軽くうなずきました。

「もー、ほんと赤ちゃんなんだからぁ、ここ」
「あっ!」
いきなり根元を握られて腰が引けるような格好のぼく。

「ほらー、この、お○ん○んがイケナイのかな...」

「うっ、ぁ」
根元から先端のほうに握りが移ります。

「でも、もうさっきからだいぶ時間が経つし、このままだとおむつかぶれになっちゃうわね...、一旦替えよっかぁ、ねっ」

なほちゃんは、お○ん○んを握っていた手をすっと離し、おむつカバーから手を抜きました。
「...(えっ? ここで終わるの???)」

ぼく的にはブーイングですけど、なほちゃんに「ねっ」って言われると、自分に言い聞かせるしかありませんでした。
『確かにずっと濡れているのよくないしぃ...』って。

「じゃあ、ちょっと待っててね。替えのおむつ準備するから」

なほちゃんはベッドから起き上がって横に降りると、かがんだ姿勢でベッド下から籐かごを引っ張り出しました。

「え~と...、これと、これ」

そして、前かがみになった姿勢からおむつを胸にたくさん抱えると、ぼくの枕元に置きました。

「どっちのおむつカバーがいいかなぁ?、黄色のあひるさんとぉ、水色のペンギンさんと」
「...」
「ん?」

ぼくが枕元のおむつカバーから視線をそらし、さっきから気になっていたベッド奥のおむつハンガーのほうに視線を向けると、なほちゃんも振り向いて、

「あぁ、あれ? あっちがよかった?」

ぼくがにっこりすると、
「はいはい、もー」
と言いながら、なほちゃんは巨大なハンガーのところへ。

そして目一杯背伸びをしながらハンガーのアームに手を伸ばしてくるくる回し、
「じゃあこれはどう?ピンク色のクマさんのカバーよ」
「...」
ぼくはコクリとうなずきました。

「あー、よかった。気に入ったのがすぐみつかって。この姿勢結構つらいのよねぇ」と言いながら、アームからおむつカバーをはずしました。

(ミラクルはいいけど、スタッフはたいへんなんだ...)

ぼくが余計な手間をかけちゃったことを反省していると、なほちゃんはおむつカバーを手にベッドの横に戻って来て、
「はいこれ...、だけどゆうやちゃんって女の子用のデザインが好きなのかなぁ? 確か持っているのもピンク色のが多かったような気がするけど」

「...」

「まぁいいわ。赤ちゃんは男の子も女の子も一緒だもんね。かわいいのが好きなのよねー」

ぼくは目一杯微笑んで返しました。
「そーぉ、やっぱりね。じゃあ、カバーは決まり。おむつは...」

なほちゃんは、ぼくの枕元からおむつを取り上げて、
「ほーら、このバンビちゃんの柄かわいいわよー、あ、このワンちゃんも、ねっ、これにしようね」
「...」
ぼくはうなずきました。これ以上わがまま言えないですから。


「はい、そしたら、こうやってぇ...」
なほちゃんは、横になったぼくの顔のすぐ横でおむつカバーを広げ、その上におむつを重ね始めました。

(ぁ...)漂ってくる独特の匂い。

それは内側がビニール張りのおむつカバーでした。乳白色でヌメヌメとした光沢、少し酸っぱいようなおしっこの匂いも混じって、ぼくの五感を刺激します。

「はい、1枚...、2枚...」

おむつを重ねるたびに空気が揺らぐのか、ビニールの匂いが漂って、

(あぁ...)

この刺激だけでぼくのおむつの中はムクムクと窮屈になってくるから困ったもんです。

なほちゃんはその間にもおむつを重ねていき、
「さぁでーきた。ゆうやちゃんのおむつ、替えようね...」と、ぼくの股間に手を伸ばしてきました。

「ホック外すね」

 ♪ポッ、パチ、...

ロンパースの股間のホックが外れる音。

「ここもめくるから...、ほーら、かわいいおむつカバーが見ーえた...。次は...」

(...)

ぼくは、ビニール張りのおむつカバーの匂いで股間が窮屈になっているところを見られたくないなぁと思っていましたが...、

「ここも...」

 ♪プチッ、ポゥッ、...

「おむつカバーのホックも...、あらぁ、なんだか前が盛り上がってるみたい。ここ?」

(あっ)

なほちゃんは、お○ん○んのあたりをおむつカバーの上から軽くポンポンたたいて反応を確かめているよう。
(うっ)

 ♪ポツッ、プチッ、...

そのままホックを全部外しました。

「おむつカバーの前を、めくるわね...。あらーほんとぐっしょりね、おむつ」

なほちゃんの手が股間あたりを触っています。

「こんなに出てたらママにおしえてくれるといいんだけど...、それにしても、ここ...」

(ぁっ)

お○ん○んの上がふっと軽くなり、ジメジメの湿感にひやっと空気が入ってきました。

「あらー、こんなに大きくしちゃってぇ」

おむつの前がめくられ、お○ん○んが完全に露に。
「どうしたのかなぁ、何もしてないけど」

「...」

ぼくはビニール張りの匂いのことを言えるわけもなく、

「ふーん...、まぁいいわよね、ゆうやちゃんのここはおむつ交換だけで元気になっちゃうんだから...。さ、きれいキレイするね。その前に...」

なほちゃんがテレビのリモコンのようなものの青いボタンを押すと、微かな作動音がしてベッドの下から白い箱のような装置がスルスルと出きました。

(なんだ?)

そして赤いLEDが点滅すると上面のふたが開き...、

(なーんだ)

小さな小さな洗し台が現れました。30センチ四方くらいでしょうか。

「驚いた?...わけないわよねー。流し台がベッドのすぐ横にあるのは便利だけどぉ、仕掛けが大げさよねぇ。最初に見た時には何かって思ったわ」
(...だな)

「さ、ここで...」
なほちゃんは、その流し台の青と赤のコックを調節して温水を作り、手ぬぐいを絞りました。

「さ、きれいキレイしようね...」

「うっ」
「あ、ごめんね、ビクッっとさせちゃって。でも、きれいキレイしないと。すぐ終わるからいい子でがまんしてね」

濡れた手ぬぐいの柔らかな感触がビミョーです。濡れタオルとは違ってサラシそのものですから、温かくしたおむつで拭いてもらっているよう。

「ほーら、ここも、お尻もね...、あとここ」

「あっ」
ぼくは、お○ん○んを拭かれてビクッと。
「あ、ごめんね。ピンと立ってるからつい触っちゃって」
「...」
「でも、ここ、一番きれいキレイしないとね」
「うっ!」

ぼくは、お○ん○んの根元から先端にかけて手ぬぐいでヌルーッと拭かれて身をよじりました。
同じサラシ地でも、おむつ地のように輪になってないので、生地1枚だけ持って拭かれると、その薄さゆえに手の感触も伝わって絶妙な刺激に。

「ゆうやちゃん、おりこうさんでちゅねぇ...、すぐだからね、ほーら」
「うわっ」

「あら、どうしたのかな、ここの先っちよかな?」
「ぁ、あっっ」

お○ん○んの先をくにゅっと回すように拭かれて、
「あぁ、うっ、で...」

「ん?、なあに?」
「あ、でちゃう...」
「出てもいいのよ。おむつも敷いてあるし、ねっ、ほーら」
「うっ、わ」
「こう?」

腰が浮いてきました。危険信号です。しかも、なほちゃんは、お○ん○んを握ったり緩めたりしながら往復運動を加えて、

「ぁぁ...、で、でる...」
「ほーら、くにゅくにゅ?」
「あ、ぁっ、ぁぁ...」

もう限界です。

「っ、ぁ...」

ぼくは、お○ん○んを握られたままおむつの上で赤ちゃんのように足をM字に開いた格好で...、出ちゃいました。

「あっ!『ビュッ』って、どくんドクンって...」

はしゃぐなほちゃん。

(だってぇ...)
ぼくが半泣き状態でいると、なほちゃんは、
「いいのよ、いいの。ゆうやちゃん、ママの手ぬぐいの中に白いおしっこ出ちゃったのね。広げたおむつの上で恥ずかしかったかな」

「...」

「でも、これでさっきから少しずつおむつに垂れてたのが一気に出たからよかったね」
「...」

「さ、おむつ替えちゃわないと...。あと少しだから」

なほちゃんは、ぼくのお○ん○んを包んでいた手ぬぐいを外し、おむつの濡れてないところで白いおしっこを拭き取ると、もう一枚の手ぬぐいを流し台で濡らしてきれいに拭き直してくれます。

「...ぁ」
「ん?ここも...」
すっごく柔らかい感触、なほちゃんはぼくの股間をのぞき込みながら隅々までていねいに拭いてくれました。

「しっかりきれいにしないと...、あはっ、ちっちゃくなっちゃってぇ、ここ」
(恥ずかしい...)
元々小さいぼくのお○ん○んは、発射直後で更にしぼんだまま...。

「ほんと赤ちゃんみたい」

なほちゃんは、ぼくのお○ん○んをつまむように見せながら、

「ほーら、ここも、きれいキレイになったでしょう。じゃあ、今度は...、ちょっとごめんね...、よいしょっと」

(ぁっ...)

なほちゃんは、いきなりぼくの両足を揃えてかかえ高々と持ち上げました。

「あんよ高い高ーい」

赤ちゃんのおむつ替えと同じポーズになっちゃいました。お○ん○んからお尻の穴まで天に向けて丸見えで、これ以上の恥ずかしさはありません。
しかも、最も無防備なそのスタイルは、信頼できるママだけにしか託すことはできないんです。

そう、なので、これこそが最も赤ちゃんらしい格好かもしれません。

「はいっ!...」なほちゃんは、まるでリズムを取るように掛け声をかけてから濡れたおむつを引き出し、さっき準備していた替えのおむつをお尻の下へ敷き込みました。

(...)

その手際の良さには感心していると、
「はぁい、足降ろすわね」

(ぁ...)
お尻が替えのおむつの上にそっと降ろされると、柔らかな感触で緊張がふっと緩みます。

(ぁあ...)

この感じ、すごくいいんです。
おむつの枚数も多いのか、サラシ地のおむつ独特のコシがあってふわっとする感じがお尻を受け止めてくれます。

「どぉ?ふかふかでしょう」
「...(うん!)」

ぼくはにっこりとしてうなずきます。
「そうよねー、この感触っていいのよねぇ。お日様が優しく乾かしてくれた...」

なほちゃんは、実感がこもった言い方で一瞬視線が虚ろになったようにも見えました。しかも、左手を自分のお尻のほうに回してさするような仕草も...。

(だな。今あててるの...)

ぼくには、そのお尻にサラシ地のおむつがあてられているのが透けて見えるような気が。

(洗濯室のお母さんにおむつあててもらって...)

「さ、パタパタしようね」

ぼくの妄想が膨らみかけた瞬間、股間にふんわりした感触が。そして甘酸っぱい香りが漂ってきました。

(ぁっ...)

「ほーら、ゆうやちゃんの大好きなパタパタでちゅよー」

ベビーパウダーのサラサラ感が股間に広がります。
これも気持ちいいんですよね。しかも、スポンジパフでパタパタと軽くたたかれ、ふわっと拭かれると、くすぐったいような刺激と羞恥心が股間の悦びとなって伝ってきます。

「いい匂いでしょう」

なほちゃんは微笑みながら、パウダーをまんべんなくつけてくれます。

「ほーら、ゆうやちゃんのここ、真っ白になっちゃったぁ。ツルツルだからほんと赤ちゃんみたいね。さあ、おむつを...」
なほちゃんは、縦のおむつを両手で持って股間から通し、お○ん○んの上にかぶせました。

(ぁ...)
ずっしりとしたボリューム感。
そして、左右のおむつを前で交差させてから縦のおむつを折り返します。

「じゃあ最後はおむつカバーね。これを...」
なほちゃんはおむつカバーの横羽根を一旦左右に伸ばしてからおへそのところで交差してマジックテープを止めました。

「前も...」

前当てを両手で広げながら持って股間を通すと、股間からおへその辺りまで
かぶせ...、

「はーい、ホックね」

 ♪プチッ、チッ、パチ、...

おむつカバーのホックの音が部屋に響きました。


~~~『ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第78話)』に続く

このストーリーはフィクションです。
登場する団体・名称・人物は全て架空のものです。

ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第76話)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『ぼくはトラック運転手さんでちゅ』
「第76話.健康診断(その16);ミラクルハウス!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

ぼくたちは、当直室を出て廊下の角を曲り奥へと進んで行きます...。

(...?)

赤いLEDの点滅に視線を引かれたぼくは、やや薄暗い先にストレッチャー1台がやっと通れる幅の通用口があるのに気が付きました。光っていたのは、ドアノブのところのセキュリティロックのようです。

(あんまり使ってないみたいだな...、ん?)

徐々に近づくと、通用口の天井から足元の高さまで長いカーテンが下がっていて、そのレールはすぐ隣りの部屋のドアまで延びているのが見えました。

(なんで?...通用口とその部屋の間だけ隠す必要があんの?)

ぼくが横目でチラチラ見ながら歩いているのを見て、なほちゃんは話し始めました。
「...そこはね、『トクショウ』専用の通用口なの。普段はあまり使わないけど」

(『専用』とは、また...)

そして、その横の部屋の前まで来ると、ドアに『特別室』っていう小さな金色のプレートが貼ってあるのが見えました。

(特別?...)

「ぁそれと、ここは『特別室』。院長先生が特に許可した人だけが入れるお部屋よ」

(許可って言ったって...、ここはトクショウなんでしょ。そんな特別な人なんて...)

「あんまり大きな声じゃ言えないけど、ここには、有名な議員のセンセイとか芸能人やスポーツ選手とかがお忍びで短期入園しに来てるの」
(えーっ?...)

ぼくは、その事実を聞かされて一瞬動揺した反面、自分だってそうなんだし、まぁいろんな人が来るわなって思い直しました。

「そんな時は病院の裏門から車で直接入ってもらって、その通用口の外側の車寄せで降りてからスルーでこの部屋のドアまでね。ずっとカーテンで隠れるから誰の目にも触れないで入れるのよ。スクープされたら騒ぎになるでしょう」

(なーるほど、それで...)
ほくはうなずきながら徐々に裏の事情に接する好奇心がわいてきました。

(...にしても、...そんなVIP御用達の...)

なほちゃんのほうもまだ話し足りない様子で、
「やっぱり有名人の中にも赤ちゃんになりたい人は結構いるのよねー、年齢層も広いしぃ、これまでにも、あの美少女系アイドルグループのマミちゃんやノンちゃんも来てたわ」
「えーーっ?」

ぼくは思わず声を出してしまいました。あの活発でしっかり者に見える子たちがトクショウに来てたなんて...、ビジュアルイメージとのギャップが大きすぎ。

(...二人とも、学級委員長や生徒会長って感じなのに...)

「まさかって思うでしょう。私も驚いたわ。でも、あの二人がロンパースにおむつなの、よだれかけしてチョーカワイイんだからー」、なほちゃんは少し興奮ぎみ。

でしょうね、いつもテレビで見慣れたアイドルが間近に来ただけでもレアなことなのに、おむつして赤ちゃんになってるなんて『ハイテンション』にならないわけないでしょう。

「でもね、二人が同時に来ることはなくて、だいたい一定の間隔で交互に入園するのよ。これって『ベビーローテーション』よね...」

「あはっ...(『ベビー』...ね)」

ぼくは思わず吹き出してしまいました。
まさか、なほちゃんからオヤジギャグが出るとは...。

ウケたことに気を良くしたなほちゃん、こうなると、もう話しは止まりません。

「でね、私はまだマミちゃんしか直接担当したことないけど、そのロンパース姿でお部屋をハイハイしたり、おっぱい飲ませてもらって、...おむつにね。アヒルさんのオマルですることもあるけど、おむつ濡らすほうが多いかな。ほんと、かわいい赤ちゃんなの」

(ふーん...)

「それにぃ...、マネージャーさんがこっそり教えてくれたんだけど、普段でも寝る時はおむつなんだって。まだ『おねしょ』してるらしいの。ここに泊まる時だって、深夜や早朝の巡回の時なんかいつもおむつ濡れてるし、股間のところ、本人は気づいてないかもしれないけど『おむつかぶれ』してたりぃ、あれって頻繁におむつしてる証拠よ。確かもう19才だったと思うけど、おむつなの」

(『おむつかぶれ』ね、...さすがプロ!)

しかもなほちゃん自身も愛用者なんだから、その観察眼は間違いないでしょう。
ぼくが大きくうなずいて同意を伝えると更にエスカレート、

「でね、でね、もしかしたら...昼間も...してるかもしれないなって」

(...?)

「だって、あれだけおしっこ近かったら、長い番組やステージなんかもつはずないもの...。おっぱい飲んだりぃ、遊んだりするたびに頻繁におむつ濡らしちゃうの。出るって思ったらそのまま垂れちゃうみたいね。おむつにおもらしするの抵抗ないっていうか、おむつが日常の中で当たり前になってるのよ...」

(確かになあ...)

「それにね、おむつ交換の時なんか、自分から赤ちゃんみたいに大っきく足を開くの。普通は恥ずかしくてぎゅっと閉じる子がほとんどでしょう。ああやって足を開く子は、普段から頻繁におむつ交換してもらってるか、自分で鏡の前とかでおむつ遊びをしてる子だと思うわ。
しかも、おもらししてるとこを見られるのもいいみたいよ。『たくさんちっちでたねー』とか『おむつびしょびしょー』って言うと、おむつカバーの前を開いたまま、わざわざそのおむつにおもらししちゃうこともあるわ」

(へー...)

ぼくも、そう言われればそうかもっていう気になってきました。あのアイドルグループの中だってかわいい子はいくらでもいるのに、何故ぼくは個人のファンクラブに入るほどアノ子に惹かれたのか自分でもうまく説明できなかったんです、が、

(だな...)

やっぱり、あのお尻の膨らみや歩き方のぎこちなさ...、おむつだったんですね。
この話を聞く前までは、女の子の体型って腰のくびれからお尻のラインへのメリハリがきいているので『単にそう見えるだけ』って自分の直感をあえて否定してきました。
でも、今は迷いがなくなってすっきり。

(それにしても...)
あの超ミニスカートの下はおむつだったなんてね。

(やっぱりね...)

ぼくは、自分の部屋に貼ってあるマミちゃんのポスター写真を思い出しながら、目の前の特別室で赤ちゃんしている可愛い姿を想像しました。

「で、この部屋に来る『子』にはそれぞれに専用の赤ちゃんセットが用意されていて、衣類も食器もおもちゃも常に自分のお気に入りに囲まれて過ごせるの」

(へー、徹底してるな)

なほちゃんのほうも一気に話して疲れたのかマミちゃんネタは一段落、案内役にならなくちゃていう感じでしょうか、あえて話題を変えて平静さを取り戻そうとしているようにも見えます。

「だって、この『世界』は微妙でしょ。人それぞれ理想が違うのは育ってきた環境や世代が違うんだから。その証拠に、マミちゃんやノンちゃんは二人とも紙おむつ派よ。やっぱり自分が赤ちゃんの時にしていたものやお母さんからしてもらった通りっていうのが基本よね」

(...あの紙おむつ特有のサラサラ感や、おもらしした後の吸収ゲルのグニュグニュ感がいいのかも...)

「もー、ゆうやちゃん、何ニヤニヤしてるのー」

(おっと...)

「また、マミちゃんの変な姿勢とか考えてたんでしょう、めっ!よ。あはは...」

なほちゃんはまだかなりのハイテンションでした。
そして、今度は特別室のドアをちらっと見て、

「この部屋ね...」

(...?)

一瞬、言おうかどうか迷ったように見えましたが、

「この部屋だけは、中の天井が二階の高さまであって広々してるの、それに他にも色々工夫がしてあって」

「...」
「入ってみる?」
(えっ、いいの?...)

ぼくが目を丸くすると、
「たぶん大丈夫、きょうはVIPの入園予定はないし...、ちょっとだけなら」
そう言ってドアを開けると、
「さぁどうぞ、こっち、こっち」

ぼくは探検ゴッコでもするように、そろりと中へ入りドアを閉めました。

(...!)

そこにはグレーの壁で囲まれた3メートル四方ほどの小さな空間がありました。左右にそれぞれドアがあって、左側は『Staff only』っていう表示、右側はネコちゃんの絵が大きく描かれています。

「ゆうやちゃん、こっちよ、入ろうね」

なほちゃんは、ネコちゃん側のドアをゆっくり開け、ぼくを中へ通しました。

(...)

中は長い廊下になっていました。

(なんかゲームの迷宮みたい、なかなか赤ちゃんの部屋にたどり着けないのかも...)

ぼくは、既に外の廊下から2枚のドアを通ってきたのに『また廊下かよ』って少しうんざりだったんです。

「さあ、次はお待ちかねの『赤ちゃんのお部屋』よ。ここからあの奥のドアまでゆっくり歩こうね」
なほちゃんは廊下の先を指してから、ぼくの手を引いてニッコリと。
(うん...)

そしてぼくはもう片方の手を壁の手すりにかけて滑らせながらヨチヨチ歩き始めました。

(ふーん...ん?)

数メートル歩くと手すりの位置が徐々に高くなってきたような。しかも、握りも少し太くなってきたような気がしました。

「そうそう、じょうずにアンヨできてるわね」

なほちゃんは斜め後ろぼくのほうを頻繁に振り返りながら手を引いてくれます。

「この廊下、なんだかすごく歩きにくいのよね。実際は水平なのに下っていくような変な感じ、感覚が狂うって言うか...」
(?...)

ぼくは、なほちゃんのお尻と手すりしか見てなかったので、その違和感に気がつきませんでした。

それでも、
(高い...)
手すりの高さは明らかに高くなってきました。しかも、握りもかなり太く。
(...)

気のせいか、廊下の横幅も広がって、天井まで高くなって...。

「さ、入るわよ」

ぼくは顔を上げました。

(うわっ、デカ...)

目の前のドアを見上げるぼく。

(えーっ...???)

普通のドアと比べると幅も高さも2倍くらい大きい作り。ドアノブもぼくの顔の高さぐらいに取り付けられています。

(...)

後ろを振り返って見ると、さっき通ってきたドアは廊下の遥か遠くの奥にかすんで見えました。

(なんなんだ?...)

「ねっ、感覚が狂うでしょう。廊下の幅も高さも徐々に大きくなるように作ってあるの。手すりの位置だって徐々に高くなってきたのわかる? で、突き当たりはこのドアよ、2倍のサイズになってるの」

(...)

「だから、向こうから歩いてくると、自分がどんどん小さくなっていくような錯覚に陥るのよ」

(なるほどぉ...、体が縮んで小さくなっていくアプローチかぁ、凝ってる)

なほちゃんは、そのでかいドアのノブに手をかけ、ゆっくり回して押しました。
「さぁ、どうぞ」

ほくは、なほちゃんについて中に入ります。

(うーん、広い!)

中は明るい洋間でした。10メートル四方はあるでしょうか。天井が高いせいでより広い感じがするように作られているんですね。

(でも、これって...)

ぼくは、部屋の中をさっと見渡すと、その違和感を冷静に観察することで、かろうじて精神の破綻を食い止めようとしました。
。じゃないと、めまいでグラッといきそう...。

まず錯覚させられるのは、入り口のドアが2倍だったように、部屋の中の調度品も備品も全て2倍の大きさ。テーブルも椅子も2倍だし、柵のついたベビーベッドも当然2倍サイズです。
凝っているのは小物類まで2倍になっていること。テーブルの上のポットや食器類、哺乳瓶まで、見たことのないようなビッグサイズでした。

(へーー、すごいなぁ)

ぐるーっと見回した奥にはおむつハンガーが3本、見上げる高さで巨大なクリスマスツリーのように立っています。そこに干されたおむつも当然ながら普通の赤ちゃんサイズ(34x70cm)の2倍は間違いなく、まるで長めのバスタオルを輪にしたような大きさでした。

(あはっ...)

でも、その中で笑えるのは、かわいいピンクと黄色のおむつカバー。2枚並んで干されていますが、まるで小さな本物の赤ちゃん用に見えるんです。
実際のサイズは立派な大人用ですが、巨大な布おむつに囲まれたこの異空間では、赤ちゃん用にしか見えないんです。

(なるほどぉ...)

これこそが、この凝ったトリックの狙いなんですね。ぼくはこの全て2倍の空間の中では『身長85センチの赤ちゃん』になったも同然。この身の丈が自然と赤ちゃんの目線となり、行動の制約や考え方まで変ってくるのかもしれません。

「どう?、驚いたでしょう」
「...」
ぼくは素直にうなずきました。

「ねー、私も最初はびっくりしたわ。何もかも大きいから、自分がすごく小さく見えるのね。だって、テーブルの上のスプーンも取れないのよ」

確かに、視覚効果だけじゃなくて、ハシゴでもなければ実際に生活できないわけで。

「でも心配いらないわ。私達スタッフは実はあの奥の隠し扉から隣りのサービスルームに出入りできるし、ミルクや食べ物や替えのおむつとかは隣で準備するからこの部屋の中の備品は使わないの。あのベビーたんすやキッチンコーナーは全部イミテーションだから。
それはそうでしょう。身長が3メートルくらいないと、あのキッチンや流しは使えないでしょうからね。

(飾りにしちゃぁ出来すぎ)

ぼくは、精巧に作られた調度品や凝った細工の部屋の眺めに感心を通り越して呆れぎみ。
(ここまでやる...? よっぽど...だな)

なほちゃんは、ぼくのそんな顔を見て、
「確かにねぇ、ここまでやる?って思うわよね」

図星です。

「でも、これが結構好評みたいよ。特に、横になると一層『良さ』がわかるんだって、ベッドに寝てみる?」
「...(いいの?)」ぼくが目を丸くしてなほちゃんを見返すと、

「いいわよ。今日は誰も来ないって言ったでしょう。どうせこのベッドシーツやタオルケットは、入園してくるVIPの好みに合わせて毎回変えるんだし、専用の赤ちゃんセットには、他にも、テーブルクロスや窓のカーテンなんかも含まれるのよ。部屋の雰囲気はかなり変わるわね」
「...(そこまで???)

ぼくの目は益々大きく丸くなりました。VIP個人毎の赤ちゃんセットって言っても、おむつやベビーウェアくらいだと思っていたので、まさかカーテンまで変えるなんてね。

「だから、いいわよ。ネンネしようね」

なほちゃんは、ぼくの手を引いてベッド脇まで導き、一旦座らせてから横にしてくれました。そして、

「ゆうやちゃん、どう? 少し休憩も兼ねてしばらくそうしていてね。すぐ戻るから」

なほちゃんはにっこりすると、ぼくの頭をなでてから、奥のほうに行きました。

(ふぅー...)大きくため息が出るぼく。

ですよねぇ。裏口の秘密やVIPの意外な面をおしえてもらった上に、『特別室』にまで入れてもらって...。
しかも、この『ミラクルハウス』でしょう。見るも聞くもめくるめく展開に息つく暇がなかったんですから。

(しかし...こんな...)

横になったぼくは周囲をぼんやり眺めました。
何もかも巨大なものに囲まれてどんどん小さくなっていく感じは、立っていた時よりも強くなってきました。高い天井が視野の正面に入るからでしょうか。

(うーん、この感じ...)

まるで血の気が引く時のように、景色が後ろから前に流れて背中から倒れ込む感覚、とでも言ったらいいんでしょうか。自分の体が自分のものでないような、手足まで縮んでいくような...。
これは横になってないと危ないですね。いつグラッと倒れてもおかしくないくらい周囲との距離感や平衡感覚がずれていくのがわかります。

(ずれている...か)

そのズレを変に理屈つけて考えるから目が回る感覚がいつまでも直らないのかもしれません。周りのものが大きいんじゃなくて、自分が小さな赤ちゃんなんだって素直に思えば簡単なんでしょうか。

(かも...)

ぼくは一旦目をつぶってみることにしました。しばらくの間ゆっくり深呼吸して頭を空っぽにしてから目を開けたら違和感が晴れるんじゃないかって...。

(ふーぅー、ふー...)

ゆっくり大きく呼吸すると、これまでの緊張がほぐれていく感じ。

(ふーぅ...)

体じゅうが弛んできました。

(...あっ、おしっ...)

と思ったと同時に、おもらしが始まってしまいました。
(あ、ぁー、...)

一度出始めたら止まりません。足も自然とM字に開きながら、おむつの股間の辺りが生温かく濡れてお尻のほうまでどんどん広がっていきます。
(あーぁぁ...)

ぼくは、おむつをグッショリ濡らして身も心も赤ちゃんのように和んでいきます。

(そう、ぼくは...)

そのまましばらくしてからゆっくり目を開けると、さっきまでの雑念が抜けて頭の中は目覚めの時のような爽やかさです。

(...)

周囲の景色は変わらないのに違和感はもうありません。やっと、慣れてきたんですね。

しかし、自分が小さな赤ちゃんになって何もできないとなると不安にもなるんですね。
普通なら何とも思わないテーブルや椅子やたんす達が巨大なオーラを発して周囲から覆い被ってくるような感じ。妖怪に取り囲まれてるって言えばいいんでしょうか。
しかも、おむつが徐々に冷えてお尻の辺りがべったりした感じに。なんだかママを呼びたくなってきました。

(マ...)

辺りはシーンと静まりかえっています。

「ママー...」

何とも返事がありません。

(...)

ぼくは、本当の赤ちゃん達が目覚めで泣きたくなる気持ちがよくわかりました。
(確かに泣けてくるよなぁ)

「ママー、...ママ」

「ハーイ、今行きまちゅよー」
遠くのほうから声がしました。

(よかったぁ...)

「はい、お待たせー」

なほちゃんは、ハンガーに干したおむつの間からのれんをくぐるように現れました。

「...!」

「もー、『ママぁー』って、甘えた声でぇ...、あらっ、お目々赤いけど泣いてたのかな?」
「...」

その時、ぼくは無意識の内に、なほちゃんのほうに両手を真っ直ぐに伸ばしていました。

「あらあら甘えん坊さん、だっこかな?」

なほちゃんはニコニコしながらベッドに上がってぼくの横に座り、両手を伸ばしてぼくの背中に回してから上体を斜めに起こすと...、ぼくをぎゅっと胸に抱いてくれました。

(ぁ...)

なほちゃんの胸に顔を埋めるぼく。

「どうしたのぉ? そんなに寂しかった?」
「...」

ぼくは、更に顔を押しつけながら、手探りで胸の辺りをまさぐります。

「あらあら、甘えん坊さんね、おっぱいかな?」

なほちゃんは、一旦ぼくの顔を離してからエプロンの前をずらし、スモックの胸のボタンを片手でゆっくり外し始めました...。


~~~『ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第77話)』に続く

このストーリーはフィクションです。
登場する団体・名称・人物は全て架空のものです。

ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第75話)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『ぼくはトラック運転手さんでちゅ』
「第75話.健康診断(その15);当直室は何の部屋?」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

(あゆみさんのおむつ交換は...どこでするのかなぁ?、できたらいっしょに...)
と、ぼくは次なる期待におむつの中を膨らませました。


「うーん、困ったわねぇ...。なほちゃん、やっぱりあゆみちゃんこのままだと、おむつが垂れて歩きにくそうだし、漏れてきても困るからそこで替えようと思うんだけど」
さやかさんは、すぐ横の部屋に目をやりながらなほちゃんに同意を求めました。
「そうですね、かなり出ちゃってるみたいだし、私、手伝いますから」
「そう、助かるわー。一人だと面倒だし」
「ですよね。私にも家族としての『保育』の責任もあるしね」
なほちゃんがあゆみさんの方をちらっと見て『いいわねっ』っていう感じでアイコンタクトすると、あゆみさんも軽くうなずいたように見えました。

(いよいよ...)
ぼくは、思わぬところであゆみさんのおむつ交換が見れるんだって超ワクワク。早くも自分のおむつの中が窮屈に突っ張り始めています。


二人の保母さんは、それぞれぼくとあゆみさんの手を握って横の部屋へ。
『当直室:関係者以外の入室はご遠慮下さい』っていう小さな看板がついています。

(ふーん...)

廊下のドアから入ったところには大き目の下駄箱があり、スリッパを脱いで上がります。どうやら和室みたい。
「アンヨできるかな、ここに片足をかけて...そうそう、上がろうね」

そして、襖を開けると中はやはり畳の部屋でした。

8畳くらいの部屋が2間、それに細い廊下の先にもまだ部屋があるようです。
「ここなら...」と、なほちゃん。
「そうね、畳だし、『替え』もいつも切らさず揃ってるから結構使えるのよねぇこの部屋...」
二人の保母さんは顔を見合わせてうなずきました。心なしか顔がポッと赤くなったようにも見えましたが...。


「さあてと...」
さやかさんは慣れた様子で押入れを開けると、座布団をかかえて取り出しました。そして、縦に3枚並べて、
「はい、あゆみちゃん、ここにネンネしようね」と言いながら、あゆみさんの両手つかんで座布団に導き、一旦座らせてから上体を受け止めてゆっくりと寝かせました。

一方のなほちゃんは、押入れの横のカーテンを開いてごそごそと何かやってます。
(うわーっ)
そこにはたくさんのおむつが山のように積まれていました。いったい何枚あるんでしょう。
(すごい量だな)
色取り取りの柄モノのおむつがきちんとたたまれて幾重にも重ねてあって...。ダンボール箱だと3~4箱分くらいはありそうなボリュームです。

「えーと...、これかなぁ。さやかさん、これでいいですか?」
なほちゃんは、おむつの山から3色の水玉に染められたおむつをひと抱え取り出すと、さやかさんに見せました。
「ええ、いいわ、かわいいじゃない。ねっ、あゆみちゃん」
さやかさんがおむつを受け取ってあゆみさんの目の前に広げて見せると、あゆみさんも小さくうなずきます。
「それと、これも」なほちゃんは続けてさやかさんに差し出します。
「あー、これもかわいいー。ほらほら、ひよこさんのよ」
さやかさんも、まるで自分のことのように楽しんでます。

なほちゃんが渡したのは、クリーム色のおむつカバー。黄色のひよこさんの柄がなんとも愛らしいデザインで、ぼくも思わずほしくなりました。

(いいなぁ...)

「あとのモノは、ここに」
なほちゃんは、籐のカゴのプレートに、ベビーパウダーと手ぬぐいも用意して準備OK。

(そろそろ...)
おむつ交換の準備も整い、ぼくの期待も膨らんできました。その時、
「ええとぉ...ゆうやちゃんは...」

なほちゃんはちょっと考えてから座布団を更に3枚あゆみさんの横に並べると、
「じゃあ、ここにネンネしようね」
(えっ?)
思わず声を出しそうになりました。ぼくのおむつはまだそんなに濡れてないのに何で横になるのかわからなかったんですね。

(???)

ぼくが戸惑ったのは目を見みればわかったと思いますが、なほちゃんはそれには気づかないふりでぼくを促して座布団に寝かせました。

「はーい、大きな赤ちゃんが二人並んでネンネでちゅねー」
なほちゃんとさやかさんは『これで準備OK』って感じです。


「じゃあ、おむちゅ替えようね」
さやかさんの手があゆみさんのロンパースの股間の方に伸びて、
 ♪ポッ、プチっ...
ホックを外し始めたようです。

(うーん、これって)
そう、仰向けに寝かされたぼくからは、顔のすぐ横にいるなほちゃんの背中が邪魔をしてあゆみさんの腰の辺りが直接見えないんですね。なるほど、この位置関係、うまくできています。
しかも、さやかさんの上体や腕の動きは見えるので何をやっているのかは察しがつくし、あゆみさんの横顔も伺がえるので、おむつや股間は見えなくてもその状況はリアルに伝わりそう。

(でもぉ...)
やっぱり、直接見たいっていうのが本音ですよね。しかも、おむつカバーのホックの音やあゆみさんの吐息が聞こえてきたら...もうたまらないかも。

(...)

ぼくの不満が伝わったのかもしれません。なほちゃんはぼくのほうに振り向き一瞬ニコッとしました。
(見せてくれるのかなぁ)
多少は期待しましたが、次の瞬間、目を大きく開いて少し厳しい目で『そのままいい子でねっ』っていう感じでぼくを制しました。
(...まぁ、いいけどぉ)
こうなると弱いぼくです。

まだ心から赤ちゃんになり切っていないあゆみさんへの配慮なんでしょう。
ぼくは仕方なく音を頼りに妄想を膨らませることにしました。


「さあ、あゆみちゃん、おむつ見せてね」
さやかさんは少し前かがみになって手を伸ばします。
「足を開いてぇ、...そうそう、ホックはずしてもいいかな...」
「そう、いい子。じゃぁ...」
 ♪プチっ、 プツっ、 ポクっ、 プォク...

「あらあら、あゆみちゃん。両手でお顔を隠しちゃって、イナイイナイかな」
「...」

かなり恥ずかしいんですよね。おむつカバーのホックを外す音は隣にいるぼくがドキッとするほど部屋に響きました。

(あぁ...)
なんだかこの音、間近で聞くと自分のおむつカバーのホックが外されるように聞こえるんです。今にも股間に誰かの手が伸びてくるような感じ、ムズムズして...。

「...そうなのぉ、ちょっと恥ずかしいかな。このホックの音は『これからかわいい赤ちゃんのおむつを替えるよー』って言ってるみたいよね。でも、赤ちゃんはみんなおむつだから恥ずかしくないのよ。あゆみちゃんも赤ちゃんでしょ」
「...」
「ねっ、いい子。じゃぁおむつカバー開けるわね」
「...」

「あらーびしょびしょ。いつの間にこんなにおもらししちゃったのかなぁ」

(...)
微かにおしっこのにおいも漂ってきました。あゆみちゃんのおむつは、ぐっしょり濡れて股間の形に固まってるんでしょう。

「...」
「うんうん、そうなの。じゃぁここのおむつ、めくっちゃおうかな、ほーら...」
ぼくは、色白のあゆみさんのアソコを想像しました。
ふっくらとした盛り上がりから形良くくびれる割れ目、そして、そこにあるはずの大人の印しは剃ってしまってツルンツルンの幼児のよう...かな?。

「ほーら、ここ、かわいいわねぇ、ほんとの赤ちゃんみたい。やっぱりこうやってツルツルのほうが清潔にできるし、おむつっ子にはいいのよね」
(やっぱり...)

すると、なほちゃんもまたぼくの方に振り向きました。『ゆうやちゃんも同じようにツルツルよねー』って言いたそうな目で。

「あらあら、そんなに強く顔を隠したら、手の跡が付いちゃうわよ」
「...」

「...ねっ、ほらほら、そんなにイヤイヤしてないで...、お手々を開いて可愛いお顔を見せてね」
「...」
「ねっ、恥ずかしくないからぁ」
「...」

さやかさんは、おむつを開いて股間を露にしたあゆみさんを落ち着かせようと、手を握ってその手を自分の胸に強く押し当てました。

静寂が広がります。

「...」
胸の鼓動が伝わったのでしょうか、あゆみさんはさっきより穏やかな顔になってゆっくりと目を閉じていきます。

「...」
「はーい、いい子でちゅねー。そうやってやさしいお顔を見せてくれるとうれしいわ」
「...」
「そうなのぉ。じゃぁ続けるね。あゆみちゃんのここ、キレイキレイしようね」

さやかさんは更に前かがみになって、両手を伸ばしました。そして、
「ねー、おむつのここできれいにしちゃいまちょうねー」
あゆみちゃんの股間を拭き始めたようです。

「ひっ...」
それまで聞こえなかったあゆみさんの声が急に聞こえました。
「あ、ちょっと我慢してね。あゆみちゃんはいい子でちゅね。ここキレイキレイ」
「あん...、あっ」

さやかさんの手が触れるたびに、あゆみさんの声が吐息混じりに聞こえてきます。

(...)
ぼくは気になって仕方ありません。顔を上げてあゆみさんのほうを見ようとしましたが、不思議と、すぐになほちゃんが気付いて、
「あっ、ゆうやちゃんはいい子でネンネしてるのよ」って優しくたしなめられます。そして、
「じゃぁ、これ、はい...」
ぼくはおしゃぶりを口にねじ込まれました。
(うーん...)

でも見えないとなると、あゆみさんの息使いや声は余計に気になってくるもんですね。
「あん、あっ、ぁ...」
しかも、その声はだんだん大きくなります。さすがに赤ちゃんとして言葉を発してはいけない入園のお約束は守れそうにありません。

「あゆみちゃん、どうかな、ここキレイキレイ」
「あっ、あん、そ、そこは...」
「あら、赤ちゃんはお話できないのよねぇ。でもここのことかな? でも、きれいにしないとおむつかぶれになっちゃうでしょ。だから、もう少し」
「あん...。ああっ、も、もれ...」
「ほーら、きれいきれいでちゅねー。あゆみちゃんはいい子だわ。ほーら、」
「あっ、で、出ちゃ...」
「えっ? 何が」

「あぁー...」
急に静かになったかと思ったら、「しょわー...」という音。
「あっ、あらあら...」と、さやかさんの声。
(もしかして...おもらし)
ぼくも察しました。

「大丈夫よ、おむつで押さえたから、全部しちゃっていいの」
「...」

あゆみさんは、アソコを刺激されて一気に漏らしちゃったんですね。さやかさんはすぐにおむつの前で受けとめたんでしょう。
「出ちゃったのね...。いいのよ、いいの」
「...」
「ねっ、あゆみちゃんは赤ちゃんなんだから...おむつにおもらししていいの」
さやかさんは、あゆみさんの頭をなでながらゆっくり微笑みかけています。


しばらくして、あゆみさんの荒い吐息が収まると、
「さ、もう一回きれいきれい。今度は手ぬぐいで拭きましょう」
「...」

さやかさんは手桶で手ぬぐいをゆすいで絞るとあゆみちゃんの股間のほうに手を伸ばしました。
「あん...」
あゆみさんが思わず声を出します。
「あ、ごめんね、もうすぐ終わるから」
といっても敏感なところだからかなりきますよね。ぼくも、自分の股間を触られてるようで...。

さやかさんはしばらく手を動かしてから、
「さ、おむつ入れ替えようね」と言うと、
なほちゃんがすかさず手を貸して、「持ち上げますねっ」とタイムリーなチームワーク。
「お尻上げてぇ...、あんよ高い高ーい...、はいっと」
さやかさんはあゆみさんのお尻の下から濡れたおむつを抜き取って、新しく用意したおむつをお尻の下に敷きこんでいるようです。
「はーい、お尻降ろしてぇ」
高々と上がっていたあゆみちゃんの両足がそっと降ろされました。

「...」
「どうかなぁ、おむつ、ふかふかでしょう」
あゆみさんはコクリとうなずきました。お尻の下のおむつの感触がよさそうです。
「ね。いいでしょう。お日様が優しく乾かしてくれたおむつなの」
さやかさんも、おゆみさんの満足した顔を見ながらにこにこです。

「さ、あゆみちゃん、これ!」
さやかさんはベビーパウダーを取り出し、缶のふたを開けました。

辺りに漂う甘い香り。
(あー、いいにおい...)
ぼくも大好きなにおいです。なんとも言えないんですね。
「いいにおいでしょう、あゆみちゃん」と、さやかさん。
「...」

「最近は、パウダーの効果がどうとかっていって使わないお母さんが増えてるみたいだけど...」
さやかさんはちょっと遠くでも見るような感じでゆっくりため息をはきました。
「そうですね。皮膚の弱い子はパウダーが固まったところに雑菌が付いてあせものような症状が出るって敬遠されているようですね」
なほちゃんも、しっとりと話しています。

「でも、そんな理屈なんかじゃなくて、このにおい...、私は好きなの。淡い淡い記憶を呼び起こすようなやさしい感じで...」、さやかさんは独り言のように語ります。
「このスポンジパフで股間をパタパタしてもらう時の鼓動だって、においと一緒に体じゅうに共鳴するような感じがするし...」、なほちゃんも回想モードに入り込みました。

「...っ、クション」
「あっ、ごめんね、冷えちゃったかな。おむつしちゃいましょう」
あゆみさんがかわいいくしゃみをしたのをきっかけに二人の保母さんは現実に戻り、手早く作業を再開しました。
縦のおむつを股間から通して前にかぶせ、横のおむつを左右から閉じておむつカバーの横羽も前で合わせます。
「どぅお? きつくないかな?」
「...」
「じゃあ、カバーもね」

さやかさんは両手でおむつカバーの前を股間から大きく回して前にかぶせて、
 ♪ポク、ポツっ、プチっ...

ホックを閉じていきます。

「さぁ、最後はロンパースのここも止めてぇ...」
 ♪ポチっ、プチっ...

「ほーらでーきた。あゆみちゃんおりこうだったわね」
「...」

「お尻キレイキレイしてもらってぇ、気持ちいいでしょう」と、なほちゃんも。
そして、ぼくの方に振り向きました。

「じゃぁ、ゆうやちゃん、お待たせ。おっきしようね」と、ぼくの背中に腕を入れて上体を抱え上半身を起こしてくれました。隣のあゆみさんと目が合います
(...)

あゆみさんは、まだ恍惚として視線が定まらないような感じで横になったまま。よっぽどよかったようです。


「ほんと、かわいいわ...」と、さやかさんはあゆみさんを見つめてしみじみと。
「うん、そうですよね、『でも』...」と、なほちゃん。
(...)
ぼくは、なほちゃんの顔が一瞬複雑な顔をしたのを見逃しませんでした。

『でも...(本当は私のお姉ちゃんなのよね)』って言いたかったのでしょうか。

しかも、あゆみさんが何でここにいるんだろうっていう最初の疑問がまだクリアになっていないことも気になります。

(何か事情がありそうだな...)

「そうねぇ、でもこんなに赤ちゃんみたいにおむつの似合う子もいないし...、いいんじゃないの今は」
さやかさんも、他の入園児とは少し勝手が違うことを承知で、あゆみさんを赤ちゃんのように扱うことを決めたようです。

(だな...)
ぼくもこの場ではあまり深く考えないことにしました。だって、ここで赤ちゃんになっている身なんですからねぇ。

「そう、今は何もかも忘れて赤ちゃんになろうねっ」

なほちゃんは気を取り直して、満面の笑顔をあゆみさんに向けました。
「...」
あゆみさんも、ふっきれたように笑顔を返します。
(よかったぁ...)

あらためてあゆみさんの姿を見ると、腰からお尻にかけておむつでふっくらと膨らんだロンパースや、M字に大きく開いたままの足、そしてその先には白いソックスをはいて...。もう、完全に赤ちゃんスタイルが出来上がっていました。

(かわいいなぁ...)
これが本音。確かに...、本当の赤ちゃんと比べれば、首元にちょこんと下げた白い小さなよだれかけではとても隠しきれないような豊満な胸や、くびれたきれいな腰のラインが本来の大人の女性の美形を主張していますが、だからこそ、そこからお尻にかけての大きな膨らみが異様にアンバランスに見えるんですね。
『大人なのにおむつ?...きれいなお姉さんが赤ちゃんみたいにおむつして』っていうギャップが強烈なオーラを発しています。

しかも、あゆみさんを知っている人ならなおさらのこと。普段は正義の警察官なのに、ここでバブバブしながら足を大きく開いておむつにおもらしする姿は、その凛として颯爽としたイメージからはとても想像がつきませんよね。


「...」
あゆみさんは3人の視線を集めてまた恥ずかしくなったのか、両手で顔を隠して体を横に倒しみんなに背を向けてしまいました。

「あらあら、恥ずかしがっちゃってぇ...。でも、そうやって横向くと、大きなお尻が余計に目立つわよ」
あゆみさんはからだを揺すりながら、イジワルぅーってイヤイヤをします。

「ほらほら、あゆみちゃん大丈夫だってばぁ。ゆうやちゃんだっておむつなんだし。ねっ、こっちを向いて」
さやかさんは、あゆみさんのお尻をぽんぽんたたきながら、向き直るよう促します。
「ほらほら...」
「...」
「ねっ、両手を開いてお顔見せてね...」
あゆみさんがゆっくりと手を開くと、さやかさんはニコニコ顔であゆみさんの頭をなでました。おりこうさんだったわねっていう感じです。

(ふー...)

どうなることかとドキドキしていたぼくも大きなため息。
(一段落だな...)

すると、さやかさんはあゆみさんの上体を抱えてゆっくり起こしながらなほちゃんに何やら視線を送りました。

「そう言えばなほちゃん、ゆうやちゃんのおむつは大丈夫なの?」
(げっ)
一息ついた直後にいきなり振られたぼくは固まりました。

「そうね、この部屋に入る前はまだ大丈夫だったけど...、どうかな?」と言うが早いか、なほちゃんはぼくの股間にさっと手を伸ばしました。

 ♪ポチっ、プチっ...
(うっ)

いきなりロンパースのホックを外されたぼく。そして、前をめくって、
 ♪ポッ、ポっ、プっ...
(えっ?)

おむつカバーのホックも外してしまいました。一瞬の出来事。
ぼくは下を向いて座布団に足を広げて座ったまま、なほちゃんの手で自分のおむつカバーが開かれていく様子をあっけにとられて見ていました。

「すぐにおわりまちゅからね...、ゆうやちゃん、いい子にしててね」

続いて、おむつの前がゆっくりめくられ、前に向けて突き出したお○ん○んが露になりました。

(うっ...)
「あら、かわいい!」さやかさんがにっこりと。あゆみさんも見ています。

「そうなんですよぉ、ゆうやちゃんのは赤ちゃんみたいにちっちゃくて、それにここもツルツルでしょう」
「へー、なほちゃんもう剃ってあげたんだぁ、素早いわね」
「いえ違うんです、私は何もしてなくて」
「えっ、...っていうことは、ゆやちゃん自分で?」

ぼくが下を向いたまま否定しないでいると、
「そっかぁ、ほーんとに赤ちゃんになりたいのねー」
「そうなんですよー、ゆうやちゃんって自分の家のお部屋まで『赤ちゃんの部屋』にしてるんだし」
「えっ? なほちゃん行ったことあるの?」さやかさんがすかさず突っ込みました。
「あっ、ぇ、その...、き、聞いたんです、さっき入園した時」
なほちゃんはあわてます。

「そぅお...? ま、いいけど」
さやかさんは、ぼくのほうもちらっと見てから、
「園児のお世話がしっかりできればいいものねー...。ほらほら、なほちゃん、ゆうやちゃんのそこ冷えちゃうから」
「あ、ぁそうですね」
なほちゃんはさやかさんに促されてぼくの広げたおむつをチェックします。

「どうかなぁ、おむつ、えーと?...、あ、ここ」

なほちゃんはいたずらっぽい目でぼくとおむつを交互に見て、
「ここ、すごいにゅるにゅるしてるー。さっきはちょっとだけだったけど、けっこう垂れてるみたい」
「そう、やっぱりー?」

さやかさんも大袈裟に言うと、ぼくの開いたおむつをのぞき込みます。
「ねっ、ゆうやちゃん、このおむつのにゅるにゅる、どこから出たのかなぁ? ここ?」
「うわっ」
なほちゃんが笑いながらぼくのお○ん○んの先端をチョンと触ったもんだからぼくは思わず声を出しちゃいました。

「あらあら、あゆみちゃんのおむつ交換を横で聞いてて、こんなんなっちゃったのね」
「赤ちゃんなのにぃ?...どれどれ?」
「うわっ」
なんと、さやかさんも笑いながらぼくのお○ん○んの先を触りました。そして、
「あ、ぁっ」
いきなりぎゅっと握られてしまいました。

「もー、いけないお○ん○んね」
「うっ、ぁ」
ぼくは足を開いて座ったまま、後ろに両手をついて上体を支えるのに精一杯。腰がぴくぴくしてきました。

「そうなんですよぉ、このお○ん○ん、赤ちゃんのはずなのにぃ」
なほちゃんも楽しんでいます。そして、
「でも、どうしようかなぁ、この先もまだ案内するところがあるし...。それに、おしっこで濡れたわけじゃから、このまま替えずに行こっか?」と、なほちゃんはにっこり。

(えっ?...それはないでしょ)

ぼくはお○ん○んを握られて、このままいかせてもらえるのかなっていう甘い期待で腰の辺りが浮くような感覚になってきた矢先に...水でもかけられたような感じ。

「そうね、多少にゅるにゅるするかもしれないけど、ゆうやちゃんにはそれもいいかも」と、さやかさんも無責任なことを言います。

(ちょっとぉ)

「あはっ、そうよねー。じゃあ、替えてあーげない」
なほちゃんも完全にもて遊んだだけ。

(...)
行き場のなくなった熱い鼓動ははあっという間に収束して、へなへなになってきました。

(あーあ)

すると、さやかさんはぼくの頭をゆっくりとなでながら、耳元で
「また、こんどね」と、囁きました。
(えっ?)

視線を向けるぼく。でも、さやかさんは何事もなかったようにさっとなほちゃんのほうに向き直って、
「じゃあ、なほちゃん、ゆうやちゃんの案内しっかりしてあげてね。私たちは先に」
「あ、はい、じゃぁ、あゆみちゃんをよろしくお願いします」
「はいはい、しっかり赤ちゃんになれるようにしてあげるわ」とにっこり。そして、
「お遊戯室に行ってるから。案内が終わったら皆んなと遊ぼうねっ、ゆうやちゃん」と言ってあゆみさんを抱き抱えて立たせ、襖を開けました。

(じゃあ...)
ぼくがにっこりとして視線を送ると、あゆみさんも軽くうなずきます。
そして、二人はゆっくり部屋を出て行きました。


廊下側のドアが閉まると、急に静かになります。

「さ、私たちも...。でも、その前にここね」
なほちゃんは、おむつカバーの前を直してからホックを止め直しました。そして、ロンパースの前も合わせて、服全体の形を整えてから、
「よいしょっ」と、一人で掛け声をかけてぼくを抱えて立たせました。

立ち上がって振り向くと、部屋の隅にまた目が行きます。

(あれって...やっぱすごい量だなぁ)
押入れ横のたくさんのおむつの山、どうしてもいろいろと考えちゃうんですね。

(なんでここに?)

ナースステーションやリネン室、それに育児室とか子供たちにすぐ使える場所にあるならわかるんですけど...。でも、ここは『当直室』。スタッフ以外は入らないはずだし...。

(確か、さやかさんは「『替え』もいつも切らさず揃ってるから結構使える」って言ってたし、座布団を出す時も慣れた様子で押入れを開けてたよな...)

ぼくは、もう答えがわかっていましたが、確認するようにさっきの二人の会話から情報を整理していました。

(なほちゃんだって、さっとカーテンを開いて当たり前のようにおむつの山から替えのおむつを出してたっけ...)

...ですよね。しかも、二人の保母さんは顔を見合わせてうなずいた時、心なしか顔がポッと赤くなって...。

やっぱり、そうです。
なほちゃんがおむつっ子なのは知っていましたが、さやかさんも間違いなくおむつなんでしょう。
(二人とも、この部屋でいつもおむつ交換してるんだ)

さやかさんはだぶだぶの園児服のようなスモックを着ていたので腰の膨らみとかの不自然さはわかりませんでしたが、あゆみさんのおむつを替えあげている時の話し方とか、おむつをあててなければ湧き出してこないような思い入れみたいなものを感じました。ベビーパウダーも好きみたい。

(やっぱり、この病院...)

「ほらほら、行きますよぉ」

ぼくは、はっと我に返りました。おむつの山を見て無意識の内に固まってたんですね。
「もー、どこ見てたのかなぁ。ゆうやちゃんの好きな柄のおむつがたくさんあるとかって思ってたんでしょう。他のところにもたくさんあるから、ね、行きましょう」

なほちゃんには、ぼくがかなり単純に写っているようです。
(まぁ、そんなところで...)


なほちゃんは、ぼくの手を引いて当直室を出ました。
きょろきょろと周囲を見渡すぼく。相変わらず人通りはありません。さすがに一般病棟から離れた奥のほうですから、トクショウの関係者しかいないんでしょうね。


ぼくたちは、廊下の奥の角を曲がって更に奥へ進みます。

(へー、まだまだ奥があるんだなぁ...)

このあと、まだまだミステリーツアーは続きそうです。


~~~『ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第76話)』に続く

このストーリーはフィクションです。
登場する団体・名称・人物は全て架空のものです。

ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第74話)

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『ぼくはトラック運転手さんでちゅ』
「第74話.健康診断(その14);お洗濯室」
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ぼくはパンパンにあてられたおむつを股間に感じながらゆっくり歩き始めました。ガラス越しの光景に未練を残しながら...。


「さ、あっちのほうに行ってみようね」
なほちゃんはぼくの手を引いてゆっくり廊下の奥のほうへ。
5メートルほどの間隔で左右に置かれたぬいぐるみや、壁や天井まで一面に描かれたかわいい動物のプリントを眺めながら歩いていると、まるでメルヘンのトンネルを抜けて行くような錯覚に陥ります。そして、なんだか甘い香りも。

(うーん、パウダーのにおいかな...)
ぼくはその淡い雰囲気にはまりそうになりながらも、もう一人のぼく自身にはまだ白昼夢との境界が見えていて、保育園にいるような巧みな演出を冷静に評価する余裕が残っていました。

(でも...、3日もいたら...)
そう、これに慣れたら出られなくなっちゃうでしょうね。
いや、ぼくならあと半日かも...。

「...どう? 歩けるかなぁ」
なほちゃんは、斜め後ろのぼくの手を引きながら気を使ってくれます。
(うん)
ぼくが軽くうなずくと、
「えらいわねぇー、おむちゅたくさんあててるのに...、あ、ここ、『チューリップさん』のお部屋」、なほちゃんは左右を案内してくれます。
それぞれの部屋はガラス張りになっていて、中にはベッドが8台、ドアの横には『育児室』と書かれたプレートと並んで『チューリップ』の絵が大きく描かれていました。

(そういえば...)
さっきぼくが部屋を出た時、ドアの横には大きくひまわりの花の絵が描かれていたのを思い出しました。
「あ、こっち側は『ひよこさん』のお部屋。ゆうやちゃんは『ひまわりさん』の組だったわね」

ここではベッドが並んでいる部屋を『病室』ではなく『育児室』っていうんですね。確かに病院ではあるけど、木の柵のついた大人サイズのベビーベッドや、部屋の壁から天井までかわいい絵柄が散りばめられた雰囲気には『育児室』のほうがしっくりくるんでしょう。

(ひまわり組かぁ...)
ぼくは廊下の鏡に写る自分を見て納得しました。なほちゃんに手を引かれるその姿は、よだれ掛けをしてロンパースのお尻が大きく膨らんだヨチヨチ歩きの赤ちゃん。もうすっかりこの場に溶け込んじゃって...。

「...そしてね、ここは『お洗濯室』。みんなのおむつはここで洗ってるの」
なほちゃんが次に見せてくれた部屋には大型の洗濯機が何台も並んでいて、洗濯槽の中では白いものがクルクルと。
そして、その横では白い前掛けをつけた年配の女性が洗濯機からおむつを一枚一枚取り出し、大きなカゴにていねいに入れています。

(あっ!)
ぼくは、その女性、どこかで見たような...。
(静岡の宿舎のおばちゃん(管理人さん)...?)

その時、
「ねっ、みんなおむつたくさん使うから...、ああやって1日中お洗濯ばかりしてもらってて...、あの方、『松島さん』っていうんだけど、ここの職員さんの中でも一番のベテランなの。私が入園してた時もいたし、みんなからは『お母さん』って呼ばれるのよ」
(松島さん???)
ぼくは洗濯室の『お母さん』の横顔を見ながら、『松島』っていう名字も気になりました。なんたって、あの静岡のおばちゃんも『松島さん』だし。
(偶然かなぁ...)
でも、ここにずっと勤めてるってことは人違いでしょうね。同じ名前なら他にもたくさんいるわけだし、名古屋と静岡では離れ過ぎてるし...。

「...ほら、あそこから中庭に出られるのよ。さっきお部屋からも物干し場が見えたでしょう」、ぼくのモヤモヤとした疑問にはお構いなしに、なほちゃんは案内を続けます。

(どこ?...)
洗濯機の並んだ奥のほうに目をやると、突き当たりにはドアがあってすぐに物干し場に出られるようになっていました。
(なるほど...)

しばらくして、お母さんは洗濯物で一杯になったカゴをよいしょっと持ち上げると、そのドアから庭に出て行く...と思ったら、こちらに気付いてぼくたちのほうに近づいてきました。廊下側のドアが開いて満面の笑顔がほころびます。

「あらー、新しい赤ちゃんやね。かわいいらしいやねぇ」
「あ、お母さん、この子は今日体験入園した『鈴木ゆうやちゃん』です」
「へー、この子がぁ、『あの』ゆうやちゃんな...」
お母さんは、事前に何か聞いていたのか、ぼくのほうを見てゆっくりうなずきながら微笑みかけました。
そして、改めてなほちゃんのほうを向いて真面目な顔で、
「この子...、特に丁重にな」
「あ、はい!」
なほちゃんは、急に背筋を伸ばして応えました。

(『あの』?、『特に丁重に』?...)

この時、ぼくは二人の会話の中に出てきたキーワードの意味することが何かわりませんでしたが、まぁ特別体験入園キャンペーンにでも当たった運のいい子とでも思われているんだろうと軽く受け流していました。

一方、お母さんはといえば、なほちゃんのメリハリの利いた返事にヨシヨシとうなずくと、また笑顔に戻って今度はなほちゃんをいじり始めました。
「あ、そんでな、あんたのおむつとカバーも洗っておいたで」

と言いながら、洗濯カゴからピンクのおむつカバーを一枚取り出して見せました。前当ての横に『なほ』ってマジックで書いてあります。
「あっ、いやんっ...」
なほちゃんは固まります。
「なんねぇ、『いやん』じゃないがやぁ、さっきナースステーションで替えてやったやね...、今日は天気ええからすぐ乾くでぇ心配せんでええよ」
「そ、そうじゃなくてぇ...」
「なにが、そうじゃないのかやぁ、ほーら、かわいいおむつカバーやないのぉ。あんたのお尻にほんとよく似合うわぁ」
お母さんがおむつカバーを目一杯ピンと広げてぼくのほうにも見せてくれました。
「だってぇ...」
「ん? あ、そっかぁ、今日は保母さんだったやね。新入りの赤ちゃんの前じゃちょっとは恥ずかしかったかやぁ。でも、まだおむつ取れないのは、だれかなぁ?...。さっきもおむつぐっしょり濡らしてぇ、もうちょっとでカバーから染み出しそうだったにぃ、あたしが替えたったからスカート濡れずに済んだんでねのかや」
「そうだけどぉ...」
なほちゃんは下を向いて小声でぼそりと応えます。

「ま、あたしから見たら『みんな』かわいい赤ちゃんやでねぇ...、そう言えばあんた、おむつはまだ濡れてないの?」
「もー...」
なほちゃんは顔を真っ赤にしながら、
「あ、つ、次、行かないとぉ、時間が」
お母さんもクスクス笑いながら、もう勘弁してあげようかっていう様子で、
「うんうん、そうかいそうかい、じゃぁしっかり案内してあげるんよ」
「は、はい!」、なほちゃんはさっと向き直ってぼくの手を握るとお母さんに一礼しました。
これで終わるかなと思っていると、最後に留めの一言、
「あ、なほちゃん、おむつ濡れたらいつでも言うんよ、替えたるでねー」...けっこう辺りに響きました。
「ええ、じゃあ」
なほちゃんはあいまいに返事をして、ぼくの手を引っ張ると逃げ出すように廊下の奥のほうへ向かって歩き始めました。
このやりとり、なほちゃんとしては恥ずかしいでしょうが、お母さんにとっては我が子を思うようなもの、卒園生なんだし。でも、大声で言われるとさすがにね。


ぼくは、なほちゃんに引かれて歩く間も、そのかわいいお尻のあたりが気になって気になって...。ナースステーションでお母さんにおむつ替えてもらっている場面が目浮かんで離れません。やっぱり、さっきの目の前で広げられたピンク色のおむつカバーのインパクトは強烈で、いまだに残像のようにチラチラしてるし、『なほ』って名前が書いてあったのもなんだか集団保育っていうか、同じようなかわいいおむつカバーがたくさんあるからこそ名前を書かないと識別できないんですね、ここは...。

(そっかぁ...)
ぼくは自分自身の考えに納得しながら、
(ナースステーションでも普通におむつ交換するってことは...、スタッフもみんな?)
と、徐々に見えてきたこの病院の特殊な状況を一つ一つ紐付けしていました。
健康診断に来たぼくのおむつを婦長さんが当たり前のように替えてくれたところまではどこの病院でも普通なんでしょうけど、レントゲン室の受付のユミさんもおむつだったし、診察に付き添いで来ていた知人のアヤさんもおむつ、小児科の先生のももちゃんもおむつだし...。当の看護婦のなほちゃんだけじゃなくて、ここの関係者はおむつっ子ばかり。

(これは...)
ぼくは夢でも見ているのかと思いましたが、頬をつねっても、股間を触っても目が覚めません。なんだかこの状況、これまでのいろいろなことが全部関連していて、ぼくがここに来たことも必然性があるんじゃないかって思えてきました。
(もしかして、新潟も、青森も、静岡も...、そして、この名古屋も...まさかぁ)
でも、今はまだ断片的にしかつながりません。
(ま、そのうちわかるから...)

楽天的なぼくの思考は、結論の出ない『おむつつながり』よりも、目の前で左右に振れているなほちゃんの大きなお尻のほうが気になって...、ナースステーションでお母さんにおむつ替えてもらっている場面がまた目に浮かんできました。
さっき育児室でちらっと見せてくれたくまちゃんのプリントがついたおむつカバーはお母さんが替えてくれたんですね。
足を大きく開いて赤ちゃんみたいに甘えんぼさんしてたのかな。
ピンク色のおむつカバーの前を開くと中はぐっしょりぬれてて、おむつが股間の形に固まって...、おむつをめくって股間をきれいきれい...。

ぼくは、自分のおむつの股間が熱くなってくるのを感じ始めましたが、その妄想はどんどん頭の中で膨らんで押さえることができません。しかも歩いているため、分厚く当てられたおむつが局部に絡みながら刺激してきます。
(うっ...)
とっさに形を整えようとおむつの中に手を入れようとしましたが、つなぎ目のないロンパースのためすぐにはどうしようもなく。
(ちょ、ちょっと...)
なほちゃんはそんなことには気づかないようで、ぼくの手を引いてどんどん奥のほうへ歩いて行きます。さっきの洗濯室から早く遠ざかりたい気持ちもあるのかもしれません。もうすぐ奥の曲がり角です。
でも、ぼくにとってはちょっとハイスピード。中途半端な妄想とおむつの刺激で股間がかなり窮屈になってきてしまいました。

(あ、まずい...)
ぼくは歩きながらなんとか股のところのギャザーから指を入れ、形を整えるトライをしますがうまくいきません。
(もうだめかも...)
あせったぼくは股間に並んだロンパースのホックを外しにかかりました。
(もう少し...)
すると、さすがに異変に気づいたのか、なほちゃんは振リ返って立ち止まりました。

(...)
なほちゃんと目が合うぼく。
「どうちたのかな、ゆうやちゃん」
(...)
「あらあら、このお手々は何かな? こんなとこ外しちゃってぇ」
(...)
「もしかして、ちー出たんじゃなぁい?」
なほちゃんはニコニコしています。
(ぇ...)
ぼくは上手い言葉がみつかりません。
「ん?どれどれ、ちょっと見てみようね...」
なほちゃんはぼくの前に膝をついてロンパースの股間のホックを全部外しました。そして、前を大きくめくり上げ、
「ちょっとここ持っててくれる?」
ぼくに、ロンパースの開いた前を持たせました。おむつカバーが丸見えになります。
「どうかな、おむちゅ濡れちゃったんでしょう?」
なほちゃんは決め付けるように言うと、回答も待たにぼくのおむつカバーのホックの下二つを外すと股間に手を入れてきました。
(う、うわっ)
立ったままでおむつの股間に手を入れられて...。しかもここは廊下の真ん中。さすがに誰も通りそうもないのが救いですが、恥ずかしいのと刺激が強すぎるのと。
「どれどれ...」
「あっ」
思わず声が出ちゃいました。
「あ、ごめんね、ちょっと我慢してね」
おむつの中でごそごそと動く指。もうたまりません。
(...っ、ぁ)
「ん...? よくわからないわ。出てないのかなぁ...。あー、ここなんだかにゅるゆるしてるー」
先端の辺りを直接触られました。既に多少の前走りが...。
「だいぶおっきくなってるしぃ、『めっ』でちゅよ」

(...)
ぼくは下を向いたままどうすることもできません。
「だけどぉ、ほんとのおちっこは出てないのかなぁ」
なほちゃんは残りのホックも全部外しておむつカバーの前を開け、ぼくの膝のあたりまで垂らした状態で中のおむつの股間の辺りを覗き込むように確認します。
「出てないみたいね。じゃぁどうしておむちゅいじってたのかな? ん?」
なほちゃんはぼくを見上げてにっこり。
「あー、ゆうやちゃん、何かイケナイこと考えてたりして」
(...)

その時です。
廊下の奥の曲がり角から足音が、そして二人が現れました。
(あっ)
四人とも固まります。
ぼくの格好は、おむつカバーの前を開いて膝まで垂らした最悪のスタイル。恥ずかしいなんてもんじゃありません。
でも、それ以上のオドロキが。
(えーっ???、まさかー...)

ぼくは自分の恥ずかしい姿も忘れて目丸くしました。
その二人も保母さんと大きな赤ちゃんの組み合わせだったんです。
でも、ここではもうそんなことくらいでは驚きません。ぼくが目を疑ったのはその女の子自身。黄色のロンパースに大きなまん丸なお尻のその子は、あの『あゆみさん』に見えました。
(あゆみさん...、だよな)

以前、飲酒運転の交通検問が縁で知り合ったあの婦警さんがぼくの目の前で赤ちゃんの格好で...?。
(...???)
ぼくにとってあゆみさんといえば、凛として人を諭すしっかり者のイメージと、オフではワンピースの似合うすごく清楚で上品な大人っていう感じが強かったんです。しかも、ぼくのおむつをていねいに替えてくれる本当のお姉さんみたいな優しい人柄も備えていました。でも、目の前の大きな赤ちゃんは...でも、やっぱりあゆみさんにしか見えません。

ぼくは、あの時からは想像のつかないギャップの大きさに戸惑っていました。
そのあゆみさんもぼくのほうを見て目を丸くしたまま。ぼくの開いたおむつカバーのことなんかよりも、こんなところで出会いたくなかったって顔に見えました。

一瞬の沈黙の後、『もしかして人違いかもしれない...』っていうわずかな疑問は、なほちゃんの一言で一気に吹き飛びました。
「あら『あゆみちゃん』かわいいわね。もう慣れたかな?」
「...」
やっぱりそうだったんです、間違いありません。
あゆみさんはおしゃぶりをくわえていたので返事できませんでしたが、代わりに、
「そうよねぇ、いつもかわいいのよねぇ、あゆみちゃんは」と、傍らの担当の保母さんがあゆみさんの頭をなででフォローします。そして、
「あら、こちらは今日入園の『ゆうやちゃん』ね、『名簿』に書いてあった。かわいいわねぇ...、でもこんなところでおむちゅ開いてどうちたのかなぁ? おもらし?」
スモックの胸のところの大きな名札に『伊藤さやか』って書いてあるその保母さんは、ぼくのおむつを観察しながらニコニコしています。
「ええ、ゆうやちゃんのおむつが濡れたみたいだったからここでちょっと確認してただけです。さぁ、ナイナイしましょう」
と言って、なほちゃんはぼくのおむつカバーの前当てをかぶせてホックを止め直しました。
「ほーら、ここも止めてぇ...はい出来上がり」ロンパースの股間のホックも止め終わるとさっと立ち上がりました。
その間、あゆみさんもぼくが『ゆうや』だっていうことを確認したようです。徐々に、笑顔が戻ってきました。

なほちゃんは、あゆみさんに近づくと、
「ねっ、ゆうやちゃんは今日来たばかりなの。あゆみちゃんも仲良くしてあげてね」
すると、あゆみさんもコクリとうなずきます。
「ほーら、ゆうやちゃん、あゆみちゃんも仲良くしてくれるって、よかったねー」
(...)
ぼくもうなずきます。
そして、あゆみさんはぼくとアイコンタクトすると更に微笑んでくれました。
(あーよかった。 だけど...)
うれしい反面、何であゆみさんがここにいるんだろうっていう疑問はまだクリアになりません。
しかも、この格好、黄色のロンパースの下は間違いなくおむつでしょう。大きく膨らんだ腰からお尻のラインと足の開き方ですぐにわかります。
(あゆみさんが...おむつ?)

...あの日、ぼくが名古屋市内の飲酒検問で止められて、歩き方がおかしいからって検査されたんですね。普通はそこで嫌疑不十分で終わるのに、まだ疑われて最後はおむつ見せる羽目になって...。でも、その次の日、あゆみさんはお詫びにお昼をごちそうしてくれて、ぼくのおむつを交換してくれたんです。
今思えば、あの時、やけにぼくのおむつ見たがってたし、『気持ちいい?』とか、なんだかおむつに全然抵抗がないばかりか、興味津々でうっとりとしてたようにも見えたんです。それに、おむつ交換だって手慣れてたし...。
(そういえば...三歳下の妹さんは今もおむつで、あゆみさんが替えてあげることもあるって言ってたなぁ...)
三歳下って言っても、あゆみさんの年齢からすれば妹さんも立派な大人のはず。「何でおむつ?」っていうのは置いといて、今はあゆみさんもおむつっ子なんだし、姉妹揃って...ですね。
(でも、その妹さんにも会って見たいなぁ)

ぼくは、あの時のあゆみさんとの話をいろいろ思い出しながら、ひょんな所で再開した目の前の大きな赤ちゃんをあらためて観察しました。
頭にはロンパースとおそろいのフリルのついた黄色いハーフキャップ、おしゃぶりをくわえて、首には大きな白いよだれかけ、そして、腰の大きな膨らみは...。

(どんなおむつかなぁ...)
ぼくの視線を察したのか、保母さんのさやかさんは一瞬「困った子ねえ」っていう顔をしました。
あわてて視線をそらすぼく。
(ちょっと、露骨だったかな。しかられるかも...)

すると、
「あ、そうだ、あゆみちゃん。今、ゆうやちゃんのおむつ見せてもらったでしょう」
(...?)
さやかさんはあゆみさんに向かって微笑むと、
「あゆみちゃんのもね、かわいいの見せてあげようよぉ」
(えっ?)
おしゃぶりをくわえたあゆみさんも一瞬引いたような顔をしました。
(あゆみさんのって...)
「ね、いいでしょう、かわいいおむつカバーだもんね、おあいこだし」
「い◇○..」あゆみさんは何か言おうとしましたが、おしゃぶりが邪魔して言葉になりません。
「そぉ、見せてもいいのね。じゃぁ」
言うが早いか、さやかさんはあゆみさんのロンパースの股間に手をやり、並んだホックをポチポチ外して前を大きくめくってしまいました。
(うわっ)
現れたのは、クリーム色のおむつカバー。小さな赤いイチゴのプリントが点々とついています。
(かっわいいー!)
「あらー、あゆみちゃん、かわいいのしてるのねー」なほちゃんも、なんだかさやかさんに加担してるみたい。
そして、さやかさんはあゆみさんのおむつカバーを下から持ち上げるようにして重さを確認しました。
「あらー、ずっしり重くなってるー。いつしたのかなーおもらし」
(...)
「さっき替えてあげたばかりなのにー、おっぱいたくさん飲んだからまた出ちゃったのね」
当のあゆみさんは、さすがに恥ずかしいのか顔を両手で隠してイヤイヤのポーズ。そりゃそうですよね、廊下の真ん中で、しかも、ぼくにおむつ姿を見せるのは初めてだし、おもらししたことまで大きな声で言われたらね。

「ほーら、あゆみちゃん、しっかり見てもらおうね。ゆうやちゃんももっと近づいて見ていいのよ」
ぼくはさやかさんに促されてあゆみさんに一歩近づき、腰をかがめておむつカバーをまじまじとのぞき込みました。なんとなくおしっこの匂いもします。でも、ぼくはそれよりも気になることが...。
(ん...?)
おむつカバーの左側のホックが縦に並んだ横にマジックで何か書いてあります。

『河井あゆみ』

(えっ『河井』???)

ぼくは、その名前にピクッと反応しました。
だってなほちゃんも『河井』。以前家まで送って行った時に、門の表札には堂々とした書体で「河井」って書いてあったのを思い出しました。

ぼくは、わかってはいても、おそるおそる横のなほちゃんほうを見て、エプロンの胸元の名札を確認します。
『河井なほこ』

やっぱりそうです、同じ姓。
(...???)
ぼくは戸惑いました。
(それって、また偶然? それか、もしかして...)

その時、さやかさんがにこにこしながらなほちゃんに言いました。
「まさかねー、私がなほちゃんのお姉ちゃんの担当になるなんてねー」
(げっ、やっぱり姉妹だった...)
ぼくの頭の中でまた一本線がつながりました。

「そうですねぇ、副院長先生もいろいろ考えていただいて...、身内だとかえって赤ちゃんになり切れないでしょうって。しかも私がお姉ちゃんを赤ちゃん扱いするのはちょっと」
(だよなぁ...)
ぼくも心の中でうなづきましたが、なほちゃんだっておむつなんだし。しかも、あゆみさんがおむつ替えてあげてるって言ってた三歳下の妹さんっていうのは、実はなほちゃんだったってことですよね。
(そっかぁ...)
この病院内ではなほちゃんが看護婦さんだから、入園児のお姉ちゃんに向かって『あゆみちゃん』なんて、姉妹の立場が逆転するような言い方もするんですね。
(うーん、なんだか、ややこしいなあ...)
実際には二人ともおむつした大きな赤ちゃんなんだから、あゆみさんとしても、妹に『ちゃん付け』で呼ばれたくはないんでしょうけど、この場ではね。

(でも、さっきなほちゃんは『もう慣れた?』っていってたよな)
ぼくは、なほちゃんとさやかさんとのやりとりや、あゆみさん自身がまだ心から赤ちゃんになり切っていない様子から、あゆみさんはまだ入園間もないんだろうなって思いました。

「ねっ、だからさぁ...」二人の保母さんはぼくたちを立たせたままおしゃべりに花が咲いています。
「...なんです。だからお姉ちゃんをよろしくお願いします」
「わかったわ。当分私の担当だから、しっかり保育してあげる。...そうそう、あゆみちゃん、おむつ濡れてるのよね...」
さやかさんはあゆみさんの前に膝をつくと、あゆみさんのおむつカバーのホックを2つだけ外して中に指を入れ、おむつの濡れ具合を確認しました。
「あん...」
微かにあえぐような声が聞こえ、あゆみさんは腰を少しくねらせました。
「うん、さっき垂れ下がった重さでだいたい分かったけど、やっぱりかなりぐしょぐしょね。早く替えないと」
さやかさんは少し大袈裟に言うと、あゆみさんを見上げて同意を得ようとしましたが、当のあゆみさんは顔を両手で隠したまま、意思疎通が図れません。
「そうねー、おちっこ出たのもおしえられない赤ちゃんなのよねー、でも、こんなに濡れてたら歩くのもたいへんだし、お部屋まで行けるかしら」

さやかさんはどうしようか少し考えているようでしたが、とりあえずっていう感じで開いていたロンパースの股間を閉じ、ホックを止め直しました。
(あー、イチゴのプリントのおむつカバーがぁ...)
ぼくは、見えなくなったあゆみさんのおむつカバーに若干の未練を残しながらも、
(おむつ交換は...どこでするのかな?、いっしょに...)
と、次なる期待におむつの中を膨らませました。


~~~『ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第75話)』に続く

このストーリーはフィクションです。
登場する団体・名称・人物は全て架空のものです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
作成後記(参考)
■なほちゃん(奈保子)は前作『第3話~第15話』に登場
■あゆみさんは前作『第24話~第26話』に登場

ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第73話)

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『ぼくはトラック運転手さんでちゅ』
「第73話.健康診断(その13);お散歩に...」
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「じゃぁ、ゆうやちゃん、起っきちようね」
なほちゃんはぼくの上体を両手で抱きかかえて起こし、ベッドに座らせました。

どうやら体験入院のプログラムが始まるようです...。


「さあ立っちして、アンヨできるかな?」
(うん...)
ぼくは、なほちゃんの問いにコクリとうなずきました。

「あら、できるのぉ、えらいのねー。でも、アンヨが難しかったらアレに乗って行ってもいいのよ?」

(アレって?)
ぼくが指差されたほうを見ると、部屋の隅にベビーカーがありました。

(うっ...ちょっと)
病院としては場違いなくらいに派手なピンク色のそれは、形こそ赤ちゃん用のものとそっくりですが、その大きさは異様で、隣に並んだ車椅子よりも2回り以上もデカイ。
ぼくは、さすがにそれは許してっていう顔でベッドの横に手をついて立ちました。

「あ、アンヨで行くのね、いいのよ、えらいえらい。じゃあ」
なほちゃんはぼくの手を引いてゆっくり歩き始めました。ぼくも一歩、

(うっ...)
分厚く当てられた股間のおむつのおかげで足が閉じられないんです。

(...)
ガニ股で一歩一歩踏み出すぼく。
横の大きな鏡に写った姿もロンパースのお尻がドナルドのようにまん丸で、その様子はヨチヨチ歩きの赤ちゃんのようです。

「ゆうやちゃんかわいいわねー。お尻振り振りアンヨも上手なのぉ」
なほちゃんにそう言われて、急に恥ずかしくなってきました。

ぼくは振り返ってベビーカーを見ると、アレに乗ったほうがよかったかなぁって一瞬思いましたが、ビンク色の後光がやたら眩しくて思い直し、
(でも、トクショウ内ならみんな同じなんだから...)
自分を納得させるようにつぶやきました。

「さあ、ゆうやちゃん、こっちから行こうね」
なほちゃんは、ぼくの手を引くとゆっくり廊下の奥のほうへ。

「ここが『お遊戯室』。ほら、みんな仲良く遊んでるでしょう」
なほちゃんがガラス越しに指差した大部屋の中には、たくさんの『大きな赤ちゃん』が保母さんたちと一緒に絨毯の上にぺしゃんと座ってぬいぐるみや積み木で遊んだりハイハイしたりしています。10台後半の若い子たちが多いようです。

(ふー...)
ぼくはその光景を見ながら思わず大きなため息が出てしまいました。
普通の人が見たら、大人なのに赤ちゃんみたいなロンパースを着てお尻振り振り遊んでいるなんてあり得ない光景なんでしょうけど、ぼくから見ると...、自分自身が同じ格好なんで。

(こんなにたくさん...)
ぼくは『自分だけじゃないんだ』っていう一種の安堵感に気が緩んできました。

「どう、大きな赤ちゃんがたくさんいるでしょう。みんなこのトクショウの子なの」
(うん...)
なほちゃんの声に反応してぼくが軽くうなずくと、
「今はちょうどお遊びの時間だからみんな集まってきたとこ。ゆうやちゃんも後で仲間に入れてもらおうね」

(うん!)
ぼくがにっこりしてうなずくと、なほちゃんもにっこり。

(さあ次...)行こうかっていうところで、一人の女の子が保母さんに寝かされました。ちょうど、ぼくとなほちゃんがガラス越しに見ていた目の前で、見下ろすような位置。
その女の子もぼくたちの視線に気がついたのか、一瞬にっこりして目を合わせてくれましたが、保母さんにガラガラを手渡されて振り始めるとこちらのほうには気をかけなくなりました。

(かわいいなぁ...)
ぼくは一心にガラガラを振り続ける純真無垢な姿に素直に好感を持ちました。

(高校生くらいかな...)
クリーム色のロンパースからは透き通るような白い両の脚がすらっと伸び、緩くM字に開いています。おむつをたくさんあてているのは明らか。
そこにもう一人の保母さんがやってきて女の子の横に座りました。股間を優しくポンポンたたきながら何か話しかけています。

(...)
ぼくがどうしたのかなっていう顔でガラス越しにのぞいていると、次の瞬間その保母さんは何のためらいもなく女の子のロンパースの股間のホックをさっと外して合わせ目をめくりました。

(あっ...)
淡いピンク色のおむつカバーが現れました。うさぎさんのプリントがついたかわいい生地で、小柄な体格にはアンバランスなほど大きく膨れた形がいかにも赤ちゃんのようです。

(うわー、かわいい...)
ぼくが見とれているのを知ってか知らずか、保母さんは股間のギャザーのところから指を入れて中の状態を確かめると、隣の保母さんに何か話しかけてからおむつカバーのホックを外し始めました。

(えーっ、ここで...?)
ぼくがみんなの見ている前で何の遠慮もなく始まろうとしているおむつ交換に固ってる間にも、もう一人の保母さんが替えのおむつ一組とベビーパウダーを持ってきてサポートにつきました。見事な連携ぶりです。
そして保母さんは優しい顔で女の子に何か声をかけながらおむつカバーの前をゆっくり開いていきます。

(...)
淡い黄色にグッショリと濡れた布おむつが現れました。
それは股間の形に合わせて緩いカーブを描いて固まり、藍染めの紺色は濡れたところから色が変わっておもらしの跡を鮮明にアピールしています。おむつカバーの内側もビニールの内張りがびしょびしょで...。
(うわーっ...)
ぼくはもうドキドキ。仕切りも何もない大部屋でみんなのすぐ横で始まったおむつ交換。赤ちゃんになりきっているとはいえ高校生くらいの女の子がおもらしでグッショリ濡れたおむつを広げられて股間を露にしているんですから。

大人になってもおもらしをしちゃう、赤ちゃんみたいにおむつに? そしてそのおむつを他の人に替えてもらう...。
それは、年頃の女の子にとって恥ずかしさの極致のはず。しかも同じ年頃の男の子もいるのに?...。

でも、その間も、何人かの赤ちゃんたちがその子のおむつ交換をながめたり、近寄ってきて話しかけたり触ったり、特に好奇な目で見るわけでもないんですね。
そればかりか、むしろ自分たちも替えてほしいっていう顔で大げさに股間を押さえたり、中にはロンパースの股間のホックを自分で外しちゃう子まで...。

(あらら...)
当の女の子も、ずっと指をしゃぶってニコニコ顔で...。

(これが...)
日常なんでしょうね、この『子』たちにとっては。

ぼくが自分自身を納得させている間にも、ガラス越しの眼下では保母さんたちの手で優しくおむつ交換が進みます。

(アンヨ高いたかーい...)
っていう声が聞こえるほどに、その子は背中が少し浮くくらい両足首を高々と持ち上げられてもニコニコ顔のまま。遠くからでも『おむつ交換』してもらってるってことがはっきりわかります。そして、濡れたおむつを外して替えのおむつをお尻の下に敷き込み、持ち上げていた足をそっと下ろすと、
(...)
柔らかなおむつにお尻を沈めたからでしょうか、何とも言えない天使のような顔をしています。
指しゃぶりの動きもいつの間にか止まり、上体の力が抜けると共に下半身も弛緩して...、大きくM字に開いた股間の恥ずかしい所は更に開いて...。

(うっ...)
それを見ていたぼくのほうが変な気になってきちゃいました、おむつの前が窮屈に。その時、
「かわいいわねぇ...」
「えっ?」
うわ言のような微かな響きでしたが、ぼくは瞬時に反応して振り向きました。

「あっぁ、ほらほら...、あれ」

なほちゃんは思わず口に出しちゃったのかもしれません。そしてその本音をごまかすかのようにガラス越しの光景を大袈裟に指差しました。
「ん?」
見ると、その子の股間キレイキレイが始まったところ。一言突っ込もうかっていうのも忘れて見入っちゃうぼくもぼくですけど...。

そして更にぼくの目を留めたのは、保母さんが手にしたカラフルな布、いつの間に持ってきたのでしょうか。
それは濡れタオルではなく、お約束のさらし地の『手拭い』でした。それを木桶の湯に浸して絞りながら股間を優しく何回も拭いています。
手拭いが股間に触れるたび腰が微かにピクリと震え、お尻から太ももの辺りまで力が入ったり弛んだり...、半開きの口元からはよだれも垂れてきました。甘えん坊の声も出ているようです。

(...)
ぼくは、さっき自分も同じことをしてもらったこと思い出しながら、
(あれって、たまんないんだよなぁ...)
と自分の股間に意識が移ってきました。
さらし地の手拭いは柔らかいだけじゃなくて...、濡れた時の肌に張り付くような独特の感触がいいんですよね。
(あぁ...)
ぼくはおむつの股間が熱くなってくるのを押さえ切れなくなってきました。始めはロンパースの上から押さえたりしていましたが、分厚く当てられたおむつのおかげで多少触ったくらいでは感じません。ついに、おむつの中に手を入れようと股間に並んだロンパースのホックを外しにかかり...、
その時、
(うっ!)
お尻をポンとたたかれて我に返りました。

「だめでちゅねー。このお手々は何かな?」
なほちゃんが斜め後ろでニコニコしています。
(ぁ...)
ぼくは上手い言葉がみつかりません。
「ん?赤ちゃんだから言葉が出ないのかな。ほらほら...」

なほちゃんは膝を付くと、ぼくの股間のホックを下からのぞいて直しながら、
「こんなとこ外しちゃってぇ...、立ったままでおむつ開いたら形が崩れて歩きにくくなるから。後で...ね」

(...)
ぼくはコクリとうなずきました。

「はい、おりこうね。じゃぁ次行きましょう」
「えっ?」(それはないでしょう)
余りにもあっさり言われてぼくは生煮え状態。まだあの子のおむつ交換が終わってないのに?っていう思いがありましたが、なほちゃんは、
「またいつでも見れるんだし、そろそろ行かないと次もあるから、ね」
(...うん)

ぼくはうなずくしかありませんでした。
「はい、じゃぁこっちよ。あんよ上手にできるかな」
ぼくはパンパンにあてられたおむつを股間に感じながらゆっくり歩き始めました。ガラス越しの光景に未練を残しながら...。

~~~『ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第74話)』に続く

このストーリーはフィクションです。
登場する団体・名称・人物は全て架空のものです。
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甘えん坊のゆうや

Author:甘えん坊のゆうや
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ぼくは大型トラックの運転手です。普通とちょっと違うのは、大きな赤ちゃんってことだけ。いつもおむつしてるんだよ~(笑)。
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