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ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第56話)

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『ぼくはトラック運転手さんでちゅ』
「第56話.懐古庵で(その5);まさかの出会い」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 ぼくは廊下に出て、夕べ最初に入った向かいの部屋に移りました。
そこは、縁側から優しい朝の光が差し込み、目の前に見える中庭にはたくさんの洗濯物が穏やかな風に揺れています。
(...)
それはかなりの量。
そう、ぼくとももちゃんが使った布おむつでした。端のハンガーには、見覚えのあるおむつカバーも。
(ぼくのだ...)
おむつの干し方は、『おむつハンガー』を使うのではなく、竹製の物干竿に一枚一枚通して下げる正統派の干し方でした。おむつが輪になっている理由そのものですね。
これだと、一枚一枚が確実にお日様に当たって殺菌効果が高くなるし、竹竿の直径分で輪になったおむつの表と裏の間に隙間ができるので乾きも早いんですね。
それに、白く細長い形や生地に染められた絵柄や模様もはっきり見えるので、ある程度離れたところからでも、『あっ、おむつだ!』ってうアピール度はかなりのものですね。
でも、ハンガーを使うのと比べて、1本の竿に干せる量は限られるので、たくさん干そうとすると何本も竿がなければならないんです。だけど、この広い敷地ならそんな心配は全く不要、5本の竿が広い間隔で置かれ、おむつが旗のように揺れています。
(うらやましいなぁ...)
「ゆうやちゃん、朝ごはんできたわよ」
不意に、後ろからももちゃんの声がしました。ぼくは振り返りながら、
「あ、うん」
「なにボーっとしちゃって」
「あれ...、なんだかほのぼのするんだ...」ぼくは、顔を中庭のほうに向き直してぽつりと。
「...そっかぁ、ゆうやちゃん、実家のお母さんとか思い出してたんじゃない」
「かもね...」
ぼくは、おむつの干し方の理屈をこねている自分が、実は一番気にしている家族のことに触れないように思い込もうとしている強がりだったことに気が付かされました。
(母さんどうしてるかなぁ...)
普段忙しい毎日で、実家に帰ったのはいつだったか思い出せないくらい。
「そうよねぇ...、私も、もう半年も帰ってなくて...、さっきお母さんがあのおむつ干してる背中見てたら...」
「...そっかぁ、ぼくも普段あまり実家のことなんか考えてないけど、あれ見てたらさ、時間が止まったみたいな感じになって...」
「なんだか懐かしい感じなのよねぇ...。だって、今だとあんな干し方しないでしょう。「おむつハンガーよね普通」と、ももちゃんも同調します。
「そうだよねぇ...」
狭いスペースにたくさん干せるおむつハンガーって便利だけど...、今の効率重視の詰め込み時代のようなもの。こうやって改めて竹竿のおむつ干しを見ていると、ゆるりとした昭和の時代を懐古する小道具みたいにも思えます。
「だけどさぁ...最近はハンガーにおむつが干してある光景だってほとんど見ないよ...」
「そうね...もうどこも紙おむつだし...、まあいいわ。これ、はい、テーブルに並べてね。まだ運ぶものがお台所にあるから」
ももちゃんはまだ何か言いたそうでしたが、運んできたお盆をぼくに渡すと、また台所に戻っていきました。


ぼくが渡された料理をテーブルの上に並べていると、今度はお母さんが味噌汁を乗せたお盆を持って部屋に入ってきました。
「あら、ゆうやちゃんが並べてくれてるの?」
「あ、ええ...。ぼく、一人暮らしなんで、一通りのことは...」
「あら、えらいのね。ももちゃんも楽できそうね。ゆうやちゃんのお嫁さんになれば」
「えっ、まさかそんな。ももちゃんはそんなふうになんて思ってるわけないですよ」
「どうかなぁ...」
お母さんはぼくの顔をのぞき込んで確かめています。
「あっ、あーいいにおい。やっぱ味噌汁ですよね、朝は」
「もー、ごまかしちゃってぇ...。いいわ、とりあえず、ごはんにしましょう」

お母さんは、テーブルの横に座って茶碗にごはんをよそい始めました。
ももちゃんも戻ってきて、
「はい、お母さんこれ」
「ありがとう。もういいからそこに座ってね」
「はい」
ももちゃんも、残りの料理を並べて座りました。
お母さんは茶碗をぼくたちの前に置きながら、
「きのうの残り物で悪いんだけど...」と、すまなそう。
「そんなことないですよ。急に来て泊めていただいた上に、こんなにしてもらえるなんて。私、朝からこんなにたくさん食べられるかなぁ」と、ももちゃん。
「そうそう」と、ぼくも大きくうなずきます。
「そうならいいんだけど...。さあ、冷めない内にどうぞ」と、お母さんは箸を取るように促します。
「いっただきまーす!」ぼくは、即反応です。
ももちゃんも「いただきます」と、一礼して箸を取りました。

「それにしても、たくさんあるなぁ。玉子焼きでしょう、煮物に、のりに納豆でしょう、漬け物もあるし...。それになんと言ってもこの味噌汁の香りがたまんない」
「そう、ありがとう。これも、ももちゃんがお手伝してくれたおかげなの」
「えっ、私はウロウロしてただけだし」
「そんなことないわよ、すごくは助かったわ」
「へー、ももちゃんはやっぱりなんでもできるんだ。ぼくは普段はパンをかじるだけで...、面倒だから」
「あらあら、だけど朝はしっかり食べないとだめよ、ねえ、ももちゃん」
「そう、1日の始まりだから。栄養不足にならないようにね」
「はいはい、先生...。あっ、これ旨いよ...」
「もー、よくいるのこういう患者さん。人の話しを聞いてるんだか...」
「まあまあ、今日のところは、ね。さあさあたくさん食べてちょうだい」と、お母さんが収めてくれます。
「それにしてもおいしい...うん」
「そうそう、これ、私だとこうは上手くいかないわ...」
「そう、よかった。お気に召して」

ぼくたちは、それからしばらく楽しい朝食タイムを過ごしました。


「ごちそうさまー」
「ごちそうさまでした」と、ぼくとももちゃん。
「お粗末さまでした。でも、たくさん食べてもらって嬉しいわ。いつもこんなににぎやかだといいのにねぇ」と、お母さんは、ちょっと寂しそう。
「そうですよね。私も普段は一人だから、たまに寂しくなる時があります。一緒に食べてくれる人がいたらって...」ももちゃん同調します。
でも、「ぼくは、朝からしっかり食べて大満足でーす」と、空気も読めずにあっけらかん。
お母さんは、困ったわねぇっていう顔で、
「そうじゃなくてぇ、ももちゃんの気持ち察してあげたら...」
「えっ、あ、ぼくは普段パン食だから手間がかからないよ」
「もー、だからぁ...」

その時、
 ♪ガタッ、ジャーッ...
縁側のガラス戸が突然開きました。
「おばあちゃん、おはよー!」
「えっ?」
そして、幼稚園くらいの女の子が飛び込むように部屋に入ってきました。
「わーい!」
(げっ、この子...)
お母さんの横に走り寄ったその子も、ぼくたちのほうを見て目を丸くします。

そう、きのう牧之原サービスエリアのレストランで偶然出くわした女の子でした。
ぼくがももちゃんにおむつ交換してもらっているところを見られちゃった子ですね。
(確か、『ユカリちゃん』、ってことは...)
「あらあらユカリちゃん、勝手口のほうから入らないとお行儀悪いでしょ」
きのうと同じ声です。
(あちゃー...)
庭先に現れたのは、やっぱり...、小さな赤ちゃんを抱いたユカリちゃんのママでした。
「もー、こんなところから...、お母さんすみません...」
ユカリちゃんのママは、ぼくたちの存在に気がついて、
「あっ、すみません、お客さんでしたか...」
「あ、『アツコさん』ちょっと...」
お母さんは、間が悪いなっていう顔でぼくたちのほうを見ました。
でも、ぼくとももちゃんも、その子が入って来ちゃった以上うなずくしかありません。
お母さんは、庭先に向かって、
「あ、それじゃ、勝手口から上がってちょうだい」
と、覚悟を決めた様子で言いました。
「はい、じゃあ...」
明るい外から部屋を見たからか、ユカリちゃんのママは、まだぼくたちの特異な「衣装」には気がついてない様子。お母さんに促されるままに、庭先から横のほうへ歩いて視界から消えました。

ユカリちゃんのほうも、なんでぼくたちがいるんだろうっていう感じでしたが、やがて、
「ねえ、おばあちゃん。このおにいちゃんたち、きのういたよ」
「えっ、ユカリちゃん知ってるの」
「うん、おやつの時」
「おやつの時って、きのうはママとお買い物に行ったんじやない」
「うん...」
「そう。どこかのファミレスで食べたのかな、おやつ」
「うん...」
「そこにいたのね、このおにいちゃんたちが」
「...、アイちゃんとおんなじだったの」
「えっ、アイリちゃんと?」
ユカリちゃんはその質問には答えず、
「ねえ、おばあちゃん、なんでこのおにいちゃんたち、赤ちゃんみたいなの?」
その時、ユカリちゃんのママが廊下から部屋に入ってきました。
「どうもすみません、お客さんがみえてたなんて知らなかったものですから...」と、お母さんに向かってすまなそうに言いました。
そして、
「はじめまして、嫁のアツコで...」とまで言った所で、ぼくたちのほうを見て固まりました。
お母さんは、
「アツコさん、この方たちとどこかで会ったみたいね」
「...」ママさんは、混乱しているよう。
「ど、ども...」
ぼくも何と挨拶したらいいか。
「ユカリちゃんが話してくれたわよ。おやつの時って」
「あ、あの、レ、レストランで、牧之原サービスエリアの」
ママさんは、まだ何がどうなっているのかわからないっていう感じ。
そりゃあそうですよね。赤ちゃんそっくりのロンパースを着たぼくと、園児そっくりのスモックを着たももちゃん。
しかも、二人共お尻はまん丸に大きく膨らんで、誰が見てもおむつしているのは明らか。
そこへ、かまってもらえないユカリちゃんが割り込みます。
「ねぇねー、このおにいちゃん、アイちゃんみたいだったんだよねー」
「ユカリちゃんっ...」
ママさんが止める間もなく、
「おむつ、してもらってた」と、子供は正直です。
(あー、言っちゃったよ)
「えっ?」
今度は、お母さんが驚きました。
「アツコさん、それって?」
「え、ええ...、レストランの長いソファーの上でこちらの方が、そのぅ、おむつを交換してもらってて...」
ママさんは、ぼくとももちゃんを交互に見て、
「あ、でも、ユカリが知らずに近寄って行ったものですから、すぐ引き戻して別のテーブルに」とママさんは動揺しています。
でも、ユカリちゃんは続けて、
「アイちゃんみたいにね、ネンネしてあんよひらいて」
(うっ、やっぱよく見てる...)
「あ、あ、ユ、ユカリちゃん、あっちへ行きましょう」
でも、ユカリちゃんは全く動こうとしません。
「こっちのおねえちゃんが、ママみたいにしてあげたの、おむつ」
「ユカリちゃん...」
「あらあら、そんなことがあったの」と、お母さんは呆れ顔。
「あ、あの、私...」
と、ももちゃんが言いかけたので、ぼくが遮って、
「すいません、ぼく漏らしちゃって、ももちゃんに替えてもらってたんです」
「仕方がない子ね。だけど大きな赤ちゃんだから、おむつがぬれたら替えないといけないのよ、ね、アツコさん」
「えぇ...」
ユカリちゃんのママさんは、ぼくの赤ちゃんみたいな格好を見て、事情は飲み込めないものの、なんとなく仕方ないんだと察した様子です。
「あ、こちら、『ゆうやさん』と『ももちゃん』。きのうこちらに入館されたお客様なの」
「あ、ども...」
「はじめまして、ももこです」
ぼくたちは、お母さんに紹介されて、改めて挨拶しました。
ママさんも、
「あ、はじめまして、嫁のアツコです。普段、この奥の主屋に住んでいまして、毎週この休館日に掃除のお手伝いに来ています」
「あら、だけど今日はやけに早いんじやなぁい。驚いたわ」
「すいませんお母さん。今日は夕方に町の自治会の集まりがあって、早めに済ませようと」
「だったら、電話くれれば...」
「あ、あの、私たちが泊めてもらって、ゆっくりしすぎたのがいけなかったので」と、ももちゃんが割って入ります。
お母さんも、ちょっと言い過ぎたかなっていう感じで、ふっとため息をついてからぼくたちのほうを向いて、
「あら、そんなことないわ。でも、ちょっと恥ずかしかったかな。かわいすぎて」
「...」
ももちゃんは下を向きました。だって、パステルピンク色のスモックは丈が短めで、まん丸のおむつカバーがモロにはみ出しています。
「おねえちゃんも赤ちゃんなの?」
ユカリちゃんのストレートな質問に、ももちゃんは顔を赤くします。
「ユ、ユカリちゃん...」
ももちゃんが答えに詰まっていると、
「だって、ユカの幼稚園のひまわり組の子みたいだもん。おむつして」
小さな子に自分のおむつを指差されたももちゃんは、耳まで真っ赤になりながら股間とお尻を両手で隠そうとしますが、大きくはみ出したおむつカバーを覆いきれるわけもなく。
「さ、さあ、ユカリちゃん、あっちのお部屋で遊びましぅ」
ママさんに腕を引っ張られててもまだ、おばあちゃんの横から離れようとしないユカリちゃん。そして、
「だって、ユカ、おむつしてないよ。もうおねえちゃんだもん、ほら」
さっと立ち上がったユカリちゃんは、自分のスカートを大きくめくって、誇らしげにパンツを見せました。
(あっ、いちごパンツだ...)
真っ白な生地に、小さな苺の模様が点々と付いています。
(かわいいなぁ)ぼくの不届きな思いは置いておいて。
ユカリちゃんは、自分のほうがおねえちゃんだって証明したかったんですね。
「はいはい、ユカリちゃんはもうおねえちゃんね。だからいい子はあっちのお部屋で遊べるかな」と、お母さんが言うと、
「はーい!」と手を挙げて、さっさと部屋を出て行きました。
さすがお母さん。気持ちを読んでますね。そして、
「なんだかすっかりおねえちゃん気取りね。まだネンネの時はおむつなのに...」
「もう、すみません。失礼ばかりなんだから」と、ママさんはももちゃんに頭を下げます。
「あ、いえ。そんな...。私、言われてもしょうがないし...」
「そうそう、その園児服とおむつじゃ、よっぽどユカリちゃんのほうがおねえちゃんに見えるよ、あはは...」
ぼくがノーテンキに言うと、ももちゃんは、
「ゆうやちゃんに言われたくないわ。ユカリちゃんにしっかり見られてたわよ、おむつ交換」と反撃してきます。
「はいはい、姉弟けんかはそこまで。本当の赤ちゃんが起きちゃうから」と、お母さんは微笑みながらぼくたちをたしなめます。
見ると、ユカリちゃんのママの胸に抱かれたおくるみの中では、かわいい赤ちゃんがスヤスヤと眠っています。
「『アイリちゃん』っていうんですか。すっごくかわいい!」
ももちゃんは、聖母のような優しい表情になって言いました。
「ええ、まだ1才なんです。最近は立つようになって、目を離したらたいへん」と、ママさん。
「ほんと健康体でいいですね。1才にしては発育がいいし...」
「そうそう、ももちゃんね、実はお医者さんなのよ」と、お母さん。
「あ、いえまだ研修医ですから、見習いです」と、ももちゃんが恐縮します。
「うわーすごい。尊敬しちゃいます。じゃぁだっこしてあげて」
ママさんは、ももちゃんにアイリちゃんを抱かせました。
「あー、ほんとかわいい。お肌の感じもいいし、どれどれ...」
ももちゃんは、仕事柄いつもの癖で、健康チェックを始めました。
「手、肌も、いいわ、いい色ね...」
「そうですか、よかった」
ママさんがふっとため息をついたのも束の間、
「ふ、ふぇーん、えーん...」
「あらあら...、起こしちゃった。す、すみません」と、ももちゃんがあわてます。
「あ、いいんです。そろそろ起きるころだし。おむつもぬれたんじゃないかな」
「すみません、やっぱりまだお母さんにはなれないな」
「そんな、診てもらって安心できました。こちらこそ感謝しなくちゃ」
「よかったわね、先生に診てもらって。ほらほら、アイリちゃんがママを探してるから、まずしっかりだっこしてあげて」
ももちゃんは、アイリちゃんをママの胸に返しました。
「そうそう、そうやって、しっかり目を見てあげるの...。ほら、落ち着いてきたでしょう」
「なるほどぉ、勉強になります」
「さあさあ、アツコさん、アイリちゃんのおむつ」
「あ、はい...、さあアイリちゃん、ちょっとだっこから下ろすから...、あーいい子でちゅねー」
「じゃあ私は、濡れタオル持って来るから」
「あ、すみませんお母さん」
ママさんは、アイリちゃんを胸元から下ろして座布団の上に寝かせ、おくるみを開きます。
(...)
ぼくとももちゃんは、目の前で平然と始まった赤ちゃんのおむつ替えを食い入るように見ていました。
ママさんは、アイリちゃんのカバーオールの股間のホックを外して上下にめくります。
(えっ?)
ももちゃんも同じ顔をしています。
そこに見えたのはおむつカバーでした。しかも、ホックが左右に2つづつ並んだ懐かしいタイプ。
最近は紙おむつだけの子がほとんどで、わざわざカバーは使うのは見たことがないですよね...。
(...ということは)
ママさんは、おむつカバーのホックもぽちぽち外すと、さっと前を開きました。
(やっぱり...)
ももちゃんも、うなずいています。
おむつカバー中は布おむつでした。
(ほんと珍しいなぁ...)
「あらー、アイリちゃん、おむつびしょびしょでちゅねー。すぐ替えようね」
ママさんは、ニコニコ顔でアイリちゃんに話かけます。
しかもです。前に広げられたおむつカバーの内張りを見てびっくり。
それは、柔らかそうでヌメヌメと光沢のある素材。
(えっ...ビニール)
独特の匂いも漂ってきます。
(うーん...)
ぼくはドキドキしてきました。
まさか今どきの赤ちゃんで、布おむつに塩化ビニール製のカバーなんて。
そこへお母さんが戻ってきました。
「はいはい、アツコさん濡れタオル」
「あ、ありがとうございます...、ほーらアイリちゃんきれいきれいちまちゅよぉ」
ママさんは、おむつを広げた状態でアイリちゃんのおへそから股間まわりをタオルでていねいに拭きます。
(...)
ぼくは、まるで自分がおむつを替えてもらっているような気になってきました。
(ママァ...)なんだか股間のあたりもムズムズ。
そして、横を見るとももちゃんもぽーっとしています。
「アイリちゃん、あんよ高い高ーい...、ほーら新しいおむつでちゅよ、ふかふかよ」
「アツコさん、これ...」
お母さんが横からママさんにベビーパウダーを渡します。
「はい、アイリちゃん、ぱたぱたでちゅよー」
ママさんは、アイリちゃんの股間から太ももにかけてパウダーをぱたぱたと添付していきます。
(うーん...いいにおいだ)
ももちゃんも、なんだかウットリっていう感じです。
ママさんは、真っ白になったアイリちゃんの股間に布おむつをていねいにあてていきます。
「気持ちよくなったでちゅかぁ、お尻もふかふかでちゅねぇ」
最後はおむつカバーのホックです。
♪ぷちっ、ぽち、ぱちっ、ぷつっ
「さあ、でーきた。アイリちゃんおりこうでちた」と、ママさんはにっこり。
「ついでにお着替えもしてあげたほうがいいわよ。汗かいてるんじゃなあい」
「あ、はいお母さん...。じゃぁ...、これ...」
ママさんが、バッグから取り出したのは、薄い黄色のロンパース。
「アイリちゃん、これ着ようね。はーい、お座りちて」
ママさんは、アイリちゃんがそれまで着ていたカバーオールを脱がせて、ロンパースを背中から左右の手を通し、前のボタンを止めていきます。そして、
「はい、ごめんね、もう1回ねんねして」と言ってアイリちゃんを座布団に寝かせ、股間のホックを止めました。
「さあできた。おっきしようね」
ママさんは、アイリちゃんを抱き上げ膝の上に座らせてにっこり、お母さんも一息つきました。
(ふぅー...)
そして、ぼくも思わずつられてため息。目の前で行なわれた赤ちゃんのおむつ交換が刺激的だったので、ドキドキの連続...見ているだけで息が荒れてたんですね。
そして、それは、ももちゃんも同じこと。更に、ぼくと同じ疑問を持っていることがわかりました。それは、
「...あ、あの、アイリちゃんのおむつ...」と、ももちゃんから切り出したからです。
「えっ、アイリの?」
「ええ、感心しました。今どき布おむつだったから...、手間もかかるでしょう」
「そうでもないです...、それに、布おむつのほうが柔らかい感じですし...」と、ママさん。
「私のお勤めする病院でも、最近はめったに見ないです。ネットなんかでは布おむつの奥さんのサークルとかあって、布の柔らかさやエコの面でこだわっている方がみえるのは知っていましたけど」
「そうですね。でも私の場合は...」
ママさんは、ちょっと意味深な顔をして、庭先で揺れるおむつのほうに視線を移しました。
(...)
ももちゃんも、一瞬、『何か他の理由でも?』っていう顔をしましたが、
「あ、それに、おむつカバーも...もうほとんど手に入らないんじゃないですか?」と、ももちゃんはうまく話をつなげます。
ママさんは、
「確かに、もう売っているところは見たことないです。でも私の所が恵まれているのは...、ここには展示しきれないほどたくさんの布おむつやカバーがあって、いつでも使わせてもらえるから...」
「あらあら、ちゃっかりしてるわ。でも、こういうのは使わないでしまっておいてもだめだし、定期的にお洗濯や天日干しもしてるから、使ってもらったほうがいいのよ」と、お母さんが横から突っ込みながらもフォローします。
「だけど、ビニールのおむつカバーって...」
「そう、むかしはどこもそうだったのよ...」と、お母さんは懐かしそうに話し始めました。
「...私の若いころは、おむつカバーはほとんどビニール製だったの。冬は太い毛糸で編んだのタイツをおむつカバーの上からはかせてね...、夏はおむつカバーだけ。だから、赤ちゃんを抱っこしても、お膝に乗せても、おむつカバーのビニールの感触が直接伝わってきたものなの...」
「...」
ぼくとももちゃん、それにママさんも、お母さんのしみじみとした話し方に聞き入っています。そして、
「あ、そうだ...、アツコさん覚えるかしら...、ほら、駅前のデパート、屋上に遊園地があったの」
「あー、ありましたね。小さい電車が屋上を一周してて、コーヒーカップや10円で3分くらいガタガタユラユラ動く乗り物とか、露店とかいろいろ」
「そうそう、子供連れでお買い物に行ったら最後は必ず屋上なの。『終わったら遊園地だからそれまでいい子でいてね』ってお約束だったのよね」と、お母さん。
「そうだったなぁ...。ぼくの住んでいた近くの駅前もそう。一番上の階のレストランでフルーツパフェを食べて、そこから階段で屋上に直行したなぁ...」
「やっぱりあの頃はどこも同じだったのね...。そこでは、若いお母さんたちがあちこちでおむつ交換をしてたわ。そして、お尻の軽くなった赤ちゃんたちがおむつカバー丸出しでヨチヨチ歩いててね...、それはかわいらしかったわよ。まん丸モコモコのお尻フリフリして...」
お母さんは目を細めて庭先を眺めました。
「なんとなく目に浮かびそう...」ももちゃんもうなずきます。
そんな話しをしていたぼくたちを目をクリクリさせながら眺めていたアイリちゃんは、よろよろとママさんの膝から立ち上がって、ヨチヨチ歩き始めました。
「あ、アイリちゃん...」ママさんは今にもふらっと倒れそうな我が子に手を貸そうとしましたが、お母さんが、
「大丈夫よ、一人で歩きたいんだから...」
確かに、倒れそうで倒れない微妙な歩きかた。
(かわいいなぁ...)
そして、ニコニコと愛嬌を振りまきながら、4人の間をまるでルーレットのようにゆっくりと廻って...、止まったのはぼくの前。
「あら、ゆうやちゃんが好きなのかなぁ」と、お母さん。
ぼくが、にこっとすると、アイリちゃんもにこっと。そして、いきなりぼくの胸に倒れ込んできました。
「おっと...」
とっさに抱き止めるぼく。
「あっ、すいません」ママさんは手を伸ばそうとしましたが、お母さんが制して、
「いいじゃないの、アイリちゃんはゆうやちゃんがお気に入りみたいよ。だからわざとゆうやちゃんの胸に倒れ込んだのよ」
「あはっ、きっとお友達だと思ったのよ。だって、その格好...」と、ももちゃん。
「...」
「ねっ、アイリちゃんとおんなじようなロンパース着てぇ、お尻もまん丸だし...」と、ももちゃんが追い打ちをかけます。
「そうねぇ...、大きな赤ちゃんと小さな赤ちゃんっていう感じかな」と、お母さんも。
そして、ママさんまで、
「ゆうやさんとアイリはお似合いかもしれませんね。だけど...驚きました。アイリはいつも人見知りが強くて、初めての人には近付かないんですけど...」
「それがゆうやちゃんのいいところなのよ。なんとなく『ほわーん』としてて、すごく優しそうでしょう」と、お母さん。
「その『ほわーん』っていうのは、いい意味なのかわからないんですけどぉ...」
ぼくがすねるまねをすると、ももちゃんが、
「いいじゃない『ほわーん』で。私も最初に会った時そう思ったから。大人なのに『まだおむつ取れてないんじゃないのかな』っていうくらい童顔だしぃ。だからおむつあててあげたくなっちゃう」
「そんなぁ...」
部屋に笑い声が広がりました。アイリちゃんも、ぼくの膝にちょこんと座ってニコニコです。


ぼくとアイリちゃんは相性が合うみたい。
このあと、アイリちゃんを囲んで話が盛り上がっていきます。




~~~『ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第57話)』に続く


このストーリーはフィクションです。


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プロフィール

甘えん坊のゆうや

Author:甘えん坊のゆうや
ようこそ!
ぼくは大型トラックの運転手です。普通とちょっと違うのは、大きな赤ちゃんってことだけ。いつもおむつしてるんだよ~(笑)。
This is Adultbaby diaper (Omutsu) site.

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掲示板開設しました。
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