ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第16話)

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『ぼくはトラック運転手さんでちゅ』
「第16話.宿舎のおばちゃんにも...」
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トラックばかりの浜名湖SA。
(みんな、お疲れさん...)
(さてと...こっから1時間くらいかな...)
時計を見るともう9時。目的地に向かって出発です。


相良牧之原ICで東名高速を降りたのは9時半ごろ。
お茶の畑が続く丘陵地帯をしばらく北上すると現場近くの宿舎に着きました。
(さーて、荷降ろしは明日の朝だし、今晩は寝るだけ...)
ぼくは、いつもの大きめカバンを助手席から降ろして、事務所に立ち寄り宿舎のキーを受け取りに行きました。


「こんばんわー!」
「あー、鈴木さん! 今日もご苦労さんやねーっ」と、宿直のおばちゃんが笑顔で迎えてくれます。
「あ、どもっ、今日もお世話になります」
「おなか空いてるんじゃない? 食堂に晩ごはん用意してあるから、はよ食べて」
「はい。じゃ部屋に荷物置いてくるから」と、ぼくが部屋のキーを握って行こうとすると、
「まぁー、それにしてもー、いつもおっきなカバン持ってくるねー、なーに入っとるの?」と、おばちゃんはぼくのカバンが気になるようです。
「あ、あっ、これ? 着替えとか、その...」と、ぼく少しあせりながら答えました。
「はーぁ、最近の人はオシャレだから着替えがたくさんいるんだねぇ...」とおばちゃんは上目使いに、なにやら懐疑的。
「そ、そうそう、着替えがたくさん...」と、適当に答えると、
「じゃぁ、はよ着替えて...早く寝ないとエライよ、明日早いんでしょ」と、まるでお袋さんのよう。
「はい、明日は8時から荷降ろしなんで...」
「じゃぁ、7時にごはん食べられるようにしとくから、まぁ、とりあえず晩ごはんね」
「はい、じゃ荷物置いてきます」


廊下の奥の階段を2階に上がって「201号室」の前に。ぼくは、その部屋に持ってきたカバンを置き、かぎをかけて下の食堂へ。
(あー、やばいやばい...)
(替えのおむつがたくさん入ってるなんて言えないもんなぁ...)
とりあえず腹ごしらえです。


食堂では、さっきのおばちゃんが、トレイに定食を並べて持ってきてくれました。
「さ、鈴木さん、これどーぞ」
「どーも」
20人くらいが入れるその部屋はがらんとしていて、食べているのはぼくだけ。
長いテーブルの隅にぼくが座って食べ始めると、おばちゃんがにこにこしながら寄ってきて、
「今日はひまだわぁー。さっきまで5人くらいいたけど、もう今日は来んねぇ」
「はぁ」とぼくはテレビを見ながら気のない返事。
「これ、サービスしとくわ。漬物。うちで漬けたんよ」
「あ、どーも」
「それにしても、鈴木さんって...」
「えっ?」
「鈴木さんって、いつも思うんだけど、なんだかイメージ合わないんだわぁ。トラックの運転手っていう...」
「そう?」
「なんだか、すごく、おとなしいっていうか、やさしい感じで」
「...ですかぁ?」と、ぼくは唐突なコメントに返す言葉がみつからないまま。
「そう。なんだか、ほわーんとしててね。あんなに、大きなクルマを動かしてるなんていう感じしないんよぉ」
「...」
「着てる服も、ね、そのジャージもなんだかかわいらしいし...」
ぼくは、視線を下げて、自分の服装をあらためて見てみました。確かに、今日のクリーム色のジャージは、胸のところにワイルドキャットのワンポイント。でも、おばちゃんが目をつけていたのはそこではなく、もっと下の方だったんです。
「それに、さっき、受付から廊下に出て行くとこ見てたけど、なんだか腰から下が膨らんでて、女の子みたいだったし...歩き方もなんだか...」
(うっ...)
ぼくは、食べていたものを思わず詰まらせそうになりました。
(...気づかれた...かな)
「そうねー、きっと、肩が『なで肩』だからそう見えたのかもねー」
「そ、そうそう、上半身が細いんでよくそう言われるんですよ」と、ぼく。
「そうよねー...」と、おばちゃんはぼくの腰の辺りを見ながら、なんだかにやにや。
(やっぱ、わかった...かも...おむつしてるって)
ぼくは、食べ終わると早々に食器返却口にトレイを置いて、食堂を出ようとすると、
「あ、鈴木さん。洗濯物とかあれば洗っといてあげるから。出してもいいよ。 『なんでも』 ねっ」と、おばちゃんは妙に最後を強調して言いました。
「あ、あっ、いいです。特にないから」と、ぼく。
「そう。じゃぁいいわ。あとでポットのお茶持っていってあげるから」
「お、お願いします...」
ぼくは逃げるように2階に上がりました。
(完全に気づかれた...)


テレビと小さなテーブルが置いてある4畳半の部屋。他にはなんにもありません。
ぼくは、カバンを開いて、中の「衣装」を整理しつつ、さっきのおばちゃんの視線が気になっていました。
妙に腰のあたり、じゃなくてお尻のあたりに刺さる視線。
(たしかに...今日のジャージは薄手だから、腰のラインがはっきり出ちゃったかな...)
洗面道具とタオルを取り出し、替えのおむつとおむつカバーをセットしていると、ドアをノックする音。
(うっ、来た)
ぼくはとっさに、出していたおむつをカバンに詰め込み、ファスナーを閉めました。
「ど、どうぞ」
おばちゃんは、ポットを持って入ってきました。
「あ、これ、お茶ね」
「どうも」
ぼくがポットを受け取ると、おばちゃんは、
「今日は冷えるねぇ。ちゃんと布団かぶって寝ないと風邪ひくよ。特にこの部屋は古いから寒いから」
「はい」
「...」
おばちゃんは、ちらりとぼくのカバンの方を見ると、にやにやして言いました。
「あー、やっぱりー。」
「えっ?」
「やっぱりね...そうだと思ったの...」
ぼくは振り返ってカバンのほうを見ると、
(うっ...)
全部しまったと思ったおむつの一組がカバンの横に出てるじゃありませんか。
「...」ぼくは言葉が出ません。
おばちゃんは、すかさず直球を投げてきました。
「おむつ...してるんだぁ」
「...」
「ねっ。それって...おむつ..、でしょ」
「...」
「ね、そーよね。そーじゃないかと思ったの。さっき鈴木さんのスタイル見た瞬間に...ね...お尻のところがね...すぐにピンときたのよ」
「...」ぼくはまだ何もいえません。
「ね。いーのよぉ、隠さなくたって...おむつ...」
おばちゃんは、完全に主導権をとったように、
「そういう人って、最近はけっこういるみたいだし...」
「...」
ぼくは、顔を真っ赤にしながら何もいえません。
「体のどこか悪いの?それとも...」
「いや、べつに悪いっていうところはないんですけどぉ...」とぼく。
「じゃぁ、どうしてかなぁ」
「...」
「どうして、おむつ...なのぉ」
「あの、おねしょ...なんです。ぼく。おねしょが治らないんで...」ぼくはぽつりと言うと、
「あ、そーなんだぁ。ごめんね恥ずかしいこと聞いちゃって」
「い、いいんです...」


ぼくはかわしたと思ったんですけど、おばちゃんはすかさず切り込んできます。
「でもー、ね、おねしょだったら、夜寝るときだけでしょ、おむつ」
(うっ...)
「...」
「ね。だけど、今も...でしょ...おむつ」
「今もしてるんだよね、おむつ」
「...」
ぼくは、あきらめて、正直に話し始めました。


~~~『ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第17話)』に続く

コメント

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タックンコメントありがとう

ショートストーリー読んでくれてありがとう。
ブログにアップしてすぐにレスポンスがあるのはうれしいです。

ストーリー展開ね、次はどうなるのか自分でもわからずドキドキしながら書いてます。
ので、シナリオっていうのがないのが悩みです。

おばさんに、ばれちゃったの

こんにちわ、ゆうやさん。新春やっと落ち着きましたね。この展開って本人の心臓に悪いね。読んでて早く次の展開を、、、って、1人で勝手に想像しちゃいます。ゆうやさんって、見た目も行動も言動も、やさしいんで、おむつの事ばれているっか、見透かされて、判ってても、黙っていてくれる人が結構居るのかなって、思いましたよ。 東名高速 安全運転でね! タックンでした。
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ぼくは大型トラックの運転手です。普通とちょっと違うのは、大きな赤ちゃんってことだけ。いつもおむつしてるんだよ~(笑)。
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