ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第24話)

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『ぼくはトラック運転手さんでちゅ』
「第24話.婦警さんの動揺」
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深夜の市街地を走っていると、たまにやってるでしょ、飲酒運転の交通検問。
たいていの場合、赤色灯がピカピカしてるのでかなり遠くからわかるんだけど、緩いカーブの先でやられたら避けられないですね。
だって、こんな大型車だととっさにわき道に入るなんて技も使えず、そのまま網にかかっちゃうんです。
別にやましいわけでもないんですけど...。


この日はまさにそのパターン。
「うっとうしいなぁ...」って思いながらも規制パイロンの前で停車。
このとき、ぼくは飲んでなかったんで、何とも思わなかったんですけど、まさか、その後の珍事になるとは...。


赤々と点滅する警棒を振りながら近づいてきたのは婦警さん。それも結構若い人みたい。
「すみません、運転手さん、今月は交通安全運動を展開していますのでー」
「お忙しいところ申し訳ありませんが、アルコールチェックにご協力お願いします」と、マイクのようなものを見せて、
「ここに息を吹きかけてください」
事務的に言われるままにぼくは息をはきました。
「...、あらー運転手さん、ちょっと反応してるみたいだけど...」
「えっ?」
「すみません、もう一回やってみましょう。ここに息を吹きかけてください」
ぼくは言われるままにまた息をはきました
「やっぱりー」と婦警さんの確信に満ちた顔。
「ちょっと、降りてもらえませんか」
「えーー?ぼく飲んでないですよー」
「いいから、降りて!」


ぼくは何かの間違いだと思いながら、仕方なく降りようとしました。その時、
(うっ ヤベッ、丸出しじゃん...)
ぼくはうろたえました。
だって、ぼくの格好といえば、上半身は作業着だけど下はね。
下は、おむつカバー丸出しだったんです。いつもほとんどこの格好で運転してるから。


婦警さんは、ぼくの動揺を察したのか、更に追い討ちをかけます。
「降りていただきたいんですっ!」
ぼくはあせって、ジャージのズボンを探しました。
(とにかく、隠さなきゃ...)
でも、こんなときに限って、助手席に置いてあったはずのジャージが...ない。
(ヤバー)


ぼくがもたもたしてるもんだから、婦警さんの声がどんどん荒くなります。
そのうち、異変に気づいた他の警官も寄って来て、
「おいこら!、運転手さんよー、降りれんのっ!」
引きづり出されそうな勢いで大柄な警官が運転席のステップに乗ってきました。
そして間一髪、助手席の横に落ちていたジャージを見つけて、なんとかはきました。
(あー...、やばかったぁ)
そして、のろのろと運転席から降ります。


「あのね運転手さん。なんか降りらんない理由でもあったの?」と、とってもいーやな雰囲気。
明らかに疑われています。


「じゃあ運転手さん、検査すっからこのセンターラインに沿って、少し歩いてもらえる?」
飲酒検問の常で、アルコール検知器に何らかの反応が現われるとやらされる動作チェックです。
本当ならば、ぼくは飲んでなかったので反応するはずないんですけど、誤動作だったのかもしれません。


「そうそう、この線の上ね、はよ歩いて」
でも、これがまた、緊張のせいかまっすぐに歩けない。
だって、3時間以上も同じ姿勢で運転してきていきなり降ろされたら、足もふらつくでしょ。
しかも、悪いことに、このときは布おむつを15枚もあてていたので、お尻はもこもこ。
股がしっかり閉じられなくって、赤ちゃんみたいに、少し足を半開きの状態でよちよち歩くもんだから、明らかに不審ですよね。
「運転手さん、飲んでませんでした?」婦警さんがぼくの顔を覗き込みます。
「飲んでるな、こりゃぁー。まっすぐ歩けてないじゃないかっ」大柄な警官が決め付けます。
「そ、そんなっ、ぼく、飲んでませんよ」もう必死です。
「だってね、歩き方が変ですよ。うまく歩けないみたい」と婦警さん。
「そうそう、怪しいよ、あんた飲んでるね、絶対」横の警官も追い討ちをかけます。
「じょ、じょーだんじゃないっすよ。ぼくは飲んでないんだってばー」ぼくは半泣き状態。
「とりあえず、こっちのバスに乗ってくれる?」
と、横に停めてあったマイクロバスに半ば強制的に押し込まれてしまいました。


バスの車内は、中間の部分の座席が取り払われて広いスペースになっています。
そこには、机とか計測器とかが置いてあって、精密検査ができるようになっているようです。
助手席には年配の警官が1人。にやにやしながら、また鴨が来たって感じで視線を向けています。
(ひまそうだなぁー...、こりゃ、なかなか帰してもらえないかも...)
「部長っ!飲酒運転の疑いがある運転手を確保しましたっ!」
大柄な警官が手短に報告しています。
(おいおい...そりゃないでしょ...)
「よし、しっかり検査しろ!」と助手席の警官。
(そっかー、どうも偉そうだと思ったら巡査部長さんかぁ...)
「じゃ、もう一度、ここに息を吹きかけてください」と婦警さんは、また事務的な口調に戻っています。
渡されたのは、さっきと違ってやや大柄なセンサー。精密にアルコール量を計測する装置のようです。
ぼくは言われるままに息を吹きかけると、婦警さんは手馴れた手つきで検査装置を操作しました。
「...」
(...検出しない...)
「うん? 反応しないのか?」と、大柄な警官が装置の横を軽くたたきながら、
「こわれたかな...」
「...」
(...)
「ねえ、あゆみちゃん、さっきあっちの簡易検知器で反応したんだよね?」
と、少し動揺している婦警さんにその大柄な警官が念を押しました。
(そっかぁー、この婦警さん「あゆみさん」っていうんだ...)
「はいっ巡査長! さっき私がやった時には確かに...、と思ったんですけどー...」
(だからさー)
今度は、ぼくの方に目をやって、顔色を確認しているようです。
(だからー...飲んでないって言ってるじゃない...)


しばらくの沈黙のあと、
「ちょっと、この機械調子悪いみたい。もう一度歩いてもらおうか」
「あゆみちゃん、もう一度この運転手さんをテストしてやって」警官はまだ納得していない様子で、婦警さんに指示しました。
ぼくがマイクロバスから降りると、
「すみません、もう一回、このセンターラインに沿って、歩いてもらえますかぁ?」
婦警さんに言われるままに、ぼくはさっきより慎重に歩きました。でも、
「...」
「あのー、やっぱりおかしいと思うんですぅ、歩き方が」
「赤ちゃんみたいによちよちしてません?」と婦警さん。
「赤ちゃん..,みたい...」、婦警さんはそういいながら、視線がぼくの腰とお尻に止まりました。
薄出のジャージだったんで、その異様な膨らみが目立ったんでしょう。
ぼくの顔とお尻を交互に見ながら、何か自分の考えていることを自分で否定しているようにも見えます。
(やっぱ、ばれたかな...)
「あのー...もしかしてぇ...からだにご不自由なところがありますかぁ?」と婦警さん。
(もういいや...正直に言わないと帰してもらえない...)
「...え、あの、ぼく、実はおむつ当ててるんです」
(あーあ、言っちゃった)
「えっ?」と婦警さん。
「おむつなんです、ぼく」
「...」婦警さんは困惑したような様子で言葉が出ません。
「お・む・つ?」、「おむつって、あの、赤ちゃんの?」
「はい、ぼくおむつなんです。おむつ当ててるんです」
「...」
「だから、どうしても、赤ちゃんみたいによちよち歩きになっちゃうんです」
「そ、そうですか...」婦警さんはちょっと考えていましたが、
「確かめさせていただいてもいいですか?」
「じゃあ、もう一回バスのほうへお願いします」
(あーあ、どうなるんだろ)
ぼくは半分やけになって、またマイクロバスに乗り込みました。


「こっちへいらしてください」
後部座席のほうへ通されました。
そこは、マイクロバスの後ろの席の3列分くらいのスペース。カーテンがついています。犯人輸送時に報道陣のカメラから目隠しするためでしょう。
婦警さんは、さっとそのカーテンを閉めて、ゆっくり深呼吸してから、
「確かめさせていただきますので、ジャージを降ろしてください。」
「えー、ここでー?」ぼくは抵抗します。
「カーテン閉まってるから大丈夫です、誰にも見えませんから」
ぼくがもたもたしてるもんだから、婦警さんは少しイライラしながら、
「早くお願いしますっ!」
ぼくはしぶしぶジャージを膝まで降ろしました。
「...」
婦警さんの視線は、ぼくの黄色いおむつカバーに釘付けになりました。
そりゃそうでしょう。赤ちゃんのおむつカバーをそのまま大きくしたような形で、ひよこちゃんの柄までついているんだから。
「...し、失礼しました。」
そして、ぼくの顔を見上げ申し訳なさそうに
「すみません疑って...歩き方がへんだったから...てっきり飲酒かと思ってました」
「い、いいんですよ」
「すみません、ほんとうに、こんな恥ずかしいことまでさせちゃって」と、婦警さんは顔を上げられません。
「もういい...ですかぁ。終わりにしてもらっても...」とぼく。
「はい、いいです。ここでちょっと待っててくださいね」と婦警さんは言ってカーテンの外へ。前に座っていた他の警官に報告している声が聞こえました。
そして、すぐに戻って来て、
「はい、検査を終わります。お帰りいただいて結構です」
(...おいおい、こんなに疑っておいて...)
ぼくは、ふーっと溜息をついてからジャージを上げ、カーテンをめくって車両前部へ。
他の警官が一斉にぼくのお尻を見てニヤニヤするをの無視しながら、マイクロバスを降りました。
(もー。いいかげんにしてよー)
ぼくは歩いてトラックのほうへ。運転台のステップに足をかけたとき、さっきの婦警さんがまた近づいてきました。
「あのぅー...」と申し訳なさそう。
「まだ何か?」とぼく。
「あのぅ、さっきはすみませんでした...それでぇー...」
「なに?」
「これを...」と言って婦警さんはぼくの手に何か突っ込みました。
渡されたのは小さな白いメモ用紙。
ぼくがちらりと中を見ると、婦警さんは小さな声で、
「おわびがしたくってぇ...もしよかったら、明日その番号に電話いただけませんか」
「えっ?」
「私のケータイの番号です。明日は非番なので、また...ねっ」と言って、にこっとしたかと思うとすぐに仕事の顔に戻って、マイクロバスのほうへ走っていってしまいました。


(ま、いーかぁ...)
ぼくは、運転席に上り、トラックをスタート。
マイクロバスの中から婦警さんの視線を感じたような気もしましたが、やたらとたくさん赤色灯が点滅しているこの空間から抜け出したくて、早々にその場を後にしました。
(...でも...この紙...)
ぼくは、婦警さんからもらったそのメモをちらりと見て、
(どうしようかなぁ...)
ぼくは、前方の路上駐車車両をよけて追い越し斜線に出ながら、
(『あゆみちゃん』って言ってたな。けっこうかわいかったし...)
でも、警察関係者っていうのが庶民にはちょっと敷居が高い感じ、
(まっ、いーかぁ。明日考えるかぁ...)
ぼくは、国道のバイパスに乗りました。


~~~『ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第25話)』に続く



コメント

Secret

まなちゃん、コメントありがとう。

この展開、ちょっと無理があるかもしれませんが、エンタメだと思って多めにみてやってくださいね。

これまでのストーリーを読み返してみるとかなり支離滅裂なところもありますが、おむつにご理解のある方なら許してもらえるかなって勝手に思っています。

これからも、お立ち寄りくださいね。

yussaさん、コメントありがとう。

こちらこそ、読んでもらってコメントまでいただいてうれしいです。

こうやって反応があると励みになりますね。
ぼくも、木に登るほうですから(笑)。

あゆみさん、コメントありがとう。

こういう瞬間を「目が点」っていうんでしょうね。 ほんとうだったらよかったんですけど。

この婦警さんがあゆみさんだったら、「あははっ...」って笑ってくれるかなぁ。

続き、がんばります。

P.S
お名前お借りしたようになってしまってすみません。意図したわけではないんですけど、なんとなくかわいらしい名前を考えていたら、偶然同じになってしまいました。

玲菜さん、コメントありがとう。

突然もなにも、コメントもらえるだけでうれしいですよー。

ストーリーのほうは、検問で停められてアルコールチェックされたところまでは先日あったことですが、ジャージ下げるところまではいきませんでした。
見てもらいたかったのに、残念(笑)。

からだ大切に、お仕事がんばってくださいね。

すごい展開ですね


毎回ストーリーを楽しみに読ませてもらってます
毎回 展開されるストーリーにハラハラ ドキドキさせられますね
読み終えると続きが気になりますね
楽しい展開のストーリーを期待してますね

こんにちは

楽しい記事を読ませていただきました。ありがとうございます。

可愛いおむちゅカバー見た瞬間の婦警さんの戸惑う姿。。。。。。。。。。。。。。。。。。
びっくりしたでしょうね

続き  待ち遠しいですょ  

         あゆみ ですょ あははっ

いつも楽しみにしてま~す

ゆうやさん
突然のコメゆるちてねm(_ _)m
これはノンフィクションですよね~

実録だったら楽しいですね
歌舞伎町で頑張ってましゅよ~~~
プロフィール

甘えん坊のゆうや

Author:甘えん坊のゆうや
ようこそ!
ぼくは大型トラックの運転手です。普通とちょっと違うのは、大きな赤ちゃんってことだけ。いつもおむつしてるんだよ~(笑)。
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