ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第25話)

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『ぼくはトラック運転手さんでちゅ』
「第25話.婦警さんの素顔」
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「これを...」と言って婦警さんはぼくの手に何か突っ込みました。
渡されたのは小さな白いメモ用紙。
「おわびがしたくってぇ...もしよかったら、明日その番号に電話いただけませんか」


翌朝9時。
ぼくは布団の中で昨晩のことを思い出していました。
飲酒検問に捕まって疑われたこと。
センターラインに沿って歩くように言われたのに、膨らんだおむつのせいで赤ちゃんみたいによちよち歩きになったこと。
そして、仕方なくおむつのこと打ち明けたら確かめるって言われて...。
(まさか、あそこでおむつ見せるなんて...)
(でも、婦警さんの目、ほんと点になってたなぁ)
(あゆみさん...かぁ)
ぼくは、もらった白いメモ用紙を広げ、電話番号を見ながら少しためらっていました。
けっこうかわいかったんですけど、すぐに電話する気にはなれなくて。


ぼくがためらっていたのは、これまで立て続けに起こったハプニングと出会いのことがあったから。
高速のサービスエリアで出会った奈保ちゃん。
工事現場の近くの宿舎のおばちゃん。
そして、そこの事務所のひろこちゃん。
みんな、なんだかぼくに抵抗なく接してくれる。
(なんでだろう...)
もっと前には、新潟の洋品店のおばあちゃんも。


(なんでだろう...)
ぼくは、まだ布団の中でぼーっとしながら、天井のメリーゴーランドを見ながら考えていました。
だって、自慢じゃないけど、ぼくはこれまで女の人にはほとんど縁がなくて、話をしようとしてもドキドキするばかりでうまく盛り上げることもできなかったんです。それが、ここ2年くらいで何人もの女性が...。
(そっかぁ...きっと)
ぼくは、一去年の春のことを思い出しました。
(そうだ!)
それまでのぼくは、自分の格好なんてほとんど気にしたことがなかったんで、髪はぼさぼさで肩まで伸び放題だったし、無精ひげもはやして、なんだか原始人のような感じでした。
それが、おむつのことがばれて職場にいずらくなって会社を移ったんです(実質クビになったんですけど)。
で、今は20人くらいの小さな会社ですが、社長さんもまるでおやじさんって感じでアットホーム。そして、移った当時その社長さんから、
「なぁ、ゆうさん、なんか感じが合わないんだなぁ、その...」
「えっ?」
「ゆうさんって、すごく性格やさしいし、うちの女房(経理部長さん)がな、もっと若々しくしたほうがいいってな、気にしてたよ」
「そ、そうですか?」
「ま、うちみたいな小さな会社だと人手が足りないから、荷物運びだけじゃなくて営業もやってもらいたいし、な。」
そのことがあってから、少しづつイメージチェンジしてみました。
まず無精ひげはやめ。そして、社長の奥さんの妹さんのやっている美容院にも連れて行かれました。もちろん初めての経験。床屋しか入ったことがなかったぼくにはなんだか恥ずかしかったですが、それよりも気になったのは高いこと、料金が。でも、「給料から引いておくから」って言われて、何回か行ってますが、まだ一度も引かれてないんです。
たまに経理部長さんに、「あのー、料金ですけどー」っていうと、
「いいのいいの、私が無理やり連れて行ってるんだし、最近感じいいよその髪。それに妹のとこだから」って。
それからのぼくは、ぼさぼさだった髪をきれいにカットしておかっぱ頭に。もともと茶色だった髪と合わせて別人のようになりました。それに、童顔なこともあって、自分で言うのもなんですがかなり若く見えみたいです。
部長さんからも、「ゆうさんじゃなくて、ゆうやちゃんって言ったほうがいいみたい」ってからかわれます。
(そっかぁ...きっと)
たぶん、そうなのかもしれません。
前の会社でも、おむつのことがばれたり、見られたりしましたが(そのためにクビになったんですが)反応がすごく冷たかったです。
でも、最近は、出会う人がなんだか皆やさしくしてくれるような気がするんです。
おむつのことがばれても、いきなり「きもーい!」なんて言われないし、なんとなく外観のイメージと合うんでしょうか。


なんてことを考えながらも、ぼくはまだためらっていました。
奈保ちゃんにも会いたいし、ひろこちゃんのことも気になる。
それなのに、今度は「あゆみさん」ってことになると、その二人に悪いような気がして。
(だって婦警さんだしなぁ...)
(まぁ、今回はお詫びだけに終わるなぁ、きっと...)
あの時はほんとうに申し訳なさそうだったし、よっぽど悪いと思ったんでしょう。だからきっと動転してこんなメモ渡したんだって思いつつ...少し期待も。
(とりあえず、電話してみるかぁ)
ぼくは、そのメモの番号に電話してみました。
(♪♪♪...)
呼び出し音が鳴って、
「...はい」
「あ、あの、ぼく、昨日の晩に...」
「あっ!鈴木さん?」
「えっ?」
「鈴木さんですよね、昨日の、よかったぁ」
「え、ええ...なんでぼくの名前...」
「あ、えぇ、すみません、免許証に名前が...」
「そうか、そうですよね」
「でも、よかったぁ、お電話いただけないかなって思ってました。あんなひどいことしちゃって私...すみません、ほんとうにごめんなさい」
「あ、いいですよ、そんなぁ。もう終わったことだし、ぼくのほうも誤解されるような格好だったから。」
「...」
ケータイの向こうでは、昨日のぼくの恥ずかしい格好を思い出したんでしょう。しばらく固まったようでした。
「あ、あのぅ...」
「も、もう、いいですよ、そんな謝らなくても」
「す、すみません。それでぇ...あのぅ...今日はお仕事は?」
「あ、ああ、今日は夕方から長野へね、大物の運搬があって」
「そうですか。それじゃお時間ないですよね、お昼ごろとか」
「えっ、いや、4時ごろに出社すればいいんですけど...」
「あーよかったぁ。それじゃ、もしよかったら、お昼とか、いえ無理だったらいいんですけど、お時間いただけないかなぁって」
ぼくは、多少期待してなかったわけでもなかったので、
「え、ええ、いいですよ。どうせひまだし。」
「ほんとですかぁー、よかったー。昨日のこともあるしー、お昼ご一緒にね」
「はい」
「じゃぁ、名古屋駅でいいですか、12時に。」


12時すぎに駅の待ち合わせ場所に行くと、あゆみさんが待っているのが遠くから見えました。
昨日の堅いイメージとはぜんぜん違ってすごく清楚できれいな感じ。下げた髪に水色のワンピースを着て、白い小さなポシェットを手にしています。
(うわー、きれい...)
あまり化粧もしてないみたいだし、素顔のとってもきれいな感じ。
やっぱり、あの時は仕事の顔だったんですね。
奈保ちゃんやひろこちゃんのこともふっと頭をよぎりましたが、ぼくは吸い込まれるように駆けだしていました。
あゆみさんも、ぼくのことがわかったみたい。こちらを向いて軽く会釈をしました。
「あ、すみません、待ちましたか」とぼく。
「あ、いえ、私も今来たところです。それよりごめんなさい、お休みのところお呼びして」
「いいんですよ、ぼくだったら、いつもひまなんで」
「えー、そうですかぁ。トラックの運転手さんてハードなお仕事だって...」
あゆみさんは、まるで何回も会っているような親しみやすい感じ。ぼくもリラックスしてきました。
「じゃぁ、少しお時間をいただいて...ここの13階なんですけど、眺めのいい喫茶店があるんです。そこでお昼にしませんか。昨日のお詫びもしたいし。」
「もう、その、お詫びっていうのいいですよ、気にしないで...」
「はい、すみません。でも、ほんとそこのお店おいしいんですよ。元々はパン屋さんなんですけど、焼きたてパンがすごくおいしいし、フレッシュな手作りサンドイッチとかサラダもあるんです。いろんなヘルシーなドリンクもあるから私結構来てます」
「そうなんだぁ、なんだかすごくおなかがすいてきた」
あゆみさんは、クスッと笑って店までの案内を始めました。


名古屋駅のコンコース東側から展望エレベーターで上がった13階フロアは、昼どきと重なってけっこう混んでいます。
「こっちです」
あゆみさんは、迷うことなく慣れた順路でぼくを導きます。
ぼくは名古屋市に住んでいながら初めての場所。
(へー、こんななんだぁ...それにしても、カップルが多いなぁ)
「ほら、あそこの角」
案内された店頭には、ショーケースに入ったたくさんのパン。ベーグルやサンドイッチが並んでいます。
そして中は、喫茶店になっていて、自由な雰囲気で軽食が楽しめるって感じ。
一見すると、学生やOLが多いみたいだけれど、ビジネスランチ風の会社員たちもパンにかぶりついています。
(ここなら、気楽だな...)
ぼくたちは、見晴らしのいい窓際の席へ。
「うわー、気持ちいいね、ここ。外も見えるし」ぼくは思わずハイテンション。
「そうでしょう、私のお気に入りなんです」あゆみさんもうれしそう。


ぼくたちは、サンドイッチとドリンクを注文して一段落。少しの沈黙のあと、
「あのー、改めまして、ぼく鈴木裕也っていいます。」
「あはっ、わかってますよぉ、昨日しっかり免許証チェックしたから」
「あのぉ...『あゆみ』っていうんですね...」
「えっ?」
「だって、昨日、あのバスの中で話ししてたじゃないですか、他のおまわりさんと。その時『あゆみちゃん』って言われてから」
「あー、それでぇ。よく覚えてましたね」
「うん、まぁね。じゃぁ、『あゆみさん』って呼んでいいかなぁ」
「はい、鈴木さん」
二人は、顔を見合わせて笑ってしまいました。


注文のサンドイッチはすぐに届きました。
「ヘぇー、けっこう大きいね」
「でしょー。これだと私には少し多すぎるくらい。こっちも少し食べてもらえますか」
って、あゆみさんは、半分に分けてぼくの皿に。
「ど、どうも」
「男の人にはどうかなぁ、足りそうですか」
「だいじょうぶ、けっこうありそうだよ」
おなかの空いていたぼくはかぶりつきました。


あゆみさんは、ぼくがパクパク食べるのを楽しそうに見ながら、ドリンクを少しづつ。
「あのー、鈴木さん...ちょっと聞いてもいいですか...」
「え、なに?」
「あの、昨日のね、バスの中で、そのー、鈴木さんの...」
ぼくはピンときました。
「どこかお体でも悪いのかなって。あ、ごめんなさい。言いたくなければいいんです。ごめんなさい」
ぼくは、なんて言おうかと思いましたが、もうばれてるんだし、正直に普段のぼくのことを話すことにしました。
「うん、そうじゃないんだけど...ぼくね、そういうのが好きなんで...」
話しながら、ぼくはあゆみさんの反応を確かめました。引いちゃったらそれも仕方ないかなって思いながら。
「ふーん、そうなんだぁ。でもかわいかったですよ、お・む・つ。 ちょっとびっくりしたけど」と、にこっとしたあゆみさん。
ぼくは「おむつ」って言われて、急に恥ずかしくなりました。
でも、意外な反応にも驚きました。だって、普通は嫌悪感を示すもんでしょう。大人になってもおむつなんて。
「えー、いやじゃないんですか?」
「だって、なんだか赤ちゃんみたいな感じで...ね...鈴木さんの雰囲気に...合ってるっていうかぁ...」
「...」ぼくは更に恥ずかしくなって、下を向いてしまいました。
「ご、ごめんなさい...その、なんていうか、私も、そういうの慣れてるから...」
「えっ?」ぼくは恥ずかしいのも忘れてあゆみさんの顔を見てしまいました。
「慣れてる...んですか?」
あゆみさんは、ちょっと考えていたようでしたが、
「ええ...実は、あのぅ...私の妹も...」
「妹さんも?」
「...ええ、甘えんぼうさんでね...おむつなんです...」
「まだ小さいんですか」
「いえ、あの、私とは3つ違いで...」
「えーー」
ぼくは驚きました。
あゆみさんと3つしか違わないってことは、どう考えたって赤ちゃんじゃないですよね。たぶん、もう立派な大人の女性のはず。
「どこかお体でも悪いんですか?」
(どこかで聞いたような...そう、さっき、ぼくのことであゆみさんに言われたのと同じ)
「ですよね、普通はそう思いますよね」
「...」ぼくが言葉に詰まっていると、
「でも、特にどこも悪くないんですよ。よく遊びに出かけてるし...」
「ふーん」
「あの子もね、なんだか好きみたいなんです。そういうのが。」
「へー、ぼくとおんなじですね」と笑いながら言うと、
「...家にいるときは、ほとんどおむつしてて、赤ちゃんみたいな格好してるんです」
「...」
「それに、母が甘やかすもんだから、本人はぜんぜん悪びれることもなくって...おむつ交換までしてもらってるんです」
「えー、お母さんに?おむつ交換?」
「そう、もうほんと甘えんぼさん」
あゆみさんは妹さんのこと話しながらもなんだか楽しそう。
ぼくは更に妹さんのことが気になっていろいろ聞こうとしたその時、あゆみさんは席を立ちました。
(えっ? もう帰る?ぼく何か悪いこと言ったかな...)
「いいですか、ここ」
(えっ...)
そして、意外にもぼくの隣に座り直したんです。
少し驚いているぼくに微笑みながら、
「この席って、意外と見えないんですよ、横の柱で」
「...?」
「ねっ」
ぼくは周りを横目で見ながら、
(確かにね。でも、何?)
「ねっ...だから...鈴木さんの、今日はどんなのかな...」
「どんなのって...」ぼくはまだ空気が読めていません。
「そんなぁ、隠したって...わかるから...そのお・し・り」
「えーー?」
「ね、してきてるんでしょ...かわいいの...」
「...」
「ねっ、おむつなんでしょう、すぐわかりました駅で会ったとき」
(げーっ)
「だって、まん丸だし、歩き方もちょっとね」
(あらー)
「だから...今日はどんなおむつかな。ちょっと見せてもらえたらうれしいです。」
「ここでー?」
「ちょっとだけなら大丈夫。この角度だと誰にも見えないし」
「えー、恥ずかしいしぃ...」
ぼくは、そんな展開になるなんて思ってもみなかったんで戸惑いました。
だってねぇ。


~~~『ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第26話)』に続く

コメント

Secret

ぱすたらんちさん、コメントありがとう。

「優しいママにおい」っていい表現ですね。
ぼくのブログのメインテーマですけど、これを文章で表現するのはけっこうむずかしいです。
ストーリーの中でも、言葉使いやシチュエーションでなんとなくそれを伝えようとしていますが、読み返すとなかなか...ですね。
また、お立ち寄りください。

オムツあてたいさん、コメントありがとう。

飲酒検問からおかしな方向にストーリーが展開しちゃいました。
ぼくの頭の中は、どうしてもおむつの方に向いてるんで、どこから入っても結局落ちはやさしいママとおむつ。
やっぱ、こうやってパソコン打ってても、視線を下げるといつも股間に見えてるっていうのがいけないんでしょうね(笑)。

こんばんは^^

ゆうやさん、こんばんは、ぱすたらんちです^^
寂しくなると、つい、来てしまうのがゆうやさんのページです。

ぱすたらんちはパパとママがだいすきで、
ゆうやさんのところに来ると
優しいママのにおいがして、とても癒されます。
ありがとうございます。

ゆうやさん、心から応援しています。

それでは、また遊びにきますね

イイッ!!

最初は警察なんでフ~ン言う感じで読んでたんですが25の終わりの方の隣に座りだして見せてv-238 思わず想像したらムクーリしてきました(^_^;)
シチュエーションがイイッv-237
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甘えん坊のゆうや

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ようこそ!
ぼくは大型トラックの運転手です。普通とちょっと違うのは、大きな赤ちゃんってことだけ。いつもおむつしてるんだよ~(笑)。
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