ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第28話)

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『ぼくはトラック運転手さんでちゅ』
「第28話.第2の関門」
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空港のカウンターで、カバンの中のおむつのことを自分からばらしてしまったぼくは、もう情けないやら恥ずかしいやら。
でも、そんなことを気にかけている時間はありませんでした。
搭乗待合室と書かれた案内板に向かって駆け込むと、そこには一人が通れるだけの門のような機械がありました。
「はい、お客様、手荷物をここに置いてください」
ベルトコンベアーのような機械にカバンを乗せると、
「お客様、こちらです。ここをお通りください」
ぼくは言われるままに、その門のような機械を通りました。


 ♪ピンポーン!


ぼくは、自分が鳴らしたとは知らずにそのまま行こうとすると、
女性の警備員さんに呼び止められました。
「あの、お客さま、何か金属のものをお持ちですか?」
「えっ、金属?」
「ええ、小銭入れとかケータイとか」
「はい、持っていますけど...」
ぼくが何を言われているのかわからないままでいると、
「じゃぁ、ゲートを通る前に出していただかないとぉ」
「えっ、出すんですかぁ?」
「はい、金属探知機が作動しますので」
ぼくがおろおろしていると、
「お客様、もう一度通り直してください。はい、こちらのトレーに金属のものを出していただいて」
「は、はい...」
ぼくは、ポケットから小銭入れとケータイを取り出してトレーに入れてから、ゲートをくぐりました。


 ♪ピンポーン!


「えっ?」
警備員さんも面倒くさそうな顔で、
「まだ何かお持ちじゃないですか?」
「いえ、もう何も...ないですよ」
ぼくは、ポケットの中を確認しながらそう答えました。
「へんねぇ...じゃぁ、こちらの機械で調べますね。両手を上げてください」ぼくは立たされたまま両手を上げると、警備員さんは丸い棒のようなハンディタイプの金属探知機でぼくの体を探査し始めました。


 ♪ピッ、ピ、ピー!


その棒のような機械がぼくの腰のあたりに来たとき音がしました。
「あー、このあたりですね」と警備員さん。
「ここっ、ここに、何か入れてないですか?」
「えっ?何もないですよぉ」
「ほんとですか?おかしいなぁ...でも、ここに機械を当てると鳴るんですよ」
ぼくも、わけがわからずにいると、
「じゃぁ、申し訳ないんですけど、ちょっとこちらへ来ていただけないですか」
「はい...」
「こちらです」
と、ゲートの横の部屋に連れ込まれました。
「申し訳ありませんねぇお手数おかけして。でも、仕事なんでお許しください」
「はい...」


そこは、3~4人も入れば一杯になるような小さな更衣室みたいな部屋。奥の半分に畳が1枚敷いてあります。
「すみません、着衣の下を調べさせていただけないでしょうか?このままではご搭乗できません」
「えっ?」
「はい、お時間もないので簡単に済ませたいのですが...、おズボン下げていただけないでしょうか?」
「えーーー?(下げてって言われても...)」
ぼくは焦りました。
「早くしていただけないでしょうか」
有無を言わせぬ警備員さんの言葉。若い女性のわりにしっかりしています。
もうぼくは従うしかありませんでした。
(もうだめだ...)
ぼくはズボンのベルトに手をかけ外し始めました。
「申し訳ありません」
警備員さんは事務的に謝ります。
ぼくは少しためらいましたが、意を決して前のボタンを外しジッパーを下ろしました。チラリと見える黄色い生地。そして、そこからは一気にズボンを膝まで。
「...」
警備員さんはぼくのおむつカバーに視線を向けたまま固まってしまいました。
そりゃそうでしょう。大人なのにおむつなんですから。
しかもあひるさんの柄の黄色のおむつカバーは、赤ちゃんのをそのまま大きくしたようなかわいらしい形。分厚く当てた布おむつのせいで、腰からお尻にかけて全体にプックリと膨らんでいます。
「あ、あの...」
しばらくの沈黙の後、警備員さんはやっと我に返ったように声を出しました。
「す、すみません...びっくりしちゃって」
「あ、いーんです。いつものことなんで」
(それにしても、いつから「いつものこと」になったんだろう...)
ぼくは、こんなことが前にもあったなぁなんて思いながら、もう半分開き直りの気分。
「ごめんなさいね。でも仕事なんで...」
「いいんです。早く済ませちゃって下さい」
「はい。じゃぁ、ちょっと失礼します」と警備員さんは探知機をぼくのおむつカバーのあたりに差し出しました。


 ♪ピッ、ピ、ピー!


「やっぱり鳴るわ...このへん」


 ♪ピッ、ピ、ピー!


「これって?...」
「あっそうかぁ。おむつカバーの...」
とぼくが『おむつカバー』ってストレートに言ったので、警備員さんの顔がますます赤くなりました。
「ここ...ちょっとここ狙ってみて」とぼくは指差します。


 ♪ピッ、ピ、ピー!


「ほーら、ね」とぼく。
「ほんとですね。でも...?」
「おむつカバーのホックですよ...ほーら」
プッ、プチ、ポチ。
「きゃっ!」
警備員さんは、ぼくがおむつカバーのホックを自分で外して前あてを開いて見せたんでびっくり。
ねこちゃん柄の布おむつがまる見えです。
「ねっ、ホックが金属でしょ」
「わっ、わ、わかりました。もういいです」
今あてているおむつカバーは、さっき駅であゆみさんに当ててもらったもの。少し古い昔のタイプだったんです。
なので、ホックは最近のみたいにプラスチックじゃなくて金属製で大きめ。それが左右に3個づつ全部で6個もついてるんだから金属探知機が鳴るわけですね。
「じゃぁ...ぼくはこれで...」と、おむつを直してホックを止めようとしましたたが、立ったままでおむつカバーの前を一旦開いてしまったので、中のおむつの形がくずれてうまく当てられません。
(どうしよう...)
ぼくがおむつと苦戦していると警備員さんが、
「あのぉ...よろしかったらそこの畳を使っていただいても...」
「は、はい。じゃぁお借りします」
ぼくは靴をぬいで畳に上がり、ペタンと赤ちゃん座りしてから足を開いて仰向けになり、おむつカバーの前あてを一気に全部開いてしまいました。
「きゃっ」
警備員さんは両手で顔を隠してくるりと背を向けてしまいました。たくさん当てた布おむつが股関の形に固まってるのが丸見え。
ぼくが一気にそこまでするとは思わなかったんでしょう。
「す、すいません。でも、おむつってこうやって横になって広げないと上手く当てられないんで...」
「だ、大丈夫、見ないですから」と警備員さん。
ぼくは大急ぎでおむつを整え、おむつカバーのホックを止め直しました。
「でもぉ、なんで...そのぉ...おからだでも悪いんですか?」
警備員さんは背を向けながらも、ぼくのおむつのことが気になるようです。
「あ、いえ、ちょっと...間に合わない時があってぇ...おもらし...っていうか...」
「あっ、ごめんなさいね、言いにくいこと聞いちゃって...」
「いいんです...それにぃ...ぼく...おむつ...きらいじゃないしぃ...」
「あはっ。だからー、そんなかわいいのしてるんですね」
警備員さんはクスクス笑いました。
「ええ...まぁ」


「あらいけない。あと5分。急いで!」
「やばっ」
「とりあえず無線で待ってもらうように連絡しますから大丈夫ですけど」と言って肩からさげた無線機で交信を始めました。
ぼくもズボンを上げて靴をはきます。
「それでは、セキュリティーチェックOKですので、ご案内します」
「はい」
「こちらはおカバンです。中も『確認』させていただいて問題ありませんでしたので、私のほうから直接搭乗口のアテンダントに渡しますから」
「どうも...」


小部屋から出て搭乗口へ。警備員さんもぼくのカバンを持って小走りについてきます。
「あちらの3番の搭乗口です」
警備員さんはぼくに言いながら、搭乗口のスタッフに大きく手を振って合図します。
「ほんとすいません、ぼく飛行機乗るの初めてなんで、あんなチェック厳しいとは思ってもみなかったんで...」。
「あ、いーんです。それより急ぎましよう。搭乗券出して手に持っておいて下さいね」
「はい」
搭乗口には3人のスタッフと無線を受けたアテンダントさんも待機していました。心配そうにこちらを見ています。
「すいません遅くなって...」
「鈴木さま、スズキユウヤさまですね?」
「はい」
「お待ちしておりました」
「ど、どうも...」
「では、その搭乗券をここに通して下さい」
「はい」
ぼくはゲートを通り抜け搭乗券の半券を受け取りました。
ゲート越しに、警備員さんはほくの大きなスポーツバッグをアテンダントさんに手渡しながらひそひそと何か伝えています。アテンダントさんもぼくの方をちらりと。
(ぼくのおむつのこと...だろうなぁ)
「いってらっしゃい。アテンダントと客室乗務員には『ちゃんと』伝えてありますから、ねっ!」と、警備員さんはにっこりしながら手を振ってくれました。
「ど、どうも...」と、ぼくもにっこり。
「さあ、参りましよう。ここからは私が飛行機までご案内します」と、アテンダントさん。
ぼくは、『ちゃんと』と強調されたところが少し気になっていましたが振り返る時間もありません。
「こちらです。お話しは伺っています。もうこの先はボーディングブリッジしかありませんので...」
「...?」
「もしも、そのぉ...『交換』が必要になりましたら、機内で客室乗務員にお申し付け下さい」
「えっ?」
「本日の便はすいておりますので、ご対応できると思います」
(げっ、ここまで伝わってる...)
ほくは、もう空港中におむつのことがばれていて、スタッフみんながほくのお尻に好奇の視線を向けているような気がしてなりません。でも、事実そうなんでしょう。無線で連絡したら全員に聞こえますからね。好奇の視線を向けるかどうかはわかりませんが。
「さあ、もうこの先が飛行機です」と、アテンダントさん。
ドアの横には、客室乗務員のおねえさんが笑顔で待っていました。


~~~『ぼくはトラック運転手さんでちゅ(第29話)』に続く


※このストーリーはフィクションです。

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